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SAN値低めで御送りします
ブーン系空気作者の雑記&自作品まとめ かなりの頻度でクトゥルフも
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93:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:18:12 ID:1eULDlhg0
14.タッチアンドゴー    トゥ ヘル


(´<_` )「……」
  _
( ゚∀゚)「……」


柱|_ゝ`)「……」

愛しの我が家へ通じる道では、何故か野犬と狂犬が睨み合っていた。
縄張り争いだろう。巻き込まれるのは嫌なので、進路変更をする。

日記の回収は後回しだ。怪我をするほうがイクナイ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


('A`)「どうした?」

( ´_ゝ`)「最悪の化学反応が起きそうだったから先に避難してきた」

94:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:20:23 ID:1eULDlhg0
('A`;)「防げないからね? 俺は肉壁にもならないからね?」

( ´_ゝ`)「ああ、万が一の時には喋るミノ虫と思っておくよ」

('A`)「それは比喩表現か? 俺の今の格好そのままの意味か?
   前者にしろ後者にしろ、どっちにしても殴っていい?」

珍しく鬱田はやる気だ。布団を脱いで腕まくりまでをしている。筋肉ねえなあ。
だが、この意気には俺も応えてやらねばなるまい。腹を出し、力を込める。


( ´_ゝ`)「来な!」

('A`;)「シャツ捲るなよ、逆に殴りにくいなあ……」

( ´_ゝ`)「なんだ地肌は駄目か、なら服の上からでも

('A`)「うん、なんかもういいや」

いきなりテンションダウンした。
俺もそうだが、こいつにも落差があるような気がする。

95:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:21:25 ID:1eULDlhg0
('A`)「今は特につまむ物もないし、本でも読んでおいて」

( ´_ゝ`)「ラノベばっかじゃねえか」

2mはあろうかという本棚3つ、その全てを埋めるのはライトノベルだ。
この数はちょっと引く。始めて見た時は顔が引き攣るのを止められなかった。

個人的に、まだエロ漫画のほうがマシだと思うのは……。
毒されてはいけない奴に、影響を受けているのかもしれない。
危ない兆候だ。抗わねば。眉毛野郎と同じになってしまう。


('A`)「顔が歪んでるぞ」

( ´_ゝ`)「ぬ、すまん」

('A`)「いやいいけどさ……内藤よりは」

( ´_ゝ`)「ああ」

内藤も、初めて見た時は笑いながら携帯のシャッターを切り続けていたらしい。
部屋スレにうpすると言って鬱田に止められていたが、後日うpされたスレを見つけた。

哀れ鬱田。俺はその後のレスを見て、鬱田に教えるのをやめた。
世の中には、知らないほうが幸せな事が沢山ある。腐るほどある。

96:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:22:17 ID:1eULDlhg0
('A`)「ラノベ持ってねーの?」

( ´_ゝ`)「そういや2、3冊しかないわ」

そもそもラノベ自体にあまり興味がない。持ってるのは中古10円の購入品だ。
何回か熱烈に進められて読んだもの全てがつまらなかったからかもしれない。
しつこいくらいの勧誘で、『貸してやる』のではなく『買え』とまで言われた。
一応は小説なので、気軽に立ち読みできるものではない。俺は素直に買った。
目の前で読めと言われ、そいつの前に座って読んだ。熟読した。鼻息がうるさかった。


(*@∀@)『どう? どう!?』

糞がつくほどにつまらなかった上に、ヒロインの性格が俺の嫌いなタカビー女だった。
目の前の奴は腋臭だった。地獄だった。思い出すと腸が煮える思い出の一つだ。
最後の勧誘では、勧められて自分で買った本を真っ二つに裂いて、顔面にぶつけてやった。
が、どうせなら膝でも入れるべきだった。言葉で反省しない奴は物理的にやるしかない。

97:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:23:07 ID:1eULDlhg0
そして俺は、ラノベとそいつが嫌いに……いや、感情で結論を出すのは駄目だな。

あの腋臭野郎は嫌いになった。カツアゲされるのを見かけても助けないくらいには。
ラノベは嫌いではないが、少なくともホラーとか推理とかSFとか妖怪話の方が好きだ。

別に文学()がどうのと偉そうに御口舌を垂れる気はない。
ただ好みのものにその枠内で当たらなかったと言うだけで。


('A`)「何冊か貸そうか?」

( ´_ゝ`)「ホラーとかSFとかある?」

('A`;)「うーん俺の棚には無いなあ」

( ´_ゝ`)「妖怪とか」

('A`)「……ハーレムものなら」

( ;´_ゝ)「ごめん」

('A`;)「俺も悪かった」

98:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:23:48 ID:1eULDlhg0
まあ、好みの相違は仕方ない。人は千差万別だ。話題を変える。


( ´_ゝ`)「内藤が前に来た時はどうしてた?」

('A`)「なんか、『うっはwww何これマジキ……ワロスwww』とか言いながら、
    俺の棚をハイテンションで写メりまくってたよ。色んな角度から」

( ´_ゝ`)「あれ? それって最初の時だよな? それから来てないの?」

('A`)「俺が遊びに行く方が多いよ」

( ´_ゝ`)「へー」

内藤の事だから、好きに暴れられる他人の部屋で過ごしてるかと。
ううむ、この時点で俺自身の内藤への評価が透けて見えるな。


ピピピッ


('A`)「お、噂をすればなんとやらだ。内藤が遊びに来てもいいかって」

( ´_ゝ`)「おーいいじゃん、来いよ来いよ」

99:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:24:41 ID:1eULDlhg0
鬱田の「でも嫌な予感しかしねー……」との呟きには反応しない。
俺は時間を潰せればそれでいいので、いざとなったら逃げよう。

逃走経路を確認しに、窓際へ寄る。うーん、2階って高い。
ベランダの手摺りにぶら下がってから落ちれば行けるかな?


('A`)「兄者、ベランダには何もないぞ」

( ´_ゝ`)「いやー割と高いなーと思って」

('A`)「昼飯喰わせてやるよ」

(*´_ゝ`)「わーい」

こっちの意図をすぐさま察して来た。
鬱田は将来いいカウンセラーか詐欺師になれる。

100:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:25:22 ID:1eULDlhg0
( ´_ゝ`)「何時くらいに来るって?」

('A`)「今聞くー」


チャッチャカチャラララ チャッチャ♪


('A`)「笑天のテーマ……」

( ´_ゝ`)「あ、俺の携帯だわ」

メールには、『毒男の家に遊びに行くからお前も来い』とある。
『もういる』とだけ打って、鬱田の写メを一緒に添付し返信した。
他意はない。内藤のフォトショの玩具にされるだけだ。


('A`;)「おいなんで今撮った」

( ´_ゝ`)「本人の家にいるという証明」

101:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:26:08 ID:1eULDlhg0
その後、子泣き爺と合成された鬱田の画像が本人の携帯へ。


(;゚‥゚):'*~「ブッフォ」

( ;´_ゝ`)「汚っ!」

それを見た鬱田は、インスタントラーメンの麺を鼻から吹き出した。

内藤がいれば嬉々として撮影しただろう。
俺はそんな鬼畜ではない。録画はしたいが。


('A`il)「これさっき兄者が撮った奴だよな?」

( ´_ゝ`)「だろな。相変わらずすげースピード編集」

102:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:27:01 ID:1eULDlhg0
そして、俺には”チャリで来た”の画像と合成された俺と糞野郎の画像が来た。
仲良くハイタッチまでしている改変付きだ。時間と技術の無駄遣いにも程がある。


( ´_ゝ`)「よし、シメよう」

俺の後ろで笑いをこらえてる奴も、ついでにシメとこう。


:('*`):「……プッ………プフッ…………ブッフッ」

( ´_ゝ`)「なあ鬱田。俺はいきなりお前と腕相撲がしたくなってきた」

('A`;)「や、やめろよ! 内藤とやれよ!」

( ´_ゝ`)「あれには勝てる気がしない」

('A`)「内藤の腕とか俺の倍だもんな」

( ´_ゝ`)「俺の2倍、お前と比較したら3倍だな」

103:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:27:51 ID:1eULDlhg0
そういや最近SEに就職した先輩も、ムキムキボディビルダーな体だった。
なんだろう、理系のスポーツマンでも流行り始めてるんだろうか。


('A`)「どうだろ、底辺IT土方なんて頭脳と体力勝負なとこがあるから、
    結局みんな筋肉つけないとやっていけないのかもしれないな」

( ´_ゝ`)「見せ筋つけてどうすんだよ」

('A`)「暴漢対策?」

( ´_ゝ`)「相手は何目的で襲うんだ、一体」

('A`)「お前の弟みたいなDQNが金を毟りに」

( ´_ゝ`)「ああ」

正解なんて求めてない、くっだらない会話を交わしつつ内藤を待つ。
時計を見ると、最初のメールからもう3時間は過ぎている。

104:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:30:01 ID:1eULDlhg0
( ´_ゝ`)「遅くね?」

('A`)「だなー、見て来るから付いてきてくれよ」

( ´_ゝ`)「えー?」

('A`)「土日になると道の河原の近くにDQNが湧くんだよ。
    お前ピアス空けてるから、同類と思われて素通りできそうだし」

寛大な俺は後半を聞き流してやる。


( ´_ゝ`)「夏場、河原に湧いてバーベキューをしてよく流されているのは、
      DQNの亜種であるBQNだ。読みはバキュン。確かそう書いてあった」

('A`)「マジか、いつの間にかそんな区分けが……」

( ´_ゝ`)「あんまり認知されてないけどな」

靴を履いて、ドアを開けた。


ガチャッ

105:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:30:42 ID:1eULDlhg0
 ∧_∧。     /⌒ヽ
(  ´_ゝ)    (^ω^ )


 ∧_∧。     /⌒ヽ
(  ´_ゝ)    (^ω^ )<ハロー


 ∧_∧。     /⌒ヽ
(  ´_ゝ)'A)゙  (^ω^ )


 ∧_∧。    ||
(  ´_ゝ)( 'A)ノ|| パタン


俺の前に出て来た鬱田が、無言でドアを閉めた。
内藤はいつからあそこで待機していたのだろう。

106:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:31:23 ID:1eULDlhg0
('A`)「俺らなんか聞かれてヤバイこと言ってたっけ?」

( ´_ゝ`)「言ってない言ってない。むしろ筋肉褒めてたじゃん」

('A`)「だよな。あとはお前が内藤をシmむんぐぐぐぐ!」

アイアンクローで鬱田の口を強制的にミッフィーにする。許せ。

糞野郎に実行したら、手の平を舐められるという最悪の対抗法に出たので、
この技は主に黙らせたいDQNと鬱田にしか出したことはない。


( ´_ゝ`)「よし、俺達はお前を褒めてただけだからな!」

自分に言い聞かせるようにして、ドアを開け放つ。
向こうにはいつもニコニコ笑顔の内藤がいた。広げた両腕が不穏過ぎる。

107:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:33:15 ID:1eULDlhg0
( ^ω^)「僕をシメるって聞こえたお?」

( ;´_ゝ`)「お前いつから聞いてて……」

あれを言ったのはメールが来た直後だ、それから2時間は経っている。
2時間も待っていた? いや、それよりはこの部屋に盗聴器があるという可能性が


( ^ω^)「シ・メ・る って聞こえたぉお~?」

(;´_ゝ`)「ぎゃー!」

広げた両腕がクワガタよろしく迫ってきて捕まえられた。
そのまま力を入れてミシミシと鯖折りをかけられる。
鯖は好きだが鯖折りは勘弁だ。肋骨と背骨がいだだだだだ!

108:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:34:21 ID:1eULDlhg0
  _, 、_
( ^ω^)「毒男を放すお、メッ」

( ; _ゝ )「む゙、無理……ゲホッ」

苦しくて、逆に手に変な力が入っている。
このままだと窒息するんじゃないか。鬱田が。その次に俺が。


(;屮)「むごごごご!!」

( ^ω^)「おーい鬱田が死ぬお」

( ; _ゝ )「いやマジ俺も死ぬ」

( ^ω^)「手を放せってお」

( ; _ゝ )「変に力が入ってて無理……ゲッホ!」

( ^ω^)「む、すまんお」


パッ

109:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:35:20 ID:1eULDlhg0
ようやく解放される。鬱田も俺から解放される。

気分がいい。いや、内藤に鯖折られた事ではなく、空気がおいしいという意味で。
空気がおいしいのは胸部を、肺を圧迫され呼吸が阻害されていたからだ。

自分の思考に突っ込みいれつつ何故訂正と解説をしてるんだ。
無駄過ぎるがいつも通りの脳みそだ。酸素不足でおかしくはなってない。


( il´_ゝ`)「うげぇえええ、酷ぇ馬鹿力」

( A ;)「お前、が、言うな……」

( ;´_ゝ`)「すまん」

( ^ω^)「やべえ、うっかり肉壁を弱らせちまったお」

おい内藤なんつった。

110:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:37:10 ID:1eULDlhg0
('A`;)「なんだよ、またなんかやらかしたのか?」

( ^ω^)「事故だお」

( ´_ゝ`)「人轢いたの?」

( ^ω^)「ややこしいから兄者は寝てろお」

素直に鬱田のベッドの中に潜った。なんかくさい。
強いて言うならイカ臭い。俺は毛布の上に横になった。


( ^ω^)「僕、あそこのコンビニでバイトしてるお?」

('A`)「昼勤だっけ」

( ^ω^)「そそ」

111:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:37:56 ID:1eULDlhg0
( ^ω^)「まあ仕事乗り換える時期だったし、ほどほどにやってたんだお」

('A`)「仕事を程々にってのがわからない」

鬱田は真面目だなあ。


( ^ω^)「真面目君は相槌打ってろお」

('A`)「はい」

( ^ω^)「それで、表が汚いから掃除してって店長に言われたんだお」

('A`)「うん」

( ^ω^)「掃除してたら、不良が来てわざとゴミをその辺に捨てていったんだお」

('A`)「うへえ、俺なら店の中に逃げるわ」

( ^ω^)「僕はゴミはゴミ箱の中に捨てろと言ったお」

うーん、俺なら無言でそいつらに向かって視線を送り続けるかもしれん。
絡まれて肩パンでもされたら、それを正当防衛にしてしまえばいい。
という思考は俺もDQNの証だろうか。

112:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:42:06 ID:1eULDlhg0
( ^ω^)「そしたらニヤニヤしながら寄ってきて、肩パンされたんだお」

('A`)「かたぱん?」

鬱田は知らないのか。
するよりはされる方だからか?


( ^ω^)「肩を軽く叩いたり、小突いたりすることだお」

('A`)「なる」

( ^ω^)「それで、相手は『何チョーシこいてんのこのデブ』と言ってきて」

('A`)「もう展開読めた」

( ^ω^)「うん、まあ、ゴミを拾って、無理矢理そいつの手に握らせたんだお」

('A`)「読めてなかった」

俺も。

113:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:43:57 ID:1eULDlhg0
( ^ω^)「捨てようとしたから、『あそこのゴミ箱に捨てるまでこうしますお』
      って言って、ゴミ握ってる手を上から両手で握り続けたんだお」

('A`)「嫌過ぎる」

( ^ω^)「ちなみにそのゴミは、まだ火の消えてない煙草だったお」

('A`)「熱過ぎる」

( ^ω^)「そしたら足を蹴って来たから僕も脛を蹴り返したんだお」

('A`)「痛過ぎる」

根性焼きと痣を一つずつ追加されたのか。
不運なDQN。因果応報だ。


( ^ω^)「そいつが弟者のグループの奴だったお」

( ´_ゝ`)「おい」

('A`;)「うわ起き上がり早ぇ」

114:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:48:29 ID:1eULDlhg0
( ´_ゝ`)「俺にも関係あるじゃねーか。なんで寝かせるんだ」

( ^ω^)「スイッチが入ったら話が進まんおー」

(;´_ゝ`)「むぅ、正論だ」

('A`)「え? え? それで結局、何がどうなったの?」

( ^ω^)「話し疲れて喉渇いたおー」チラッチラッ

内藤が俺に視線を飛ばしてくる。買って来いってか。面倒くせえ。


( ´_ゝ`)「俺もっかい寝るわ」

( ^ω^) チッ

舌打ちがでかすぎる。
鬱田が委縮してるじゃないか。可哀想に。

('A`;)「ゆず茶しかない……」

115:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:52:51 ID:1eULDlhg0
( ^ω^)「なんという健康的な一般庶民……氷水でいいお」

('A`)「持って来る」

( ^ω^)「ごめんおー、あー僕ってば疲れてるから、
      動きたくなくて本当助かったおー」チラッ

なんでそこでまた俺に視線を飛ばしてくるんだ。
ベッド交代しろってか?

押し込んだのは内藤の癖に何考えてんだ。
まあいいや。こっちもふざけてやろう。


( ´_ゝ`)「じゃあ来いよ、ほーら」

( ^ω^)「マジか」

横になって片肘ついて、布団を捲り上げる。
つーかこの残り面積じゃ内藤の巨体は無理だな、うん。

116:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 23:56:38 ID:1eULDlhg0
( ´_ゝ`)「え?」

しかし、予想に反して内藤はぐいぐい入ってきた。
俺は壁に押しやられる。内藤との距離はもう零だ。なんだこの状況。

壁に背中を向けているので、内藤に向き合う形になる。
つまるところ、内藤の大胸筋を押し付けられる形だ。


( ;´_ゝ`)(^ω^ )


硬い。なんかもう固い。堅くて動かない。
両手で押して、壁も使って踏ん張ってるのにびくともしない。

何これ空間に固定でもされてるの? 能力者なの?

117:名も無きAAのようです:2013/01/07(月) 00:00:52 ID:zfhla4VU0
( ^ω^)「……」

( ´_ゝ`)「……」

( ^ω^)「毒男だと、悲鳴あげて飛び起きたんだお」

( ´_ゝ`)「俺に面白いリアクションを期待するなよ」

飛び起きるも糞も、がっちりホールドされているので動けない。
両腕だけでなく、下半身も両脚でがっちりだ。逃げ場がない。これが地獄か。

耳に息と一緒に「このまま毒男を驚かしてやろうぜ」と吹き込まれる。
キモイからやめろと言ったはずだが。聞いていなかったのか。
てか大胸筋ぴくぴく動かすなキモうぉええええええ。

118:名も無きAAのようです:2013/01/07(月) 00:03:43 ID:zfhla4VU0
その後、氷水を持ってやってきた毒男が、
半狂乱になって俺達にそれをぶっかけた。

『友人とはスリルを共有するものである』という内藤の認識には、
半分同意で半分反対だ。氷水でその頭が冷えた事を願う。






14糸冬


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