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SAN値低めで御送りします
ブーン系空気作者の雑記&自作品まとめ かなりの頻度でクトゥルフも
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79:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:07:40 ID:1eULDlhg0
13.かみさまこ○す >>13通報しました


(゚<_゚; )「笑い過ぎだろ!!」

ξ*;∀;)ξ「あ、兄者もそんな可愛い包丁で何しようとしてたの?」

( ´_ゝ`)「本当はちゃんとした包丁持って来るはずだったのに、
      そこのおたま持ってる奴にこれ持たされたんだ」

ξ*;∀;)ξ ヒー ヒー

(´<_`# )「くっそー! なんでそんな笑うんだよ! 大体さあ……



母と弟が団欒する中で、何か違和感を覚える。

この安全包丁でも、思い切り刺して捩じれば人は死ぬだろう。
弟は今、油断している。母と話している。自分を視界には入れていない。

80:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:09:58 ID:1eULDlhg0
背中を向けている。
背中がガラ空きになっている。

今なら殺せる。
簡単に殺せる。
殺れる。
殺す。
刺し殺す。


ξ*゚⊿゚)ξ「その臆病なとこって誰に似たのかしらねー」

(´<_`; )「だから怖くねーって!」

体温が上がる。
頭が熱くなる。
心臓の動悸が早まる。

それと同時に、母はこんな奴でも悲しむのではないだろうかと考えた。
考えただけで、母への心配は伴っていない。なんて糞野郎だ自分は。

81:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:12:03 ID:1eULDlhg0
ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ、今から2階の隠し仏壇に千円札仕込むわ。
      一人で行って、無事に持って帰って来れたらあんたのものよ」

(´<_` )「万札でも無理」

ξ*゚∀゚)ξ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

(´<_`; )「笑うなってば……」

ξ;* ∀ )ξ「――wwwwwwwwwウェヒッ、ゲホガホウェッホ!」

(´<_`; )「ちょっ、もう笑いやめろって危ねえ!」



( ´_ゝ`)「……」

二人はまだ会話に花が咲いている。というか弟が一方的に笑われている。
邪魔すべきじゃないだろう。俺は荷物を一つ持って居間に行く。

82:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:15:18 ID:1eULDlhg0
さっき湧いたのは、いつも通りの紛れもない殺意だ。
それと同時に、あそこに加わりたいとも思った。

いつもは、痛めつけたい苦しめたい殺したい攻撃的な自分が大半を占める。
その自分を、どこか別の場所から諌める小さな思考もある。
自分はあいつをどうしたいんだ? 殺したいに決まってる。本当に?
諌める思考はどこから来る? 何からそれは発生している?
自分の世間体か、恩人である母を守ろうとする意識からか?

何でこんなに殺したいのかはわからない。きっと生まれた時からに違いない。
弟は、俺が母の腹の中から出る時、俺に蹴られまくって命が少しヤバかったそうだ。
そのまま殺しきれなかった過去の自分を、どれほど恨んで後悔したかは数え切れない。
何回頭を沸騰させ腸を煮立たせ心臓が破裂するかのような動悸に襲われたかわからない。


( li´_ゝ`)「う……なんか気持ち悪……」

乱暴に荷物を置き、精神的にも物理的にも込み上げて来た何かを抑える。
今までの記憶と、たった今の感情に翻弄される。今日は悪夢を見そうだ。

薬を飲むべきだろうか。変な行動に出ないだろうか。今日は襲いに来ないだろうか。

そういやあいつの盗癖は病気だったんだっけか。
俺のこれも病気って事になってくれないだろうか。
どこに行けば適当な病名をつけてくれるんだ。

83:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:17:14 ID:1eULDlhg0
弟が憎い理由なんていくつでも挙げられるが、強いて言うなら生理的嫌悪感だ。
女性がよく使う「生理的に無理です」とか言うアレなのだ。多分。きっと。おそらく。
あれは近寄ってほしくないという感情と軽蔑が強いと聞いたことがある。
聞いたことがあるだけで感じた事はない。女性ではないからな。
自分のこれは、それを何倍にも何百倍にも何億倍にもしたものに近いはずだ。


ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ

そうでなきゃ、血が滲むまでこの殺意を我慢するのも、どうやって説明したらいいんだ。
自分の体中を掻き毟って殺意を押し込めて流した血は何の役にも立たなかったんだ。
殺すのは邪魔だからであって俺の人生の障害になるからであって嫌いだからだ。
深い意味も碌に理由も特別な意図も運命的な何かも何もなくて本当にただ憎いんだ。
殺さなければ刺し殺される。いつも常備しているナイフはそういう意図で間違いないんだ。
何で殺すのは駄目なんだ何であれと一緒に産んだんだ何で一緒に生まれてきたんだ。
あいつは離れても阿呆みたいに追ってくるし、縛り上げても殺したい程に鬱陶しいのだ。

ああ神様仏様なんとか様、誰でもいいからあいつを殺して、同じ空気を吸いたくない。
俺の方が悪人だって言うなら俺の方を殺してもいいから。何であいつは生きてるんだ。
ああ、なんであいつは生きてるんだ殺しちゃ駄目なんだ何が俺を邪魔してるんだ。
何もかもが俺の邪魔をするなら全員殺してあいつも殺してそれから俺は、どう、すれば

ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガ

84:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:21:12 ID:1eULDlhg0
思考が暴走する。
           達成したら何もかもを忘れて平和に暮らせばいいのだ。

頭を掻こうとして、その前に冷たさと熱が首に走る。
                               それが最良の人生だ。

手に持った安全包丁を忘れていた。皮一枚いったらしい。
                                   それが一番だ。



他にも、右の二の腕が痛い。捲ると、皮が剥けていた。
無意識に服の上から掻き毟っていたらしい。
左手人差し指の爪も剥がれかけて、血が流れている。

心臓の鼓動が酷い。頭に響く。
傷の痛みが心音と同化する。

85:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:24:03 ID:1eULDlhg0
( ; _ゝ )「はぁ、はー、はー……」

お陰で落ち着けた。自分自身のでかい声はもう頭の中で反響しない。
相変わらず心臓は酷くうるさいが、仕方ない。
襟元を見ると、首からの血で染まった襟が見える。
二の腕からも少しずつ血が滲んできた。血の臭いが鼻につく。

この状態に凶器は危険だ。乱暴だが、安全包丁をシンクのほうへ投げ入れる。
それぞれの傷の痛みを感じないということは、自分は今それなりにマズいらしい。

弟と顔を合わせるのも危険だろう。
いや、いいんじゃないか? むしろ痛みを感じない今はチャンスだ。
殺すのは、母もいるし、自分の世間体も危険だ。
きちがいのフリを大道で演じれば大丈夫だ。今ならいける。
家族は悲しませるものではないと知っている。母は家族なのだ。
あいつも家族だが、ただのクソだ。
こんな自分にも頑張って接してくれ、過去の事を謝ってくれた人なのだ。
ああ、そうか。自分自身の為にも我慢したほうがいいのか。
だから今は我慢する。体を突き動かす衝動は大分緩和された。
次にしよう。次に隙を見せたらきちんと殺ろう。
自分自身の思考は、凶器を手放した辺りから聞こえなくなった。もう大丈夫だ。


( ´_ゝ`)「はーあ……厨二病乙…………ラ・ヨダソウスティアーナ」

右手でエア携帯を取って遊ぶ。ふざけでもしないと気が紛らわせない。
今日はもう自分の部屋に行って寝てしまおう。寝ればなんとなかなる。

86:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:25:33 ID:1eULDlhg0
不貞寝だなんだと言われようが、自分にはこれが一番いい。
不安定な時に行動すると、何をしてしまうかわからない。

玄関から二人の声がまだするのを確認して、自分の部屋に入った。
鍵は母からの命令で、付けるなと言われている。
なので、代わりにバリケードを作った。

血に浸食されたシャツは、こういう柄なのだと言い張る事にする。
首には取りあえずな程度の応急処置、包帯で軽く巻くだけにする。

悪夢と仲良く添い寝はしたくないので、頭の中のモノを全部日記にぶち撒ける。
そろそろ2冊目が必要だろうか。今度医者に行ったついでに買おう。

頭の中を文字にして吐き出すと大分落ち着いた。
二人の声はいつの間にか居間に移動している。
バリケードに気付かれる前に睡眠薬を飲んで眠ってしまおう。


( ´_ゝ`)「……おやすみ」

87:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:26:30 ID:1eULDlhg0
寝間着に着換えてベッドに飛び込むと、柔らかい毛布が自分を癒す。
そのまま顔を擦り付ける。ずっとこうしていたい。ああ落ち着く。
もう毛布と結婚したい。このまま餓死できそうな気分になる。
俺をドリームランドに連れてってくれベッドちゃん。

落ち着いている時は、思考も体も酷く落ち着いている。
この心の平穏がずっと続いてほしいくらいに。













──────────v√L/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

そうだ、平穏が欲しいのだ。だから自分はあいつを殺


13糸冬


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56:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:26:12 ID:1eULDlhg0
12.リアクション芸人ではなく警察をお願いします


雨の日だ。特に何もない。無さ過ぎる豪雨の日だ。

親父の浮気が発覚して、両親が離婚して、と色々あった。
県外の大学に行ってたら、津波で大変な事になったりもした。
今はほぼ落ち着いている。母はまだ適応障害らしいが。


( ´_ゝ`)「フンフフーン」

そんな中、慰めにと片親同士で集まって久々に夜通し遊んだ。健全に。
ついでに女友達に「ピアス穴開けたの? お古だからあげるよ」だなんて言われ、
ケーキを対価にもらったピアスを穴に嵌めて、洗面鏡を見る。嵌めるに卑猥な意味はない。
強制的に開けられた穴とはいえ、あるものは使わねば勿体無い。

しかしあれだな、ケーキを渋るだなんて珍しい。焼き肉のほうがよかったか。
ま、本当にユーズド品だから対価なんていらなかったのかもしれない。


( ´_ゝ`)「うーん、どうなんだろう」

センスなんて母親の腹の中に置いて来た俺が見ても、合ってるのかどうかわからない。
女友達の審美眼を確かとすべきか、他のセンスある友人に相談すべきか。

いや待てよ、俺にセンスある友人なんていたっけ? センス()しかない奴らばっかりな気が。

57:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:27:39 ID:1eULDlhg0
ガチャッ


(´<_` )「あれ? 何してんだよ珍しい。洒落っ気でも出たのか? 女か?」

( ´_ゝ`)「……もう少し早く来れば、母さんの着替えとバッティングしたのにな。
      精々トイレの汚物を見るような視線と壮絶な舌打ちを食らうがいい」

(´<_`; )「なんだよ、俺はただ風呂に入りに来たんだよ。寝起きに喧嘩はやめろ」

( ´_ゝ`)「風呂は使わせないぞ、この性病野郎が。入る前にもげよ」

(´<_`# )「どこをだよ! 分かるけど! もう治ったっつの! 二人ともしつけーな!」

( ´,_ゝ`)「って事は、罹ってたのか。きったねぇ野郎だなあオイ?」

(´<_`# )「んなに気にいらねーなら、シャワーだけにしとくっつの」

( #´_ゝ`)「当たり前だそんな事。誰が性病媒介の残り湯に浸かりたがるんだ」

(´<_` )「あーハイハイじゃあね、シャワー浴びますよっと」

( ´_ゝ`)「足滑らせて溺死しろ」

(´<_` )「は? 出来杉?」

( ´_ゝ`)「幼稚園から”こくご”をやり直せ」

58:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:29:47 ID:1eULDlhg0
(´<_`# )「やる気なのか? 受けて立つぞこのクズ野郎!
      お前に売る気がなくても無理矢理買うぞ!」

( #´_ゝ`)「いいよやってやるよ? その汚ぇモン蹴り潰してやるよ」

( <_ # )「……!」

性器にのみ被爆する放射能を撒き散らす阿呆は、拳を握り締め唸り声をあげる。
自分の体を見下ろし、意外にもそのまま方向転換した。向こうは風呂だ。



(  ´_ゝ)        (( (  #´)|扉|



バサッバサッ ガラッ バン!


乱暴に服を脱ぎ捨てて風呂場に入って行く。洗濯籠にはシュートされていない。
にしてもいつの間にヘソピアス開けたんだ。全身ピアスまみれになるつもりか。
たまに全身に数百個のピアスを云々なんて人物の写真が出るが、ただキモいだけだ。

弱点が増えたと思えばそれでいいか、今度取っ組み合いになったら引き千切ってやろう。
わざわざ喧嘩の時に攻めれる箇所を増やす奴が悪い。存分に利用してやる。

59:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:30:59 ID:1eULDlhg0
( ´_ゝ`)「んー、にしても少し不安だな……」

俺がここを離れた隙に、湯船に浸かったりしないだろうか。

同性であれ異性であれ、入浴を邪魔しないという常識くらいわかる。
例えそれが糞野郎でも実行しない。俺がされると嫌だからだ。時と場合によるが。
確かめるのに突入しようにも、シャワーの湯をぶっかけられそうだ。


( ´_ゝ`)「あれ、もしかして体にかかった水が湯船に入ったりしてる?」

擦りガラス越しだと飛沫までは見えない。ただ、あのバカの立ってる位置がやばい。
シャワーから落ちた湯がそのまま体を伝って、湯船に落ちる位置だ。なんとかしなければ。

だが入れない。これは誘き出さねばなるまい。どうやって?
名前を呼ぶ。却下。今洗面所から追い出したのに何やってんだ。

電灯を高速でスイッチON,OFF繰り返す。電気の無駄。
これだけだと意地になって無視もされそうだ。じゃあどうする。

60:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:32:36 ID:1eULDlhg0
( ´_ゝ`)「そうだ、歌おう」

突拍子もない解答が俺の脳裏に閃く。閃きの電球が頭上に現れ爆発、四散した。
正直、何も考えていない。飛び散った電球の欠片がダイヤモンドダストのようだ。
ただ、全力で歌いながら電灯ON,OFFって、割かしウザいんじゃないか。そんだけ。


(*´_ゝ`)「よぉし! じゃあ歌おう!」

カチカチと携帯で歌詞検索する。歌詞なんて好きな歌でも覚えていない。
覚えれないというのが本音だが。


( ´_ゝ`)「おっ、これでいいか」

よく動画系サイトで運営との戦いになるコ○ロオ○ルが出た。
英語2の実力だが、聞かせる相手が弟だしその辺はどうでもいい。あいつ1だし。

左手に歌詞セット、電源の上に右手をセット。完璧だ。
体でリズムを取りながらスイッチをバッチンバッチンしてやろう。

61:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:33:34 ID:1eULDlhg0
(*´_ゝ`)「エンジョーイ!音楽は鳴り続ける!
      イッツジョイーン!届けたい胸の


ガラッ!


(´<_`# )「うるせーわボケ! さっきから何やっとんじゃ鬱陶しい!」

(;´_ゝ`)「うっそ、マジかよ。まだ歌詞タイトルすら言ってないのに」

予想よりも早い展開に驚く。思わず少し目を見開いてしまった。


(´<_`# )「そっちの都合はどうでもいいっつの! さっきから何々だよ!
      喧嘩売ってるのかと思ったら、とっとと追い出すし!
      ぶつぶつ独り言呟いてるかと思ったら、急に挙動不審になって。
      挙句の果てにウッゼぇ、こんな事しながら歌うとかふざけてんの?!」

こんな事、の箇所で弟者は俺の動きを再現する。
なんだ、こいつも向こうから見てたのか。

62:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:34:19 ID:1eULDlhg0
( ´_ゝ`)「まあいい、これで俺の目的は達成された」

(´<_`# )「何? 嫌がらせが? 俺の風呂の邪魔が? 最近なんだよマジで。
      血が出るような罠は仕掛けて来ないと思ったら、こうなりやがって」

( ´_ゝ`)「そりゃあ、一週間前に押し付けられた地雷女が原因だよ。
      お前こそわざわざ人を使ってウッゼぇ事してくれやがって。
      金が必要だっつってたから、お前の通帳持たせてやったよ」

(´<_`; )「マジか……あ、まあいいか。なんか30円しか入ってなかったし」

( ´_ゝ`)「俺が事前に引き落としたからな」

(´<_` )「殴らせろ」

殺られる前に殺れの精神で俺から行こうとするが、玄関から不審な物音。
お陰で先制と不覚を取られ、右ストレートを顎に喰らう。
後ろへ倒れるついでに蹴り上げた足は、相手の汚ブツに当たった。

下着もズボンも履いてない、剥き出しの、生身のアレに。

妙に柔らかかった感触が気持ち悪い。

63:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:35:02 ID:1eULDlhg0

  /間/

64:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:36:03 ID:1eULDlhg0
(; _ゝ )「うぐぐ……少しぐらぐらする……」

拳をいい場所にもらってしまった。周囲が揺れる。立てなくなる。


:( <_ il;):゙ ビクン ビクッ

眩暈と揺れが去った視界に入ったのは、両手を股間に蹲る哀れな姿。
時折、びくんと痙攣している。声も出ないらしい。悶絶している。


(;´_ゝ`)「wwwwwwwwwww」

爽快である。
痛快である。
愉快である。

他人の金的を見ると、何故か自分の股間を抑える奴がいるが理解できない。
痛いのは自分じゃないのだから問題はないのだ。ひたすらに気分がいい。


(*´_ゝ`)「ひっひひ、ザマーミロ」

( <_ il#)「こ、殺す……後で殺す……」

顔色はいつも通り緑色なので窺えない。AA的に。耳は萎れている。
しかし、後で殺す、か。少々物騒だ。

65:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:38:11 ID:1eULDlhg0
なら今、自分がこいつを先に殺すべきかと思案するが、玄関での物音が気になる。

鍵はかけていない。まあ、雨で暗いとはいえまだ昼なのと、田舎だからだ。
母親はさっき買い物に行ったばかりのはずだ。まだ帰ってくる時間じゃない。
それに、帰って来るとデカい声でただいまと叫ぶ。雷雨の日でもわかるくらいに。


( ´_ゝ`)「なんだ、来客か?」

(´<_`; )「は?」

弟はようやく顔をあげた。額から汗が伝っている。そこまで痛いのか。糞ザマァ。


( ´_ゝ`)「ふん、いいだろう。不審人物が来たかもしれない。
      適当に武器持って玄関来い。服は着ても着なくてもいい」

(´<_`; )「はぁ? いきなり何言ってんだ。つーか全裸でなんか行かねーよ!」

ふむ、仮定としての物の押し売りに猥褻物陳列罪で訴訟させるのは無理か。
まあ、押し売りとも限らない。女の線もかなり薄い。回覧板なら長居しない。
生まれた家を引っ越してからは、弟も女性関係を少し(マイクロ単位で)整理した。

66:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:39:09 ID:1eULDlhg0
( ´_ゝ`)「玄関、物音、耳澄ませろよ」

(´<_` )「……本当だ、誰か来てる。母さん?」

( ´_ゝ`)「ただいまが聞こえん上に、母さんだったら真っ直ぐ居間行くだろ」

(´<_`; )「ああ、じゃ、泥棒? え、えー? 何しに?
      何もないだろこの家、泥棒は何しに来たんだよ」

( ´_ゝ`)「盗みにじゃないの? 泥棒じゃなく母さんならよかったって事で」

ある程度ファイトして冷静になったので、普通に会話する。
相手が不明な以上、備えはしておいたほうがいい。


(´<_` )「っつかさ、前の家で似た事なかった? 俺を泥棒と勘違いして兄者が」

( ´_ゝ`)「あれか、正当防衛とゴネまくって刺し殺せばよかったと後悔してるよ」

(´<_`# )「泥棒よりお前の危険度のほうが信用できる」

( ´_ゝ`)「お前それサバンナでも同じこと言えんの?」

(´<_`# )「気が違ってる兄者とサバンナで二人きりのサバイバルするくらいなら、
      一人で腹減らしたライオンとシマウマ奪い合うほうが数万倍マシだわ」

67:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:41:52 ID:1eULDlhg0
俺としては、是非とも二人で行きたい。
こいつを殺してもバレない場所に行けるなら、何処へでも行こう。


(´<_` )「つーかさあ、兄者だけでいいだろ。何で俺まで」

( ´_ゝ`)「何で行きたくないの?」

(´<_`; )「俺まで行く必要ないだろ……そういうの」

ナイフ持っていたらノリノリで危険に飛び込む癖に。対人限定だけど。
今は丸腰の上に全裸だからか、暴力衝動は低いようだ。


( ´_ゝ`)「お前って変に恐がりだよな。中学生の時もオニヤンマから逃げやがって、
      今度は暫定泥棒からも逃げるのか、臆病者。へーい、チキッてる~」

(´<_`# )「スズメバチが近付いたからって反射的に網振る奴に言われたくねーよ!
      それに怖がってねーし! びびっただけ……いや、驚いたんだよ!」

( ´_ゝ`)「去年アヒルの親からも逃げたよな、悲鳴あげて本気で」

(´<_`# )「行けばいいんだろ行けば!」

( ´,_ゝ)「最初からそう言やいいんだよ」

くっくっく、肉壁は多いほうがいいのだ。

68:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:43:36 ID:1eULDlhg0
取りあえず、腰にタオルを巻いた防御1の変態を引き連れて台所へ。
武器にはある程度の長さが欲しい。うん、やはりこれしかないか。

引き抜く時の、しゃりぃいんと耳に響く心地良い金属音。


( ´_ゝ`)「よし、じゃあまた包丁持ってくか」

(´<_`; )「や、やめろよ! 危ないだろ! せめてこっちにしろ!」

俺自身の金で買ったマイ包丁は奪われ、元の場所に戻された。
代わりにピンク色の可愛らしい安全包丁を持たされる。どうしろってんだ。

( ´_ゝ`)「危なくなきゃ武器にならねーだろ、マイナイフある奴に言われたくないわ」

(´<_`; )「怪我したらどうすんだ! つーか、なんでそんな包丁に拘るんだよ!」

( ´_ゝ`)「なんでだろ。てーかさ、お前、何でおたま持ってんの?」

(´<_`; )「包丁なんて危ないだろ、おたまなら怪我しないし」

( ´_ゝ`)「いやいやいや、危険人物相手に何で手加減しようとしてんの?」

69:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:54:28 ID:1eULDlhg0
( ´_ゝ`)「どうせなら、常日頃の俺への嫌がらせを手加減してくんない?」

(´<_` )「それは無理だな。たまに無意識にやってる時あるし」

( ´_ゝ`)「どこまで俺の事が憎いんだよ糞野郎め」

(´<_` )「俺への殺意で筋肉のリミッター外した事ある奴に言われたくない」

( ´_ゝ`)「あれは事故だ」

(´<_` )「目の前で見てた俺と裕也から言わせてもらえば、
      完璧お前の仕業だよ。この脳みそ筋肉野郎」

事故だ。どうやったって事故だ。
少なくとも『片手で車からドアをもぎ取った』記憶は俺にはない。
俺が見て感じたのは、ひしゃげたドアと脱臼し肉離れを起こした右腕の激痛だ。

事故に関しては、言うなれば直前に俺を刺したこいつが悪い。
ドア破壊の実行犯は俺だが、理性が焼き切れたのはその所為だ。

それに、あの車は大分古いバンだった。
しかもそいつが港町住まいなので、潮風の影響を受けて錆びて脆くなっていた。
だから俺がドアを引っ張ったら取れてしまったのだ。事故である。

だが、糞野郎の言い分に対する反論は後だ。時間がない。

70:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:57:24 ID:1eULDlhg0
( ´_ゝ`)「うんよし、時間ないし、手短に今やっちゃう? 玄関は任せろ。
      その脳筋に学力でも劣る弟者君は、きっと何もかも豆腐以下だろうからな」

(´<_`# )「ふざけんな」

( ´_ゝ`)「なら来いよ」

(´<_`; )「お互いの武器の攻撃力比べてみやがれ」

( ´_ゝ`)「てつのないふ と ひのきのぼう かな」

(´<_` )「俺としてはラスボスに なべのふた だけの気分だけどな」

ぐっだぐだの言い合いをしつつ、弟を追い立てるように玄関へ。

途中、今なら背中から行けるんじゃないか、逝かせる事ができるのではと、
大いに悩んだ。手汗で安全包丁の持ち手が湿るくらいには悩んだ。
全部泥棒のせいにして、罪をなすりつける事ができるんじゃないかと。

しかし、俺の冷静な一部が、泥棒じゃない可能性が高いから諦めろと言う。

71:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 19:59:39 ID:1eULDlhg0
玄関は引き戸が開かれているだけで、特に怪しい痕跡はなかった。
と言うか、玄関に買い物袋やらエコバックやらが所狭しと置かれている。

まあ予想していた通りではあるが、後ろの奴が深く息を吐いていた。
こいつに嫌がらせとして少しでも心労を与えられたなら、俺的には正解だ。


ξ゚⊿゚)ξ「ただいまー、調度いいわ、あんた達手伝って……て」

( ´_ゝ`)「おかえりー」

(´<_`; )「おかえり」

ξ;゚⊿゚)ξ「包丁とおたまで何してたの? 二人で料理してたの?
       ガスでも漏れたの? 今から家が爆発するの?」

( ´_ゝ`)「いやー怪しい物音がするから、武器持って行こうぜって」

ξ゚⊿゚)ξ「ああ、荷物の音ね。いいわ、運んでよ」

(´<_` )「ういうい」


我らが母上はこの程度で取り乱したりはしない。日常である。

72:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:00:38 ID:1eULDlhg0
ξ゚⊿゚)ξ「弟者はなんでおたま持ってるの?」

(´<_`; )「いやほら、なんか……危ないだろ、包丁とか」

ξ゚⊿゚)ξ「え? もっかい言って」

(´<_`; )「危ないだろ!」




ξ゚⊿゚)ξ「……」


普段ナイフを持ち歩いてるような男が言う台詞ではないと俺は思う。

73:名も無きAAのようです:2013/01/06(日) 20:02:39 ID:1eULDlhg0

ξ*゚∀゚)ξσ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
        wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



(゚<_゚; )「笑い過ぎだろ!!」



(  *´)=3「プフッ」


一段落。

いやしかし、何で弟はタオル一丁なんだっけ?
何か伝えたい事があったような気もするが忘れた。
物忘れはいつもの事だし、まあいいだろう。




12糸冬


拍手

20: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:21:30 ID:rOZns1CQ0
11.やられて目覚める午後惨事


久方の実家での宴会で、限度を考えず酒を呑んでしまった。
頭部に走り抜けた酒による鈍痛で目が覚める。

そして、顎と後頭部に痺れるような痛みがある。
恐る恐る頭に手を伸ばせば瘤。綺麗に腫れている。

昨日の宴会で何があったんだ。
何したんだ俺、何されたんだ俺。


( ^ω^)「おお、起きたかお」

襖を足で開けて、何かを持った内藤が現れた。


(;´_ゝ`)「何それ」

( ^ω^)「量産型氷枕EX」

隙間から見えた向こうでは、死体があちこちに散らばっている。
座敷の掃除はお手伝いさん達に任せておくとしよう。

21: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:23:43 ID:rOZns1CQ0
( ^ω^)「いやあ、いつにも増して今回は酷かったお」

(;´_ゝ`)「途中からの記憶がないんだが」

具体的には、酒を飲み始めてからそれ以降のほぼ全て。


( ^ω^)「聞きたいかお? つーかお前よく平気だおね」

(;´_ゝ`)「平気じゃねーよ、なんだこの痛み」

ちっちっちっ、と舌打ちと同時にキザったらしく指を振る内藤。
些か指を振る時間が長い。お前はメトロノームか。

22: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:25:13 ID:rOZns1CQ0
( ^ω^)σ「それじゃなくて、そっち」

(´く_` )彡「こっち?」

振り返らなければよかったと後悔しても遅い。
内藤に八つ当たりしないだけ俺は成長したんだと後日思い込んだ。

指の先には、何故かプルトニウムにメテオしたかのような寝顔があった。
近過ぎて、瞬時に誰なのか判別できなかったくらいに。


(  _> )←距離cm→(´く_` )


(  _> ) zzzzzz

(´く_` )「……は?」

23: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:27:41 ID:rOZns1CQ0
たっぷり数分間は硬直した。曖昧3cmなんて歌詞が頭に浮かんで破裂する。
時間感覚がおかしいらしいから、あくまでも自分の体感だが。


(゚く_゚; )「ちょままmまmアsぁまままままっm!!」

( ^ω^)「やっぱ平気ではないのかお」

内藤が口を抑え付けてくれたお陰で呼吸困難になる。
耳元に「あいつが起きるお」なんて息と一緒に吹き込まれた。きもい。

しかし正論だ。俺は内藤の手の皮を抓って外し、深呼吸をする。

24: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:32:25 ID:rOZns1CQ0
( ;-_ゝ-) フー フー

視界に入れて自分のスイッチを押さないようにする。
自分で落ち着いたと思った頃に、目を開いたが。


(  _> ) zz

( ;´_ゝ`)「ふー、ふー」

(  _> ) zz z

( ;´_ゝ`)「ふー、ふぅううげほっ!」

(  _> )゙ フガッ

( ;゚_ゝ゚)「ふっ!? ぐぉぉぉぉぉぉ……」


( ^ω^)「はいはい、どうどう」

馬のようになだめられた。

25: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:35:38 ID:rOZns1CQ0
もうここから先は何を口走ったか覚えていない。
内藤が教えてくれたものだけ日記に書き留められていた。


(゚く_゚; )彡「内藤! 枕! こっ、氷! 武器武器武器!」

( ^ω^)「落ち着け、これは頭を冷やすものだお」

(゚く_゚il )「ぎょわうお! 首に当てんな!」

( ^ω^)「フリィズ!」

(゚く_゚il )「ぎゃあ背中に落ちてきた!」

26: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:39:54 ID:rOZns1CQ0
( ;´_ゝ`)「だから俺は言ったんだ! 酒瓶はとっとくべきだって!」

( ^ω^)「え? 扇風機の話でなんでそこに?」


( ´_ゝ`)「空が青いな……猫さんが飛んでる……
      猫も飛べたら、きっとすごく可愛いのに」

( ^ω^)「え? ああ……うん?」


( ´_ゝ`)「うーんやっぱり鳥のほうが可愛い」

( ^ω^)「焼き鳥と僕を交互に見て何をほざいてやがる」

27: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:44:50 ID:rOZns1CQ0
( ´_ゝ`)「だよー♪ だよー♪ だよだよー……」

( ^ω^)「・・・・・・・・・・・・・・・・」

( ´_ゝ`)「あれ? 俺今何言った? さっきから何してた?」

( ^ω^)「一応、酒が抜けきってないって事にしといてやるお」

( ;´_ゝ`)「え、あれ? 口と脳みそ直結してた? え?
      最近はちゃんと抑えられてると思って……」

(  ゚ω゚)「エターナルフォースブリザード!」

【効果】
首の後ろの襟を思い切り引き、背中側にアイスブロックの雪崩を引き起こす


(゚く_゚il 三 ;li゚_ゝ゚)「ギャー! 服ん中に氷が! 服ん中に氷が!」

( ^ω^)「悪は滅びた」

28: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:46:07 ID:rOZns1CQ0
(´く_`il )「……」

( ^ω^)「冷えたかお?」

ミ( li´_ゝ`)「かなり」

糞野郎の寝姿を目に入れても落ちついてられるぐらいには。


( ^ω^)「状況説明はいるかお?」

( ´_ゝ`)「嫌な予感がするが一応」

( ^ω^)「その予感は当たってるお」

29: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:48:02 ID:rOZns1CQ0
( ^ω^)「まず、どこまで記憶あるかお?」

( ´_ゝ`)「殆どねーや、座敷に入ったとこまで」

( ;^ω^)「どう見ても打ち所悪かったからおね……」

打ち所? 一体何があったんだオイ。


( ^ω^)「脳震盪っぽかったし後で病院行くかお?」

( ´_ゝ`)「いいよ病院は面倒だ。それより顎の痛みと後頭部の瘤の説明を」

( ^ω^)「説明はいいけど、本当に大丈夫かお?」

30: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:50:49 ID:rOZns1CQ0
( ´_ゝ`)「いいって、あ、もしかしてこれ全部俺の自業自得?
      そこに転がってるカスと喧嘩したとかその辺りか?」

( ^ω^)「んーと」

( ´_ゝ`)「だから、俺達への両親からの仕置きも含めて、
      こいつとこんな至近距離で転がされてたっていう?」

( ^ω^)「喧嘩はしてないお」

( ´_ゝ`)「へぇ、珍しいな」

( ^ω^)「自分で言うなお」

頭の中でへてぺろ☆のポーズを取る。

31: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:52:29 ID:rOZns1CQ0
( ^ω^)「それに、距離はそれでも離したんだお」

( ´_ゝ`)「は?」

( ^ω^)「むしろ逆のことがあって僕らも呆然としたお」

(;´_ゝ`)「は? どういうことだよ、何が」


今度は脳みそではなく心臓が騒ぎ始める。やばい、薬はないぞ。

32: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:54:23 ID:rOZns1CQ0
( ^ω^)「7時から僕らのグループでどんちゃん騒ぎを始めて、
      夜中の10時くらいに弟者のグループも合流したんだお」

( ´_ゝ`)「ああ、そういや死体の数が多かったな」

( ^ω^)「だお、それで向こうは居酒屋ハシゴしてきてたみたいで、
      全員結構酒が入ってて、弟者にもかなり入ってて……」

(;´_ゝ`)「で、それで何があったんだよ」

( ^ω^)「お前はいつも通りに、いつも通りって言葉も変だけど」

(  _> ) zzzzzz

(^ω^ )こいつの姿を見るなり臨戦態勢に入ったんだお」

( ´_ゝ`)「だろうな」

33: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:59:09 ID:rOZns1CQ0
( ^ω^)「それで弟者が……」

俺とアホを交互に見る内藤。勿体ぶるな。
いや、焦らさないでくれ、マジで心臓が持たない。

もし暴走して意識がプッツンしたら一直線に体を外に持って行こう。
走りまわっていればいずれは治まる。多分。


( ´_ゝ`)「……何だよ、言えよ」

( ;^ω^)「忠告しておくけど、寝てる相手に手は出すなお?」

(;´_ゝ`)「何したんだよ。まさか、俺が殴りかかった時に、
      こいつが近くに立ってた女を盾にしたとかか?」

その場合、俺らをボコボコにしたのは周囲の人物全員だろう。
この怪我も体の痛みも少しはわかる。

( ´_ゝ`)「それで俺もこいつもフルボッコにされて記憶がないとか?」

34: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:03:02 ID:rOZns1CQ0
( ^ω^)「全然違うお、てかお前の中の弟の像って」

( ´_ゝ`)「気にすんな、この性病持ちの中の俺は寝取り野郎だ」

誤解だが、弟者グループは事実と受け止めているからタチが悪い。


( ^ω^)「お前らどういう兄弟だお」

( #´_ゝ`)「一般的な双子が仲いいだなんて何の認識だ?
      それが本なら全部燃やしてやるし、誰かだったら殺してやる、
      映画だったらフィルム引き裂いてやる、持って来いよ!」

( ^ω^)「おおっとスイッチが」

35: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:05:44 ID:rOZns1CQ0
またなだめられて時間が過ぎる。日は既に高い。

( ;´_ゝ`)「すまん……その辺りの話題はつい」

( ^ω^)「あーうんもういいお、ちゃちゃっと説明するお」

( ´_ゝ`)「おう」


正座をして、今度こそ聞く体勢に入る。内藤はあぐらに腕組みだ。


( ^ω^)「弟者はお前の姿を見るなり両腕広げて

      (´<_`* )『会いたかったあああ!』って叫びながら

      闘牛よろしくお前に向かって突進してったんだお」

( ´_ゝ`)「ねぇやっぱりちゃんと説明してくれ頼む産業で終わらせないで下さい」

36: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:10:30 ID:rOZns1CQ0
( ^ω^)「もっと聞いたら精神的ダメージどころじゃないお」

(;´_ゝ`)「聞きたくない。聞きたくはないが知らないと気持ちが悪い」

( ^ω^)「っふ、PTSDになる覚悟は出来たかお?」

(;´_ゝ`)「そこまで?!」

最悪な想像ならいくらでも浮かぶ。

流石 弟者を殺した後に世間にどんな反応をされるか脳内でシュミレートしまくり、
鍛えたネガティブ思考は伊達じゃない。自作自演で頭の中だけで怒りの沸点も作れる。

全く自慢にはならないが。

37: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:11:14 ID:rOZns1CQ0
(;^ω^)「んーそこまででもないかお」

( ´_ゝ`)「何なの? 酒が入り過ぎて俺が別人に見えたとかじゃないの?」

( ^ω^)「違うお」

( ;´_ゝ`)「足が滑ったとか」

( ^ω^)「違うお」


自分の中で、一番そうであってほしい説が断言された。

38: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:11:54 ID:rOZns1CQ0
( ^ω^)「まず、脇目もふらずに一直線に向かって走ってった弟者が、
      構えてたお前のカウンター食らうかと僕は静観してたんだけど、
      毒男の脱ぎ散らかした服で盛大に滑って頭突きになったんだお」

( ´_ゝ`)「この顎の……」

( ^ω^)「だおねー」



( ^ω^)「いい場所に決まったのか、お前はそのまま後ろに倒れて、
      この壁に勢いよく頭をぶつけて動かなくなったんだお」

( ´_ゝ`)「この瘤の……」

( ^ω^)「だおねー」

39: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:15:14 ID:rOZns1CQ0
( ´_ゝ`)「それで、俺に向かってきた理由は?」


経過ではなく、俺は原因が知りたいのだ。

( ^ω^)「んー」

( ´_ゝ`)「言えよ」

( ^ω^)「わからないお」

( ´_ゝ`)「言ってくれよ」

( ^ω^)わからないんだお」

( ´_ゝ`)「は?」

( ^ω^)「本人もあの時すぐ気絶したから、直接聞くしかないお」

40: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:19:21 ID:rOZns1CQ0
内藤の指先が、俺の後ろを差す。
心の準備はまだだ、振り向かない。振り向かないぞ。


( ^ω^)「起こすかお?」

( ´_ゝ`)「もう放っとけ」

一つ深呼吸をすると、頭の奥が落ちる感覚。
そうしてから弟者を見る。うむ、平気だ。


( ´_ゝ`)「……よく寝てるな」

( ^ω^)だお」

( <_  )ミ ゴロン


寝返りを打ったがそれだけだ。また寝息が聞こえる。

41: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:23:28 ID:rOZns1CQ0
しかし、こう、憎い相手が目の前で寝ているというこの状況。
悪い事をしたい気分がむくむくとでかくなっていく。
これはチャンスなんじゃないか。それはもう色々と。


( ^ω^)「兄者、お前さあ随分と悪い顔してるお」

( ´_ゝ`)「ん? うん、そりゃなあ、どうしてやろうか」

( ^ω^)「宴会の後だお、程々に」

( ´_ゝ`)「程々か……」

42: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 05:25:46 ID:rOZns1CQ0
内藤様のお言葉だ。仕方ない。

( ´_ゝ`)「じゃあ小屋から麻縄持って来るから、こいつ全裸にしといて
      縄でM字開脚にふんじばって玄関の靴箱に向けて転がしておくわ」

( ;^ω^)「程々どこいったお!」


血を流させない分、自重したつもりなんですが。




11糸冬


拍手

2: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 03:56:55 ID:rOZns1CQ0前スレ登場AA

( ´_ゝ`)取り柄のない主人公
性格が悪い、何の因果か双子の兄のほう

( ^ω^)自称ピザの筋肉ダルマ
結構性格が悪い、面倒事に巻き込み合う

('A`)ヒョロいチビガリヲタ
それなりに性格が悪い、奥手の毒舌
  _
( ゚∀゚)でかい胸が好きなイケメン
少し性格が悪い、出会い系に目覚めた

(´<_` )病院も商売繁盛で涙して喜ぶ性病媒介
物凄く性格が悪い、知る限りの最高記録は六股


女性AA
ビッチとクズとメンヘラとクラミジア持ちしかいない、逃げろ

時系列は前後したりするので後でまとめ


317:名も無きAAのようです:2013/02/06(水) 00:32:18 ID:o0svLa/s0
時系列 過去→現在
11.1.8.9.2.3.10.4.5.6.7.12.13.14.15.16.17.18.19.20

234: ◆T/D40qQ./Q :2013/09/03(火) 00:39:02 ID:vWHmM0g20
月もかわったので生存報告がてら

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1356720917/l50
次の投下で前スレに過去ログ依頼出すので、メ欄が見えない人用にまとめ

>>85本当に大丈夫?
>>204グロい事故は冬にもっさり
>>294ろくでなしぼーいず
>>617ブーメランだらけ
>>777( ^^^ω^^^)>>624
>>933多分
>>942イェーイみんな見てるーぅ?
>>970まあ言われると思ってたので気にしない

割とレスに反応して殺伐ほのぼのと言われれば遊びのパート削ったり、
家族は大切だろjkと言われれば中身で喧嘩売ったりして遊んでます

読む人をかなり選ぶ内容のSSだと思ってはいるけど、
人の色々な意見見るのは楽しいんで挑発レス来ると喜ぶ

235: 名も無きAAのようです :2013/09/03(火) 10:12:06 ID:FYoy9olYO
今年兄貴を亡くした俺に一話

236: 名も無きAAのようです :2013/09/03(火) 12:19:09 ID:KQO637C60
お悔やみもうしあげます

237: ◆T/D40qQ./Q :2013/09/07(土) 20:43:30 ID:4Z0gLipY0
>>235
おめでとう

238: ◆T/D40qQ./Q :2013/09/07(土) 20:46:22 ID:4Z0gLipY0
やべミス
一言じゃなくて一話か
けど面倒だから一言な

リクエストと受け取ったんなら悪いが話のネタとかは受け付けない
自分がやるのは何かに反応して話削るか、キャラの主張を枠内に入れる程度

239: 名も無きAAのようです :2013/09/10(火) 06:10:17 ID:tGKajQ7.O
わろた

240: 名も無きAAのようです :2013/09/10(火) 18:59:24 ID:iQt.FnTw0
そして出た一言がソレだよ!

拍手

3: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 03:57:38 ID:rOZns1CQ0
10.のんべんだらりと破壊恭順


何の予定もない休日、夏の終わりの昼日中。
今日は久々にゴミ(弟)もない。久し振りの一人部屋。アパートだけど。

全く、ルームシェアしてからは義務教育時代の地獄の再来だった。
自分の部屋に自分以外の他人がいるという状況は、いまいち寛げない。


( ´_ゝ`)「やっぱ一人サイコー」

布団に寝転がってババアの形見の縫い包みを抱き締めていると、
携帯電話から飛び出した着信音という爆音で目が覚めた。
テンションが高い時に自分で設定した『新世界』だ。過去の自分を絞めたい。


( ´_ゝ`)「誰だよ……こんな時に」

驚いて眠気が吹き飛ぶも、表に出す気力はない。
こんな時も何も糞すらない日だが、何もない時間ほど貴重なものはない。

4: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 03:58:22 ID:rOZns1CQ0
右手で携帯を開くと見知らぬ番号。


( ´_ゝ`)「え、誰だ」

間違い電話? セールス? 詐欺? はたまたメリーさんか。
うん、取りあえず出よう。なるべく不快な声を出さないように。


ピッ


( ´_ゝ`)「はいもしもし流石です」

『もしもし? 兄者君?』

若い女の声。いやマジで誰だこれ。

5: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 03:59:29 ID:rOZns1CQ0
( ´_ゝ`)「失礼ですが、どちら様でしょうか?」

『あっ、いきなり電話かけてごめんね! 私、昨日の静香よ!』

( ´_ゝ`)「しずか?」

未来の青い猫型ロボットが脳内を駆け抜ける。

しずか、シズカ、静香。
もしかして、しーちゃん?


『昨日はごめんね……』

確か昨日、風呂場で寛いでいたらドアのチェーンがぶち切れる音がして…

6: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:00:23 ID:rOZns1CQ0
始めは泥棒かとも思ったが、ばたばたと続く足音を不審に思い、
風呂場にいた俺はそのまま篭って何事かと聞き耳を立てていた。

結局、泥棒ではなく女性の敵(弟)だったのだが。


( ´_ゝ`)「あ、あー。うん、静香ちゃんね」

アホが女三人に詰め寄られて修羅場ってる時に、それっぽい名前が聞こえた。

頭にタオルを乗せた紳士スタイルで脱衣所まで行き、ドアの隙間から見えた光景。
それは一人が床で泣き崩れ、残り二人は窓から飛び出した害虫(弟)を追い駆けて逝く所だった。

7: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:01:05 ID:rOZns1CQ0
( ´_ゝ`)「どうしたの?」

風呂場で聞いた会話では、その中の二人が性病持ち(弟)と付き合っていて、
一人がその片方の恋路を応援しているような状況らしかった。
勿論、全員二股をかけられていたとは知らず、だからこそあんな惨状になった訳だ。

女の団結力とはかくも恐ろしく、女同士でのバトルロワイアルになるかと思いきや、
一人がその場で泣き崩れた事で、全ての感情はクズ(弟)に向かって突っ走った。

逃げ出した獲物を追い掛ける彼女らに、ハサミより確実な獲物を持たせてやりたかった。
それが出来なかったのが、昨日の唯一の心残りである。悔やみきれない。ああ無情。


『名前も言わずに帰っちゃって、ごめんね』

( ´_ゝ`)「え? ああ、うん。そんな事ないよ」

しかし全裸で民衆の前へ出る訳にもいかず、かといって寝間着で出る訳にもいかず、
俺はその日に着用していた衣服に着替えてから泣き崩れる女に話しかけたのだ。
流石に、目の前で泣いてる女を無視するのは世間体的にアレなので。

8: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:02:20 ID:rOZns1CQ0
そもそも、自分以外への心配の感情が向けられない俺としては、
慰めの言葉の一つもかけないまま湯船でふやける選択肢もある。

しかし、後から俺があの修羅場にいたのが女達にバレた場合、


「(女3人男1人というおいしい状況で)ナニもされなかったよ、いい人だよ」

ではなく、

「あの修羅場の傍にいながら何もしてくれなかった、悪い人だよ」

と、言い触らされる確率が高い。


女の一人が直前に「しーちゃんはここに居て!」と叫んだので、
読みかけのエロ漫画の上で泣き崩れる女の愛称を知った。

初対面にいきなり愛称呼びで近付くのは自分でもどうかと思ったが、
テンパった頭ではそれしか浮かばなかったので仕方がない。

青過ぎる自由な空から、クソフェミニストが降って来ないかと何回仰いだか。

10: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:03:00 ID:rOZns1CQ0
『どうしてもお礼が言いたくて、』

( ´_ゝ`)「いいよ、いらないよ、そんなの」

割りとマジで。もう関わりたくないというのが本音。
なんて慰めの言葉を投げ掛けたのか、記憶に残ってすらいない。

どうやって股の下にあるHな漫画を気付かれないよう抜き取ろうか。
そんな事に終始頭を使い、悪戦苦闘していたよ。俺万歳。


『迷惑かけちゃったから、お礼がしたくて』

迷惑というなら、この通信こそが迷惑です。
折角の安息日に何をしてくれやがるんだ。


( ´_ゝ`)「……ん?」

11: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:05:45 ID:rOZns1CQ0
そういや、こいつどうやって俺の電話番号知った?

昨日、彼女の家の近くに停まるという駅まで送っただけだ。
全世界の女性に誓って、何もしてはいない。
携帯なんて取り出してすらいなかった。
ずっとズボンの尻ポケットの中だ。


『今日、予定空いてるかな?』

不穏。


( ;´_ゝ`)「えーっと」

『駄目だったら、次の日曜とか、別の日に……』

聞くのは少し勇気がいるが、電話越しだし大丈夫だろう。
いざとなったら、友人の家に転がり込めばいい。

12: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:08:50 ID:rOZns1CQ0
( ´_ゝ`)「俺、昨日番号教えてなかったよね? なんで知ってるの?」

『……ああ』
                          *'``・* 。
直接過ぎただろうか。どうにでもなーれ。  |     `*。
頭の中で誰かが杖を振る。         ,。∩      *
                        + (  ∵ ) *。+゚
                        `*。 ヽ、  つ *゚*
『今日ね、弟者君の携帯から知ったの。お礼を言いたくて』

( ´_ゝ`)「そうなんだ」

知ったと言うか、調べたんだろうな。
調べたと言うと聞こえが悪い。

あいつの事だから、俺の名前をそのまま登録しておく事はないだろう。
現に俺はあいつの名前を愚弟、読みはグッティーで登録している。

しかし調べたって、それらしいものを一件一件かけていったのか。
運良く一発目から俺にぶち当たったのか。恐怖と謎は深まるばかりだ。

13: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:11:57 ID:rOZns1CQ0
ただ、あいつの携帯が向こうの手元にあるって事は、つまり。


( ´_ゝ`)「ちょっと悪いんだけどさ、あのバカ今どこにいる?」

『……ああ、弟者君ならね、友達に叱ってもらってるよ』

バカで通じた。もう彼女達からの認識は底辺だな糞野郎、くへへ。

脳裏に様々な方法で女達から拷問を受けるカスの姿が乱舞する。
テンションが最大まで上がって、瞬時に下がった。
いかんいかん、今は電話中だ。冷静に、冷静に。

が、口の端が吊りあがるのは、もうしょうがない事だ。


( ´,_ゝ`)「フーン」

14: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:13:31 ID:rOZns1CQ0
『反省してくれるかは、わかんないけど……』

( ´_ゝ`)「うん、確かに」

まあ、よし、何かしらの制裁がその身に降り注いだのは確かだ。
多分、どこかを鋏めたんだろう。あの時のハサミで。

出来れば刺されたとか、下半身不随とか、子作り不能とか、
もう片目だけでも何でもいいから駄目になっていてほしい。

死体になってくれてるのが一番有り難いが、それはないだろうな。
そんな感覚だけはする。なんとなくの範囲でしかないが、残念な事に。

15: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:14:33 ID:rOZns1CQ0
『兄者君に会うのは、無理かな?』

( ´_ゝ`)「うーんと」

制裁を加えたのが彼女であれば、会うだけならいいような気もしてきた。
お礼と慰めついでに性処理も、なんて考えが音速で浮かんで光速で沈む。


( ´_ゝ`)「ごめん、今日はちょっと外せない用事があってさ」

気がしただけだ。ヤバイ予感がビンビンする。
ただあいつと兄弟だからという理由だけで監禁フラグを立てたくない。

運が悪ければ彼女のバックにいるかもしれない怖い友達に、
山に埋められて葬り去られるかもしれない。もしくは海の底でコンクリ詰め。


『そっかー。じゃあ他に空いてる日はある?』

なんとかして回避せねば。
やりたい事はまだあるし、殺りたい奴もいる。

16: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:15:13 ID:rOZns1CQ0
( ´_ゝ`)「色々とやる事が多くてさ。しばらく休みがないんだ。
      あいつが遊び歩いてる分も俺がやらないといけないからさ」

おおナイス俺の口! あいつに事をなすりつける時はすらすら動く!
つーか事実か。うん。ただの真実だな。嘘は言ってない。


『そうなんだ……。無理言ってごめんね』

( ´_ゝ`)「いいよいいよ、こっちもあのアホが迷惑かけてごめんな。
      もうホント、目も向けられないくらいギッタギタにしていいからさ」

『アッハハ、言い過ぎだよー』

( ´_ゝ`)「あっはっは」

17: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:17:00 ID:rOZns1CQ0
もうそろそろ通話を切っていいタイミングかな。
肩の荷が降りた気分だ。


( ´_ゝ`)「じゃあごめん、そろそろ切るよ」

『いいの、こっちこそ忙しい時にごめんね。それじゃあ』

( ´_ゝ`)「うんうん、じゃーねー」


ピッ


( ´_ゝ`)「…………はあ」

うむ、気を取り直して、内藤の家で寝るとしよう。
あの筋肉なら大概の危険は防げるハズだ。多分。

18: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:18:06 ID:rOZns1CQ0
~~~~~~~~~~~~~~~~



( ^ω^)「それで、ただ寝る為だけに僕の部屋に来るとかなめてんのかお」

( ´_ゝ`)「手土産どうぞ。中腰で受け取るがいい」

( ^ω^)「ああはいはい、どーもどーもだお」

がさごそと袋を漁る内藤を尻目に布団を探す。
うーん、油が吸収されてそうな布団しかないな。
無いよりはマシか。床に直に寝るか。


(#^ω^)「オイこら! プラセンタとかダイエット食品とか舐めてんのかお!」

( ´_ゝ`)「最近腕とかぷよぷよしてきたじゃん」

( ^ω^)「もう少し歯に衣を着せるとかするお、大体兄者は…」

これ以上の会話は無益だと判断し、布団にヘッドスライディングを決める。

19: ◆T/D40qQ./Q:2012/12/29(土) 04:20:33 ID:rOZns1CQ0
( ´_ゝ`)「うん、そういう訳で。おやすみー」

(;^ω^)「頭から布団に突っ込むなお! 寝るならちゃんとするお!」

お母さんかお前は。


( ´_ゝ`)「ん? なんだこの邪魔だなあ、って」

('A`) スピー ピスー

( ´_ゝ`)「……ああ」

布団の中には何故か先客の毒男がいたが、些細な事だ。
俺はそのまま妖怪布団被りとして眠りについた。



10糸冬


拍手

233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:43:57.92 ID:qaAjnCm7O
9.ライオネルさんとパトリオットさんとンソラボネさん


友人に誘われてスカイプなるものを初めてみた。
どうせ三日かそこらで飽きて、誘われない限り使用しないゴミソフトになるだろう。
IDもふと思いついたチョモランマっぽい名前を入れておいた。

何で了承したかは、そりゃ友人に誘われたからだ。
顔見知りであれば、自分の声を晒すのも怖くない。
カラオケとかラジオとか生放送してる人は怖くないのかね、特定とか特定とか。

234:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:45:23.92 ID:qaAjnCm7O
( ^ω^)『::::::::スカ::::::::::::届::::::::::::::お::::::::::』

( ´_ゝ`)「うーん聞き取りづらい」

暫く砂嵐が続いてから、ようやく内藤と毒男の声が聞こえた。

( ^ω^)『マイクテスーマイクテスー本日は曇天なり~』

('A`)『俺の声、聞こえてる……のか?』

( ´_ゝ`)「おー、二人の声もばっちり聞こえてるぞー」

要は箱やPS3のボイスチャットみたいなものか。

235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:46:16.60 ID:qaAjnCm7O
( ^ω^)『お! 二人共繋がっ……』

('A`)『聞こえてるみたいだな』

( ´_ゝ`)「どうした内藤」

( ^ω^)『......................................................』

('A`)『あれ?』

( ´_ゝ`)「おーい」

ブツッ

('A`)『え?』

( ´_ゝ`)「え?」

236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:47:36.97 ID:qaAjnCm7O
('A`)『切れた?』

( ´_ゝ`)「切られた?」

ヴーンヴーン←バイブ音

( ´_ゝ`)「メール来たわ」

('A` )『よっと、俺も』

カコカコ

('A` )『「画面消せ」』( ´_ゝ`)


( ´_ゝ`)「どういう事だ?」

('A`)『さあ、画面ってディスプレイ? 窓?』

237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:48:02.76 ID:qaAjnCm7O~~~~~~~~~~~~









( ^ω^)『そうしてgdgdに終わったスカイプ第一回目』

('A`)『正直スマンカッタ』

( ´_ゝ`)「すまんかった」

238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:50:01.21 ID:qaAjnCm7O
( ^ω^)『毒男はエロゲで射精スチル出してるし』

('A`)『スカイプの画面共有機能知らなかったんだよ…』

( ^ω^)『兄者は精神的ブラクラに引っ掛かってるし』

( ´_ゝ`)「いや、アレはなんで蓮画像があんなにも気持ち悪いのかじっくりと」

( ^ω^)『んなこと研究せんでいい』


239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:50:46.42 ID:qaAjnCm7O
(;´_ゝ`)「調度いいと思ったんだよ! 皆の意見を聞くにも!
      どうせ説明が一段落ついたら内藤にも見せる予定だったんだ」

( ^ω^)『見せんなお』

('A`)『俺は蓮はグロじゃないと思ってる、穴ボコなだけじゃん』

( ´_ゝ`)「すげえ! 師匠!」

( ^ω^)『そのLvまで達するに、一体どれだけの数お……』

('A`)『冗談抜きで三桁……かな……』



9.糸冬

拍手

199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 17:27:26.93 ID:qaAjnCm7O
8.なし崩しに三人寄れば末代の恥


とある学生食堂。

( ^ω^)゙ モッモッ

('A`) ツルルルル

( ´_ゝ`) ズズー

キャスター『~~~~~知的~害~~~~~暴行~~~。』

( ^ω^)「ちょっと何言ってるかわからないお」

('A`)「まあゴキブリ見たら潰すよな」

( ´_ゝ`)「なんつー例えだ」

201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 17:29:06.62 ID:qaAjnCm7O
( ^ω^)「なんだおね、放し飼いにして慣れさせるつもりなのかお?」

( ´_ゝ`)「まさか、ひとに成れるとか奇跡でも起きない限り無理だろ」

('A`)「起こらないから奇跡なんだってじっちゃが言ってた。
    起きたら陳腐だって俺のばっちゃが言ってたぜ」

何の放送かは敢えて伏せる。これが大事。

だが学食で流す内容の放送ではないし、話す内容じゃないな。
他のグループもヒートアップして池沼は皆殺せと言ってるが。


( ^ω^)「いきなりだけど、二人は恋人欲しいって本気で思ってるかお?」

( ´_ゝ`)「本当いきなりだな」

('A`)「うーん…」

202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 17:31:02.05 ID:qaAjnCm7O
一応長男だから、許嫁と言うかそんな候補は家で見繕われている。
それ以外に恋人を作って、この人と結婚したいですと紹介しても即OK出すだろうが、
生憎と一生を添い遂げたいと思った人物に出会った事はない。

( ´_ゝ`)「なんだろう、恋人ってよりも気の合う異性は欲しいが、
      あんま本気になって、必死になって探す程でもないな」

('A`)「あー俺も、ネットじゃ色々ノリではっちゃけてるけど正直欲しくねえな。
   ぶっちゃけ面倒。だって女だぜ? カーチャン以外の接し方なんてワカンネ」

( ^ω^)「やっぱ本音はそんなもんかお」

('A`)「お前は?」

( ^ω^)「3週間前告白されてOKしてセクロスまで漕ぎ付けたんだけど」

( ´_ゝ`)「いっつの間にー、やるじゃん」

( ^ω^)「違うんだお……」

('A`)「どしたん」

204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 17:33:47.69 ID:qaAjnCm7O
( ^ω^)「何か……頭では色々と理解していたつもりだったけど、
      エロゲや小説やエロビデオなんかとは全くの別物で」

( ´_ゝ`)「そりゃなあ」

('A`)「同意すんな非童貞」


( ^ω^)「間近で見たらグロくて気持ち悪くて吐きそうで」

(;´_ゝ`)「大丈夫だったのか?」


( ^ω^)「なんとか勃たせる事は出来たんだけど」

('A`)「うんうん」

206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 17:35:10.14 ID:qaAjnCm7O

( ^ω^)「おっぱじめても、全っ然気持ちよくなかったんだお」

( ´_ゝ`)

('A`)


209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 17:38:06.65 ID:qaAjnCm7O
( ^ω^)「なんとか女の子イかそうと思って無理して腰振って」

(;´_ゝ`)


( ^ω^)「僕はイったフリだけして終わったお」

(;'A`)


( ´ω`)「一応非童貞だけど、全然誇れない……」

ノーコメントとはまさにこのザマ。

211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 17:40:38.74 ID:qaAjnCm7O
しかし沈黙は避けたい。
何か言わねば。


(;´_ゝ`)「ご、ご愁傷様でした?」

( ^ω^)「慰めになってない上に疑問系にするなお」

('A`)「ほら、経験ない奴って下手ってよく言うじゃんか。
   やっぱ気持ちよくなりたいなら金払ってソープだよ」

( ^ω^)「そうかお……」

212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 17:42:33.29 ID:qaAjnCm7O
( ^ω^)「ん? 毒男は経験があるのかお?」

('A`)「嫌味か、ねーよ。ネットの聞きかじりの知識だったんだが、
    内藤の話を聞くに信じてもいいようだなって思ってさ。
    残りのソースは身内。主に妹、あと幼馴染、小学校時代の同級生」

( ´_ゝ`)「わービッチ?」

('A`)「ビッチ言うな昔は可愛かったんだ、昔は」

213:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 17:46:04.66 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「世の中には彼氏の家に行く妹にプレゼントとして、
      近藤さんを=ャ=ャしながら渡す兄もいると言うのに」

( ^ω^)「ソースは毒男の知らない僕と兄者の元・友人。
      その妹はしかめっ面しながら受け取ったらしいお」

(;'A`)「お前らの友達って碌な奴がいねーな!」

215:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 17:47:35.66 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「面白くもない普通の奴なんて話のネタにもならんだろ」

('A`)「そりゃそうだけど」

( ^ω^)「ちなみに絶賛 服 役 中 ☆」

(;'A`)「ホントに碌な奴じゃなかった!」

216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 17:53:42.04 ID:qaAjnCm7O
(;'A`)「何やったんだよ! 何やってぶち込まれたんだよ!?」

( ´_ゝ`)「プライバシー保護法によりここから先は料金が発生します」

( ^ω^)「マスオ」

('A`)「非童貞のお前らといるのが不安になってきた」

( ´_ゝ`)「何だその理由」

( ^ω^)「そういや兄者はどうやって魔法使い予備軍離脱したんだお?」

( ´_ゝ`)「今ここでそれ聞くのかよ」

( ^ω^)「僕は話したお」

('A`)「一人だけ未経験で悔しいけど参考として聞きたい」

(;´_ゝ`)「反面教師にしかならねーよ!?」

218:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:00:33.98 ID:qaAjnCm7O
いや、反面教師どころじゃない。
下手したら愛想を尽かされて友達をやめられる。

あのエイズ感染予備軍には『俺の女を寝取るクズ』として認識されてるんだ。

一度、誤解をしている知り合いに詳しく話して聞かせたら、冷たい目で見られた。
弁解すればするほどに温度は下がっていき、終には氷点下まで下がった。

それからその知り合いとは二度と会う事はなかった。
据え膳食わぬは男の恥は、きっと別の国の言葉なんだろう。

( ^ω^)「ワクワクしながらテカってやんお」

内藤辺りはもしかしたら笑って成程、と言ってくれるかもしれないが、確率は五分。

('A`)「大丈夫だ、口外しない、きっと」

こっちには間違いなく縁を切られる上にネットに詳しく晒される。

(;´_ゝ`)「世の中それほど信じられん言葉はないぞ」

だから駄目だ。やっぱり言えない。

222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:05:18.65 ID:qaAjnCm7O
('A`)「その時はお前も俺の弱味を言いふらせよ」

( ´_ゝ`)「お前の弱味?」

内藤に背中を殴られて、軽く唾を噴出しつつふんぞり返る毒男。

随分な自信だ。いっそ無いんだろうか、という気にさえなる。
いつかの○泉の脱税のように。この時事ネタは古いか。

( ´_ゝ`)「うーん?」

だがこれは話題逸らしに使えそうだ。逃げてやる。


223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:13:05.13 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「弱味……弱味……」

人見知りで異性と話す時にどもる、ヲタ趣味なんてのは、
こいつにとって今更隠すような物ではないし、学校でもない。
教授がプレゼンテーションでAAを出して使うような場所だ。
2chを知らない奴のほうが圧倒的に少ない。はず。

俺達の中の毒男のポジションはこんなものなので、改めて見ると弱味はない。

( ´_ゝ`)「ん? そういや」

弱味と言うよりは、人に知られたくない出来事。
それなら一つだけ心当たりが。

224:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:16:05.29 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「初対面が便所で飯食ってる所だった事……?」

('A`;)「ちょっ、もっと小声で言えよ!!」


充分小声です。
あなたの叫びが周囲の視線を集めています。

225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:21:42.75 ID:qaAjnCm7O
何気ないフリしてこちらの様子を窺う人間が増えたので、
食器を片付けて3人で中庭に移動する。

( ^ω^)「便所飯の存在はぼっち大学スレ見てたから知ってたけど、
      まさか鍵かけずにプレイしてるスリラーな変態がいるとはお」

(;'A`)「かけ忘れたんだ!」

( ´_ゝ`)「有り得るのかそれ」

( ^ω^)「余っ程早く出したかったか、食いたかったか」

('A`)「前者」


226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:25:19.19 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「は? 便所飯はこう、許容するとして、するとしてだな。
      うんこして手も洗わずにそのまま飯食うとか汚くないか」

('A`)「最初は抵抗あったが、出しながら食う快感を覚えた」

( ^ω^)「うわ飯食った後でよかったお」

('A`)「セーフティ」


227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:26:30.75 ID:qaAjnCm7O
( ^ω^)「空中に漂う菌はどうすんだお」

('A`)「キニシナイ」

( ´_ゝ`)「ごめん少し……」

('A`)「引くのが正常だと思う」

( ^ω^)「うっかり扉を開けたのが僕でよかったおね」

('A`)「今は心からそう思ってる」


229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:31:45.78 ID:qaAjnCm7O( ´_ゝ`)「俺、最初は罰ゲームやらされてるんだと」

('A`)「ある意味自己罰ゲーム」


( ^ω^)「驚いて思わずシャウトで兄者を呼んじゃったお」

('A`)「人を呼ばれた時は何もかもフリーズした」


( ´_ゝ`)「自分の名前を叫ばれて直行しない訳にはいかないだろ」

('A`)「人が来た時は全てが真っ白に燃え尽きた」


( ^ω^)「その日の感情を一言で表すなら?」

('A`)「アルマゲドン」

230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:37:37.11 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「いやあ、近くにいたのが俺でよかったなーあはは」

('A`)「確かに弟者やプギャーのDQN勢じゃなくてよかったよマジ」

( ^ω^)「うっかり反射でシャッター切るとこだったけどおね」

('A`)「お前らもギリギリだけどな」


231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 18:40:01.14 ID:qaAjnCm7O( ^ω^)「感謝してんなら態度か物で示せお」

('A`)「やっぱりいじめられてる気がしないでもない」

( ^ω^)「冗談だおっお」

( ´_ゝ`)「あっはは」

('A`)「あっはっはー」



うん。話題が流れてよかった。



8.糸冬


拍手

160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 15:40:59.87 ID:qaAjnCm7O
7.夜中に耳が痛いと思って起きたら


目の前にヘドロトキシンと水曜日を足して割ったような男がいた。
あと耳がすごく痛いとても痛い歯を麻酔なしで取った時よりも。

( ゚_ゝ゚)「いっっっっってぇええええええ!!!??」

(゚<_゚; )「うわバカいきなり起きんな! 手元が!」

ズブッシォ

( il゚_ゝ゚)「っちょwww何これ痛いwwwwwwwwwwww」

163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 15:43:28.91 ID:qaAjnCm7O
【状態異常:混乱】

今思い返しても、メダパニったのは仕方がない事だと思う。
耳に激痛が走って目覚め、飛び起ようとしても起き上がれない。
誰かと確認すれば、殴り殺したい身内が馬乗りになってたとか発狂する。

( il゚_ゝ゚)「なんか痛くて逆に笑えてきたんだけどwwwwwww」

(゚<_゚*;)「笑うんじゃねーよバカwwwwwつられるだろーがwww」

( il゚_ゝ゚)「なにこれ俺の耳に針みたいの突き刺さってるんだけどwwwww」

(゚<_゚*;)「ひっひひwwwwだから笑うんじゃねーよwwwwwwww
      そりゃあれだwwwwwピアス穴用のやつだよwwwww」

167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 15:47:02.96 ID:qaAjnCm7O
思い返せば思い返す程、人生でこの時以上に狂乱した出来事はない。

( il゚_ゝ゚)「貫通wwwwwwwwしてるwwwwwwwww」

(゚<_゚* )「当ったり前だろwwwwwwww穴wwwwあけにゃwwwww」





壁||
  ||A`)「……」

168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 15:50:38.44 ID:qaAjnCm7O
( *゚_ゝ゚)「ひははwwwwwうひひはひっひひwwwwwww」

(゚<_゚* )「あっひょwwwwwwwwwww」

( *゚_ゝ゚)「グーwwwwフィーwwwwwwwwwやめれwwwwww」

ブシィ


角度なんか調節せずに乱暴に針を抜いた。
興奮状態でテンションは最高にハイだから痛覚も薄れてきてたしな!


172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 15:56:37.14 ID:qaAjnCm7O
(゚<_゚* )「何する気だよwwwwwwwお前wwwwwwww」

( *゚_ゝ゚)「お前にもあけてやるよwwwwwどこがいい?wwwwww
     耳はつまらんしwwwww腹でいいよなwww腹にwww刺すwwww」

(゚<_゚; )「まじでwwwwwwやめろwwwwwwwwwww
      うはwwwwwくっそwwwwwwww笑いとまんねwwwwwwwww」

( *゚_ゝ゚)「逃げwwwwwんなwwwwwwwww」

(゚<_゚; )「っwwwwwwwwちょwwwwwwwwwww」

( *゚_ゝ゚)「避wwwけwwwwwwwwwんなwwwwwwwww」

175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 16:01:42.96 ID:qaAjnCm7O




そして、丑三つ時のどたばたで角を生やしながら目覚めた両親に、
熱したお玉と重さ8kgの木刀でボコボコにされる事で終結を迎えた。








 

176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 16:08:40.09 ID:qaAjnCm7O~~~~~~~~~~~~~~~







('A`)「それ絶対木刀じゃないだろ」

(;#)´_ゝメ)「俺もそう思う」

('A`)「にしてもひでぇツラだな、写メっていい?」

(;#)´_ゝメ)「やめろ、お前と内藤は腹違いの兄弟か」

178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 16:12:46.05 ID:qaAjnCm7O
(;#)´_ゝメ)「つか、あの場にいたんなら居候として止めてくれりゃいいのによ」

('A`)「無理だよ……大体お前ら相手にチビの俺がどうしろってんだ。
    あの状況は間違いなく俺にピアス穴が増えるだけだぞ?」

(;#)´_ゝメ)「いやいや、針握ってたの俺だぜ?」

('A`)「あのテンションで本当にしなかったと真っ赤に誓えるか?」

(;#)´_ゝメ)「……誓えないな」

('A`)「だろ? 酒でも入ったのかってくらいの狂い様だったぜ」


180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 16:21:24.46 ID:qaAjnCm7O
いやしかし、実家はいい。改めて思う。
以前は日常に組み込まれ意識していなかったが、畳で茶を飲んでいると特に。

夏はかなり五月蝿くはあるが、都会の喧騒に比べれば酷く静かだ。
俺が部屋借りて住んでいたとこは、都会ってより港町だけど。

(;#)´_ゝメ)「茶が口ん中の切り傷に染みる……」

最近はそんな情緒を染々と感じて楽しんでいたのに、
俺から娯楽を奪った元凶のクソッタレ許すまじ。


181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 16:27:16.94 ID:qaAjnCm7O
('A`)「それにしても、あの場面見る限り仲は良さそうに見えるんだけどな」

(;#)´_ゝメ)「ぶっ飛ばすぞテメェ、眼球抉り出されたいか」

(;'A`)「悪かったよ……あ、でも俺の事は殴らないのね」

(;#)´_ゝメ)「昔は男女区別なく殴ったよ。少し前なら女は寸止め。
       今は内藤だったらうっかり殴るかな、防御高いし」

183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 16:35:02.27 ID:qaAjnCm7O
(;'A`)「勘違いされたり見間違われたりするのは仕方ないと思うぞ?
    お前ら身長体重一緒なんだろ? 他にも同じ数値叩き出してて、
    保険の先生の一人は感心して、もう一人は腹抱えて爆笑してたぞ」

(;#)´_ゝメ)「爆笑した先生を教えろ」

('A`)「転勤した人」

(;#)´_ゝメ)「ちっ」

('A`)「なんでそこまで嫌がるのか不思議だわ」

(;#)´_ゝメ)「俺としてはなんで見分けられないのか不思議、いや腹立つな」

185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 16:40:22.28 ID:qaAjnCm7O
(;#)´_ゝメ)「服装、食事に講義、全部違うんだ、なんで間違われるんだ。
      そりゃ確かに、本当に好みのものは変えてないさ、癪だからな。
      原因があいつで、手放す理由があいつだからってのが」

('A`)「顔が似てるってか同じなんだよ、仕方ないだろ」

(;#)´_ゝメ)「それ義務教育時代の俺に向かって言うと、
      叫びながら全力で殴りかかってくぞ」

(;'A`)「マジかよ」

(;#)´_ゝメ)「マジマジ、ソースは俺とあいつ」

186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 16:46:07.59 ID:qaAjnCm7O
('A`)「こんな事言うのアレだけど、よくわかんねえなあ」

(;#)´_ゝメ)「10まで理解しなくていい、ただ俺が『そういう事』に関して
      自分で客観的に見ても不思議なくらい憎んでるって事だけは」

('A`)「ああ……」

(;#)´_ゝメ)「……憎むなんて人生で初めて口にした」

('A`)「いきなり冷静になるな」

187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 16:49:27.53 ID:qaAjnCm7O
('A`)「ま、第三者から見ると仲良しに見えたりするのは仕方ないとして」

(;#)´_ゝメ)「今の今でふざけてんのか、ぶん殴るぞテメェ」

('A`)「待て落ち着け、握り締めたその拳をゆっくり膝の上に置くんだ」

(;#)´_ゝメ)「お兄さん、妹さんを僕に下さい」

('A`)「やらん」

188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 16:53:15.68 ID:qaAjnCm7O
('A`)「一応、こうやって俺を殴らなくなった辺り、少しは沈静化したのか?」

(;#)´_ゝメ)「そうだな、以前は『弟』という字を見るだけで殺意が湧いてたが」

('A`)「どんだけだよ」

(;#)´_ゝメ)「もうない。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いって本当なんだな」

('A`)「その諺は人生で実感しないでいたほうがいい部類だ」

189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 16:54:56.75 ID:qaAjnCm7O
(;#)´_ゝメ)「お前も一時期あったろー、恋空ブーム真っ最中に」

('A`)「あの字を見るだけで不特定多数への殺意が湧き上がりました」

(;#)´_ゝメ)「『恋』だっけ?」

('A`)「いや『愛』」

(;#)´_ゝメ)「ああ……」

190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 16:57:01.55 ID:qaAjnCm7O
('A`)「愛だの恋だの、アベックは全部死ねばいいのに」

(;#)´_ゝメ)「リア充」

('A`)「キスしたら爆発するウイルスでも流行らないかな」

(;#)´_ゝメ)「内藤」

('A`)「あの筋肉が欲しい」

(;#)´_ゝメ)「俺は?」

('A`)「多分お前らの犬猿の仲を知らなかったら呪ってた」

193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 17:02:31.30 ID:qaAjnCm7O
(;#)´_ゝメ)「母子の愛」

('A`)「俺の心を抉るような言葉はやめろ。
   言葉で仕返すぞ、言葉で殴り返すぞ」

(;#)´_ゝメ)「え、どんな言葉?」

('A`)「事前に言っとく、殴るなよ?」

(;#)´_ゝメ)「するわけない」

('A`)「兄弟愛」

ゾッ

ゾワッ

ゾワゾワゾワ

(;il´_ゝメ)「……と、は、肌越えて鳥になりそう」

('A`)「おちけつ」

194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 17:05:20.68 ID:qaAjnCm7O
(;#)´_ゝメ)「ぅゎぁぉ、マジでどうしようこの、怒り? 殺意?」

('A`)「俺には向けるなよ、なよ?」

(;#)´_ゝメ)「せんよ、うわ鳥肌すごいわ」

('A`)「ブツブツすごいけどキモイからあんま見せないで」

(;#)´_ゝメ)「蓮コラには負けるな」

('A`)「勝たんでいい」

(;#)´_ゝメ)「何かにぶつけたいこの衝動」

('A`)「弟殴って来いよ」

(;#)´_ゝメ)「そうする☆ ありがとうね毒男君!」

(;'A`)「ちょ、マジかよ。俺がやったとか言うなよ絶対に!」



7.糸冬


拍手

141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 14:42:18.57 ID:qaAjnCm7O
6.サクラ裂き桜咲く櫻酒


  _
( ゚∀゚)「よう! 久し振りだな兄者!」

( ´_ゝ`)「おうジョルジュ、久し振り」
  _
( ゚∀゚)「ところでさあ聞いてくれよ! この間出会い系で」

( ´_ゝ`)「開幕それとかお前もうちょっと声抑えろ眉毛」


143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 14:49:11.85 ID:qaAjnCm7O
街中で偶然会った同級生が話す話題としては底辺だ。
いや、突き抜けてマントル直下だ。

互いの黒歴史を知っているという状況に気まずくなりながらも、
頑張って流行りの映画の話題なんぞをしどろもどろに話すほうが遥かにマシ。

( ´_ゝ`)「人多いからどっか行こうぜ」

しかしここは駅前、準都会地域なので人通りは多い。
仕方がないので、ファミレスで仕切られた喫煙区内に座る。

自分の食うものと、無難にポテトやクッキー系の誰でもつまめるものを頼む。
代金は勿論自分持ち。食わないなら強制はさせない。

金持ちアピールではなく、不和なく友好関係を築き続けたいだけ。

144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 14:58:28.84 ID:qaAjnCm7O~~~~~~~~~~~~~~


( ´_ゝ`)「お願いしまーす」

\(^o^)/「はい、少々お待ち下さい」

ウエイトレスを呼んで一段落。

しっかし他に喫煙者がいなくて本当に助かった。
仕切られてるから入ったとは言え、俺の肺はまだ綺麗。
健康は出来るなら死ぬまで維持し続けたい。

それにしても、ジョルジュは随分と神妙な顔をしている。
学年の下から3番を取った時でも笑い飛ばしていた奴が。

146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 15:04:33.25 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「で、どうしたんだよ」

水を飲みつつ、軽い調子を保って尋ねる。
  _
( ゚∀゚)「凄まじいブスに出会ったんだ」


( ;゚;ж;゚;);∴`;:;, ブフォ

思わず水を吹きかける。
  _
( ;゚∀゚)「きったねえ!」

(;´_ゝ`)「悪い、けど少しは言葉を選べよ!」
  _
( ゚∀゚)「どう言やいいんだ。パラメータ魅力-100000000とか?」

( ´_ゝ`)「あーもういいや、それで?」

147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 15:08:41.62 ID:qaAjnCm7O  _
( ;゚∀゚)「お前、事の大変さを理解してないな? ないから言えるんだよ。
     本当に凄まじいブスだったんだよ! もう人じゃねえぞアレは!」

( ´_ゝ`)「出会い系なら、事前に写メが送られてくるんじゃ?」
  _
( ゚∀゚)「顔に自信ない奴とかの場合は送られて来ないんだ。
     体に自信ある奴は自信のある場所だけ撮った写メが来る。
     胸ならおっぱい。足なら下半身。鏡使った後ろ姿ってのもあったな。
     あ、サクラとかそういったのは抜きの話では、だぜ?」

( ´_ゝ`)「ほー」

148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 15:11:27.39 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「なんかいらない知識増えたわ」
  _
( ゚∀゚)「いいじゃねーか、知識には変わらねーし」

( ´_ゝ`)「それで、話を聞く限り、また胸にでも釣られたのか?」
  _
( *゚∀゚)「そうなんだよ! ほらこれ見ろこれ!」

( ´_ゝ`)「おうふ」

突き出される携帯が眼前で止まる。画面にはいっぱいおっぱいの肌色。
修正なしのボインボイン。不二子ちゃんとか目じゃない。乳輪のチラリズム。
谷間とかすごい、持ち上げ? 寄せ上げ? 体中の脂肪がここにあるの?
ブラつける時は脇の肉を集めると聞いたけど、それなの? とにかく凄い。

おっぱいもここまで膨張すると欲情しなくなるのか、というくらいに。

149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 15:15:31.22 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「すげーなコレ」
  _
( ゚∀゚)「だろー? だから俺も会う気満々だったんだけどさ」

( ´_ゝ`)「だけどさ?」
  _
( ゚∀゚)「…………」

黙りこくるジョルジュ。無言でコップを握り締めている。
ビキビキ聞こえるのは、グラスの中の氷だと信じたい。


150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 15:16:40.10 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「凄まじいブスだった……と」
  _
( ゚∀゚)「そうなんだよ……」
( ´_ゝ`)「そんなにキツかったのか?」
  _
( ゚∀゚)「マジ、もう……何もかも一気に萎えるくらい」

( ´_ゝ`)「おっぱい好きのお前がか」
  _
( ゚∀゚)「ああ……」

153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 15:19:57.78 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「酒飲んだか?」
  _
( ゚∀゚)「相手はヤる気マンマンだっての、酔わせても意味ないだろ」

( ´_ゝ`)「いやお前が」
  _
( ゚∀゚)「俺が酔ってどうすんだ」

( ´_ゝ`)「相手の顔が判らないくらい酔えば、おっぱい堪能出来たんじゃね?」
  _
( ;゚∀゚)「そこまでして挟まれたくねーよ!」

挟まれる気だったんかい。

154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 15:21:27.74 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「所詮、重要なのは顔かー」
  _
( ;゚∀゚)「いやマジでスゲーんだよ! なんとか振り切って帰った後に、
    『凄まじいブス』
              『顔面崩壊』
                      『ブ女』
                          『奇形』
                               『ブサイク 』
                                      『障害』
    ってググるくらいにスゲーんだって! あああ写メさえあればぁ!!」

(;´_ゝ`)「わかったわかったウエイトレスの視線が痛い!」

155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 15:24:13.59 ID:qaAjnCm7O
唾棄すべき汚物に向けるような冷たい視線を俺達に投げかけて、
ウエイトレスは去っていった。背中が恐ろしい何かを物語っている。

( ´_ゝ`)「落ち着いた? 落ち着いたか?」
  _
( ゚∀゚)「お前の崩したオムライスがあいつの顔に見える……」

( ´_ゝ`)「自分のメシ食ってろ」
  _
( ゚∀゚)「このハンバーグ見てるとあいつの顔思い出すわ……」

( ´_ゝ`)「このニラ茶でも飲んどけ」
  _
( ゚∀゚)「コップについた水滴があいつのニキビを彷彿と……」

(;´_ゝ`)「どんだけだよ!」

156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 15:26:50.75 ID:qaAjnCm7O
ゴックゴックズゴック
  _
( ゚∀゚)「落ち着いたかな?」

( ´_ゝ`)「聞き返さないでくれ」
  _
( ゚∀゚)「今ここで全てを吐き出してしまいたい」

( ´_ゝ`)「王様の耳はロバの耳ー」
  _
( ゚∀゚)「?」

( ´_ゝ`)「俺がその話を広めたらどうする?」
  _
( ゚∀゚)「お前も出会い系やればいいんだよ」

( ´_ゝ`)「なんでそうなるんだよ、必要ないわ」
  _
( ゚∀゚)「ブスに当たった時の逃げ口上とか教えてやるよ!」

( ´_ゝ`)「いっそ力士にでも当たって砕け散ればよかったのに」

158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 15:33:49.20 ID:qaAjnCm7O  _
( ゚∀゚)「俺は学習した。相手がブスでもいいよう予防線を張るんだ。
    事前に『僕は不美人萌え』なので大丈夫ですよっつっとけば」

( ´_ゝ`)「いらねえよ」

  _
( ゚∀゚)「予想外の、許容出来ない極悪なブスが現れた時に、
    『残念だけど君は僕のタイプじゃない。
     もっと顔を崩して出直して来るんだね』
     とか言って颯爽と逃げられる!」

(;´_ゝ`)「いらねえって」

  _
( ゚∀゚)「って事が書いてあった」

(;´_ゝ`)「ここまで来て引用!?」

159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 15:36:32.41 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「つーかさあ、お前」
  _
( ゚∀゚)「んがもぐ」

( ´_ゝ`)「出会い系とかいらんだろ、ナンパ、出来るだろ」
  _
( ゚∀゚)「出来るけどっさー、理想のカップの女がいっなーい」

( ´_ゝ`)「高望みし過ぎ、日本女性の慎ましい胸に謝れ」
  _
( ゚∀゚)「むしろ一言物申したいね。もっとでっかくなれよお!」

( ´_ゝ`)「ジョルジュ長岡は全国の貧乳を敵に回したようです」



6.糸冬


拍手

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 09:53:55.80 ID:qaAjnCm7O
5.すへ゛てはかみのみそ゛しるのみ


ドンドムドフ!

数分後にこれだ。
噂をすれば影というが、考えるだけでアウトとは。

(´<_` )「おーい! いるんだろバカ! 知ってるぞ!」

( ´_ゝ`)「ちっ」

(´<_` )「舌打ち聞こえたぞカス」

( ´_ゝ`)「耳がいいな」

(´<_` )「ここ開けろ、壊すぞ」

( ´_ゝ`)「壊したらお前の顔面ふくわらいにしてやんよ」

カチッ ガチャリ

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 09:56:30.61 ID:qaAjnCm7O
(´<_` )「よー…ぅわぁぉきったね」

( ´_ゝ`)「お前もだろが」

(´<_` )「建物ごと持ってかれた」

( ´_ゝ`)「家無しざまあ」

(´<_` )「金ないからいい」

( ´_ゝ`)「文無しざまぁ」

(´<_` )「あっ、ハムスターじゃん。へっ、可愛ーい」

( ´_ゝ`)「やめろ爛れる」

(´<_`; )「ねーよ!」

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 09:57:29.69 ID:qaAjnCm7O
ベトベターに触れられる前に、ハムスターを手の中に保護する。
手を差し伸べると、素直に乗って来てくれるのがちょっとした自慢だ。

(´<_` )「懐いてんじゃん」

( ´_ゝ`)「ハムスターは人に懐かない、慣れるんだ。そもそも」

(´<_` )「ウンチクなんか聞きたくねーな」

( ´_ゝ`)「じゃあ何しに来たか言えよ、それ以外は即座に出てけ」

(´<_` )「いやさ、実家帰らね?」

( ´_ゝ`)「は?」

60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 10:01:34.47 ID:qaAjnCm7O
瞬時に、頭の中に『瓦礫撤去を手伝わなければ』という、
自分でもやりたくないけどやらなければいけない事が浮かぶ。

いくら若いと言っても、連日連夜で駆り出されれば体にクる。
手が痛い。臭い。腰が痛い。生臭い。ああ憎き港町かな。
ヤが頭につく人達は元気にパチンコしか手伝ってないしね。

つーかこいつ、今のを聞くに、作業やら何やらから逃げる為に提案したな。
自分>越えられない壁>他人 もここまで来ると清々しい……のか?

このクズと話してる時は無条件に苛立ち大体脊髄反射だから、
あまり深く考える事はないと言うのに。

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 10:03:47.75 ID:qaAjnCm7O
向き合った状態で黙っていられると、色んな思考が流れて行く。

グリグリ (( δ‥_` )

考え過ぎてフリーズしている最中にも、堂々と喧嘩を売ってくれる。
あまりにも自然に鼻をほじり、鼻糞を部屋の隅に飛ばされた。
ハムスターが間違えて食ったらどうする。こいつら耳糞も遠慮なく食うんだぞ。
糞食動物だからと言って糞とつくものを全て平らげるのはどうなんだ。

64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 10:08:08.08 ID:qaAjnCm7O
(´<_` )「帰ろうぜー文無し宿無し雌無しなんだからよー」

( #´_ゝ`)「あ?」

(´<_` )「お前に送ろうとしてた女流されたっぽいし、けーるべ」

( #´_ゝ`)「ざけんなし!」

(´<_` )「疲れっべー」

いきなり訛りやがって、こいつ完全にふざけてやがる。

66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 10:10:21.80 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「……あ」

(´<_` )「んあ?」

飛んだ。

ド忘れした。

やばい。

標準語のイントネーションが思い出せない。
いや標準語って何だっけ? 東京弁?

(´<_` )「どした? 頭たんねぐなったか?」

ノイズいれんな。やめれ。
じゃなくて、やめろ。

68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 10:15:02.23 ID:qaAjnCm7O
(´<_` )「こっちゃいでも疲れっべ」

( #´_ゝ`)「訛り出すなやうづったべや! 標ずん語さ直せ!」

(´<_,` )「ぱーどぅん?」


雀、『す・ず・め』のイントネーションを間違えて覚えてて、
訛りをからかわれたのは一年の時の記憶に色濃く残っている。

69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 10:18:52.06 ID:qaAjnCm7O
恥ずかしかった。
途方もなく恥ずかしかった。

憤死する、とはあの状況を差すに違いない。


自分の顔に手をやると、風邪の時よりも熱かった。

顔真っ赤、とはあの状態を差しているに違いない。


そのまま俺の発言を聞いてた全員で笑って済ませるかと思ったが、
同じ地元出身の先輩が庇ってくれたお陰で逆に長引いて辛かった。

72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 10:22:19.75 ID:qaAjnCm7O
( il´_ゝ`)「うっわ、うわ、直ったと思ったん……」

(´<_` )「諦めろや、俺らいげー誰もいね゙ーしいーべ」

(;´_ゝ`)「隣さ人いる」

(´<_` )「関係ねーはんで」

( ´_ゝ`)「そった問題じゃ、あ、そ、そんな問題じゃないだろ」

74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 10:27:35.46 ID:qaAjnCm7O
そんな事があってから、俺は必死に標準語の勉強をした。

日常で使う地方しか使わないとされる言葉を切り捨てて、その代わりの言葉を調べて使う。
意外とそういった文献やサイトはあったので、情報に苦労はしなかった。

ただ一つ、全ての言葉のイントネーションについて、詳しく語っている場所はなかったけれど。

75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 10:29:59.58 ID:qaAjnCm7O
(´<_` )「じゃー普通に喋るから、さっさと金出すか一緒に来いよ」

( ´_ゝ`)「んでや」

(´<_` )「言ったろ、建物ごと流されたって」

( ´_ゝ`)「知っとるわ」

(´<_` )「財布の中もどっかの誰かの所為でほぼ空」

( ´_ゝ`)「俺の財布も布団買い替えてほぼ空」

(´<_` )「たった今やらなきゃよかったと後悔した」

80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 10:39:23.04 ID:qaAjnCm7O
……。

よし、言語回路復元完了。

( ´_ゝ`)「で、どうしろってんだ」

(´<_` )「自殺者No1の県まで親父の知り合いが来てくれるんだってさ」

( ´_ゝ`)「へぇ、あのシャッチョサンが?」

自家用ヘリを持ってる、懐の暖か過ぎる社長サンだ。
乗せてもらった事が密かな自慢なのだが、親父からは
『そんな自慢は恥ずかしいだけだ』
と言われ、口止めを受けている。お前の金持ちの基準はどこだ。

(´<_` )「そう、だからそこまで自力で行けねーかって」

81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 10:43:42.39 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「金引き出すにもこの辺のATMは先にやられて全滅だぞ?」

(´<_` )「死体の持ってる財布から金取れねーかな」

( ´_ゝ`)「糞外道」

(´<_` )「んなこた言っても、おめーだってやるべ?」

( ´_ゝ`)「訛んなカス」

(´<_` )「あ゙? 俺だってテメーなんざ頼りたくねーんだよ」

85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 10:53:09.80 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「俺だってテメーなんかと連れ立って歩きたくねーわ。
      卒園式じゃねぇんだ、判ってんなら消えろ穴だらけのマゾ野郎」

(´<_`# )「無個性と一緒にすんなや。後、俺はサドですぅー。
      チェックの上着にそのズボンでガリヲタ演出出来てると思ってんのか?
      知ってんだぞ、あのヒョロいチビに内心怯えられてる事くらい」

( #´_ゝ`)「だったらお前の仲間だって全員同じ性病持ちだろ。
      穴兄弟かよキメェ。それとも女子〇生コンクリート詰め事件か?」

(´<_`# )「んんだとコラ」

( #´_ゝ`)「あ゙?」

87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 11:03:50.37 ID:qaAjnCm7O
今回はいける。いけるはずだ。今までの鬱憤を晴らしてやる。
くれぐれも足下に回り込んでくれるなよハムちゃん。踏み潰すぞ。

以前、漫画のようなクロスカウンターが決まってお互いの歯が抜けるとか。
そんな間抜けな相討ちを引き起こs(ry


グラッ

(;´_ゝ`)「うおっ!?」

(´<_`;)「っとぉ!?」

グラグラ

(;´_ゝ`)「……」

(´<_`;)「……」

89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 11:09:14.59 ID:qaAjnCm7O
伏せたほうが安全なのは分かっているが、向こうが棒立ちの上、
視線を外しやがらないので、俺も頑張って仁王立ちの姿勢を維持する。


グラグラグラ

( ´_ゝ`)「「ハムスター」」(´<_` )


グラグラッ

( ´_ゝ`)「お前から言えよ」

(´<_` )「年功序列」

( ´_ゝ`)「ああ、確かにお前にゃ成果主義は無理だろうな」

(´<_`# )「ぶっ飛ばすぞ、数分早くひり出されて来ただけの分際で」

91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 11:14:18.32 ID:qaAjnCm7O
グラッグラ

( ´_ゝ`)「いやさー、仮にも動物なんだから地震予知くらいはさ。
      せめて地震が来たら奇声発するとかしてくれハムちゃん」

(´<_` )「ムカつくけどやっぱ同じこと思ってたわ。
      奇声じゃなく悲鳴とか断末魔だけどな」

グラ.........

............


( ´_ゝ`)「おさまったな、親父の怒りか?」

(´<_` )「みたいだな、あと母親もだろ」

94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 11:22:03.97 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「なんとかして行くか」

(´<_` )「それも連れて?」

( ´_ゝ`)「飼ったからには最期まで面倒見切る」

(´<_` )「どうだか」

( ´_ゝ`)「いいだろハムスター、癒しだ」

(´<_` )「キンモ」

( #´_ゝ`)゙「テメッ」



(´<_`;)「おい待てバカ! 今右手に持ってんの確認しろ!」

( ´_ゝ`)「おっと、びっくりしたかいハム野郎ごめんな。
      握り心地が凄く良くて、ついうっかり。」

(´<_` )「ホントにそれ好きなんだろうな」

96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 11:29:33.78 ID:qaAjnCm7O
(´<_` )「激昂した兄者がハムスターを投げて来る準備しないとな」

( #´_ゝ`)「そんっ! ……な、ん……ん?」

(´<_` )「なん?」

( ´_ゝ`)「……お前の所為で実行出来る攻撃パターンが増えた」

(´<_`;)「黒ムツ先生! 生徒の管理はちゃんとして下さい!」

( ´_ゝ`)「お前生き物苦手板見てんのかよ……」

97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 11:33:22.56 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「んなに心配ならお前が持ってろ」

(´<_`* )「うっひょう! マジで!?」

( ´_ゝ`)「あ、失敗した」

(´<_` )「今からお前の名前は朝青竜だ! 突っ張り勝て!」

( ´_ゝ`)「やめろゴミそいつはメスだ、ボンレスちゃんだ」


100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 11:40:14.47 ID:qaAjnCm7O
(´<_` )「どんな名前だよ…」

( ´_ゝ`)「うんこブリブリ出すから『ブリ』なんて名前にする、
      とんちんかんな母親よりは幾億倍マシだろどう考えても」

(´<_` )「方向が違う」

( ´_ゝ`)「さっき自分で何の名前出したか復唱しやがれ」


101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 11:42:32.53 ID:qaAjnCm7O
(´<_` )「そうそう、自殺県までじゃないが、
      途中までのバスなら近いうち出るんだってよ」

( ´_ゝ`)「逃げんな、辺に略すな、そこから歩きか」

(´<_` )「一回やってみたかったんだよ日本横断」

( ´_ゝ`)「どうしようもないくらい時期と場所を間違っている」

(´<_` )「こんな時でもないと出来ないと思うんだよ」


105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 11:54:03.04 ID:qaAjnCm7O
(´<_` )「それに被害者だと宿とか無料になるらしいぜ」

( ´_ゝ`)「被災者な、それマジソース」

(´<_` )「ゴミにマイク向けられた奴がそんな事教えられたらしい」

( ´_ゝ`)「へー、んー、んー? 何叩きだ? 政府が標的か?」

(´<_` )「知らん、どうでもいい」

( ´_ゝ`)「ま、無料じゃなくても後で家に請求すりゃいいか」

(´<_` )「だったら早く準備しようぜ」

( ´_ゝ`)「この部屋見て何か準備するモンがあるように見えんのか?」

(´<_` )「ねーな、この電球の紐じゃ首吊るのも厳しいか」

106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 11:59:49.09 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「そうだな、道草防止と喧嘩仲裁役を兼ねて、
      内藤らへんにでも一緒に来てもらうとするか」

(´<_` )「あ? なんで?」

( ´_ゝ`)「あいつの実家」

(´<_` )「あー?」

( ´_ゝ`)「……Fallout」

(´<_` )「あー……」

107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 12:03:40.08 ID:qaAjnCm7O~~~~~~~~~~~~~~


( ^ω^)「準備出来たお」

( ´_ゝ`)「よう筋肉ダルマ、もう服で隠せてないぞ」

(´<_` )「何これ、もう自称ピザやめろデブに失礼だ」

( ^ω^)「やだこのメンツ、タッパあって怖いお」

( ´_ゝ`)「いざとなったら俺とあのバカの拳の間に立ち塞がってくれ」

(´<_` )「兄さん! このサンドバッグ動くよ!」

( ´_ゝ`)「お兄ちゃんと呼んでいたら殴り殺していた」

(;^ω^)「大丈夫なのかお……」

108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 12:08:12.47 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「大丈夫だ、部屋は余ってる」

( ^ω^)「そっちじゃないお」

(´<_` )「別に金とか払わんでいいよ」

( ^ω^)「そっちじゃないお」

( ´_ゝ`)「つまらない贈り物もいらないから」

( ^ω^)「もういいお」

(´<_` )「ただちょっと家事は手伝ってほしい」

( ^ω^)「いいお」


109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 12:09:48.08 ID:qaAjnCm7O
( ´_ゝ`)「家見たら、少し驚くかもしれないな」

( ^ω^)「売れない芸術家?」

(´<_` )「いや、建築的な意味で」

( ^ω^)「欠陥住宅?」

( ´_ゝ`)「『え、なんでこんな建て方してんの……』って感じに」


110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 12:12:04.28 ID:qaAjnCm7O
( ^ω^)「既に不安しかないお」

(´<_` )「精々構えてろ、倍返しにするからな」

( ^ω^)「えっ?」


111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 12:19:04.01 ID:qaAjnCm7O
(;^ω^)「あっ! あれはっ! 違うおっ!」

( ´_ゝ`)「マジマジー☆ ホント内藤ったら凄いの思い付くんだモン。
      これからお前に仕返す時は内藤の知恵を借りるねッホシ」

(´<_`# )「この野郎!」

ミ( ;゚ω゚)「うぉア! ちょっとォ!」

( ´_ゝ`)「よし、二人でリンチにしてやろうぜ」

(^ω^;)「兄者テメェ! いつか言った言葉もう一度言ってみろお!」



5.糸冬



123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 13:01:40.94 ID:qaAjnCm7O
>>64
(´<_` )「帰ろうぜー文無し宿無し雌無しなんだからよー」

( #´_ゝ`)「あ?」

(´<_` )「お前に送ろうとしてた女流されたっぽいし、けーるべ」
(あなたに送ろうとしていた女性は海に流されてしまいました。
 なので帰りましょう)

( #´_ゝ`)「ざけんなし!」
(ふざけないでください)

(´<_` )「疲れっべー」
(疲れるでしょう)

124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 13:02:44.20 ID:qaAjnCm7O
>>66
( ´_ゝ`)「……あ」

(´<_` )「んあ?」



(地の文略)



(´<_` )「どした? 頭たんねぐなったか?」
(どうしましたか?
 脳ミソの許容量を超えて思考領域が足りなくなりたしたか?)

126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 13:06:36.28 ID:qaAjnCm7O
>>68
(´<_` )「こっちゃいでも疲れっべ」
(ここにいても疲れるだけでしょうべ)

( #´_ゝ`)「訛り出すなやうづったべや! 標ずん語さ直せ!」
(訛りを出さないで下さい。転移してしまいました。
 東京地域で広く使われる標準の言語に直して下さい)

(´<_,` )「ぱーどぅん?」
(聞こえなかったのでもう一度お願いします)

127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/08(木) 13:10:29.26 ID:qaAjnCm7O
>>72
( il´_ゝ`)「うっわ、うわ、直ったと思ったん……」
(うわあ。直ったと思っていたのに)

(´<_` )「諦めろや、俺らいげー誰もいね゙ーしいーべ」
(諦めて下さい。自分達以外に誰もいないのでいいでしょう)

(;´_ゝ`)「隣さ人いる」
(隣の部屋に人がいます)

(´<_` )「関係ねーはんで」
(関係ありません)

( ´_ゝ`)「そった問題じゃ、あ、そ、そんな問題じゃないだろ」


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