×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
まとめサイトが結構消えているようなので、現行の糞野郎が拾えた分はこのブログでまとめます。
あとは3年分の溜まった拍手とか追い追い消化していく。
10年も経ったし調度良いだろうと思って恋われたいようですのネタバレも投下しました。
エゴサまだ作品について引っかかるから驚きだよ。嬉しいです。
ブーンはファイナルに移住したいけど規制で書き込めない。
あとは拍手で糞野郎について異常に突っ込まれてるのですがタコ部屋に突っ込まれたのは自分じゃないゾ。
あと糞野郎はのんふぃくもふぃくしょんも入り乱れてるので虚実混合。
元にした人物も知り合いの狂人を3人くらい融合合体させて生まれたものなので、完全な現実準拠という訳ではない。作品の都合で女→男として描写してるのもあるゾ。
リクエスト消化品でめちゃくそホモ臭くなりそうなのは棚に投下します。
というか意識してホモ書くの初めてだぞ。何事も経験だけど。
あとは3年分の溜まった拍手とか追い追い消化していく。
10年も経ったし調度良いだろうと思って恋われたいようですのネタバレも投下しました。
エゴサまだ作品について引っかかるから驚きだよ。嬉しいです。
ブーンはファイナルに移住したいけど規制で書き込めない。
あとは拍手で糞野郎について異常に突っ込まれてるのですがタコ部屋に突っ込まれたのは自分じゃないゾ。
あと糞野郎はのんふぃくもふぃくしょんも入り乱れてるので虚実混合。
元にした人物も知り合いの狂人を3人くらい融合合体させて生まれたものなので、完全な現実準拠という訳ではない。作品の都合で女→男として描写してるのもあるゾ。
リクエスト消化品でめちゃくそホモ臭くなりそうなのは棚に投下します。
というか意識してホモ書くの初めてだぞ。何事も経験だけど。
PR
751:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:24:55 ID:MWGypqjc0
(;´_ゝ`)「いつ起きた?」
( ゚∀゚ )「盾にするだの何だの」
( ´_ゝ`)「起きたなら教えろよ」
( ゚∀゚ )「色々と思い出しちまってな。相手はいじめられっ子か?」
( ´_ゝ`)「元……多分、元」
( ゚∀゚ )「そーかぁ。兄者は俺がいじめっ子だったって知ったら、
軽蔑したりするか? 今度こそ殴ってくれて構わないぜ」
( ´_ゝ`)「どうとも言えない。情報が少ない。状況に寄る」
( ゚∀゚ )「そうなのか?」
( ´_ゝ`)「もし、いじめられっ子が他害行動のある知的障害者だとして、
他の奴らがそれに対して反撃し、結果的にいじめに見えたなら、
俺はそいつらを批判しない。反撃は生きる上で重要だからな」
( ゚∀゚ )「そういうのか」
752:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:25:47 ID:MWGypqjc0
( ´_ゝ`)「何も理由がないのに女子を殴ってヘラヘラしていれるんなら、
そいつは養護学校に入るべきだろ。そういう池沼の親に限って、
『私のてんすちゃんが社会で生きていけるように今の内に耐性を』
って自分の子供の事だけ考えて、周囲の迷惑とか考えないからな」
( ゚∀゚ )「兄者……は、発達か」
( ´_ゝ`)「成績は良かったから、周りが気付くの滅茶苦茶遅れたけど。
さっきの言葉も『お前が言うな』に位置するのは自覚してるよ」
( ゚∀゚ )「俺のも似たような状況……なのかな。少し語っていいか?
聞いてくれるか? 聞いた上で、糞だと思ったら殴ってくれ」
( ´_ゝ`)「了解したって言いたいが、その汚いマウントフジどうにかしろ」
( ; ゚∀゚ )「アラヤダなんでこんな事になってるの」
( ´_ゝ`)「気付けよ」
( ゚∀゚ )「ちんk、股間が痛くなっ……いや、痛いっつーか
寒い時、いきなり熱い湯に浸かった時のビリビリ?
それのせいで、気付けなかった。やだすごい硬い」
( ´_ゝ`)「はよしろ」
753:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:26:39 ID:MWGypqjc0
( ゚∀゚ )「そして、いつの間にか全裸なんですが、
兄者は俺になんかしたのか? コレといい」
( ´_ゝ`)「脱がせたのは服にゲロついてたからだよ。誤解すんな。
股間はその火山を死火山にしてやろうと水かけたんだよ」
( ; ゚∀゚ )「すまん」
( ´_ゝ`)「見苦しいから抜いてくれ」
( ゚∀゚ )「いいのか?」
( ´_ゝ`)「いいから早く」
( ゚∀゚ )「寒くて痺れてトイレに移動できない」
( ´_ゝ`)「そこでいいだろ。シャワーで温まれ」
( ゚∀゚ )「悪いな」
( ´_ゝ`)「じゃあ俺は部屋のゲロ片付けるわ」
( ゚∀゚ )「ああ、俺はさっさと噴火させとくわ」
自家発電に使う燃料を考えないように頭から閉め出して、部屋に戻る。
754:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:27:51 ID:MWGypqjc0
まだゲロ臭い。且つ、ウンコ臭い。
悪臭がミキシングされて最悪な事になっている。
ちょっと治安の悪い深夜の路地裏で、酔っ払いが引き起こした惨事のようだ。
映画で出るスラム街の雰囲気の空気を再現したら、こうなるんじゃないか?
悪臭の大元であるカーペットを丸めて、ゴミ袋に入れて部屋の外へ。
臭害と言うなかれ、あれは酷い。それに、隣人はいなかった筈だ。
表札が見当たらない。だからと言う訳じゃないが、大丈夫、多分。
(;´_ゝ`)「うう」
いい加減耐えれなくなったので、マフラーを巻いて鼻まで上げる。
それに寒い。暖房が効いてないからか、ほぼ外気温だ。
浴室は湯気で温かいが、今はアヒャが頑張っているので無理だ。
換気扇は思ったより動いてない。雪でも詰まったか。
外はそんなに吹雪いてない。こうなったらもう、窓を開けるしかないな。
網戸がどれくらい雪を防いでくれるのか不明だが、開ける。
降って来る雪がデカいので、その内勝手に塞がれそうだ。
( ゚∀゚ )「終わったぞ~」
( ´_ゝ`)「おう、早いな」
755:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:28:49 ID:MWGypqjc0
( ゚∀゚ )「はよしろって言ったじゃねーか……」
( ´_ゝ`)「こんなに早く終わるとは思ってなかった」
未だに全裸なのが目につくが、ビンビンじゃないだけマシとする。
( ゚∀゚ )「服取ってくれないか?」
( ´_ゝ`)「洗ったやつどれだよ」
( ゚∀゚ )「……そういや何も洗ってなかったわ」
( ´_ゝ`)「汚ぇ」
洗濯が終わったので、今度は乾燥機に入れて回す。
まだまだ汚洋服はあるので、洗濯機には頑張ってもらう。
洗剤足りるのか。この調子だと使い切りそうだ。
( ゚∀゚ )「暇なら話していいか?」
( ´_ゝ`)「体洗っとけよ。尻が大惨事になってるぞ」
( ゚∀゚ )「え? 嘘、やだ。私のケツ、緩すぎ……」
756:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:29:51 ID:MWGypqjc0
シャワーを浴びてる間に、紙オムツでも買ってきてやろうかと思ったが、
独身貴族用マンション内の売店に置いてある可能性が低いのでやめた。
ベッドで寝下痢されたらどうすっかな、その場に任せるか。
急な客人としてはソファで寝るのが正しいんだろうが、
ベトベトしている気持ち悪いソファには横になりたくない。
高そうな革製のソファでも、こうなってしまえば形無しだ。
ベッドも汚いけどね。素行の悪い奴らの宴会跡みたいだ。毛布も汚い。
ゴミの下敷きになっていたから、何が染み込んでるか判ったモンじゃない。
毛布とシーツくらいは取り替えたい。予備はないのか。夏用でもいい。
( * ゚∀゚ ) ~♪
おっと、俺が寒冷地でシバれてる時に、楽園から鼻歌が。
少し苛立つ。が、体を洗えと言ったのは俺なので怒りを閉め出す。
気を取り直して、クローゼットの中を物色。ダンボール箱しかない。
これはあれか。引っ越ししてから荷解きしてないパターンか。
○トリで家具を買い揃えたと言ってたし、元の物は放置か。
好都合。汚れてないならそれでいい。
勝手にダンボールを取り出して、一つ一つ開けて行く。
なんだか空き巣になった気分。いや、廃墟探検者か。
757:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:30:50 ID:MWGypqjc0
( ゚∀゚ )「お~い兄者」
( ´_ゝ`)「ああ?」
( ゚∀゚ )「お前も入れよ!」
( ´_ゝ`)「やだっつの」
羽毛布団と、夏用のうっすい毛布とシーツが見つかった。
ついでに電気あんかと電気ケトル。カップ麺とワカメスープ。
あんかは自分で使おうか迷ったが、寝る時の為にベッドに設置。
( ´_ゝ`)「おいアヒャ」
( ゚∀゚ )「なんだよ入るのか?」
( ´_ゝ`)「そこから考えを離せ。ケトルに水入れてくれ」
( ゚∀゚ )「あ? ああ、台所の水道まだ凍ってるのか」
( ´_ゝ`)「うん、あ」
考えるより先に口が動いた。
解けたか確認するの忘れてたけど、面倒だからいいや。
758:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:31:47 ID:MWGypqjc0
ライナスの毛布に包まって、脱衣所まで移動。
湯気が憎い。早く風呂に入ってあったまりたい。
( ゚∀゚ )「ほい、入れたぞ」
( ´_ゝ`)「うい」
無駄にあるコンセントにぶっ差して、スイッチを入れて終了。
これで夜食を確保できた。もう休んでもいいよね。
安西先生もきっと試合終了していいとおっしゃってる。
( ゚∀゚ )「暴露タイム!」
( ´_ゝ`)「あー……ちょっと待って」
日記とシャーペンを取りに行く。今日はノートにメモする事が多い。
それだけ収穫がある日だと思えば悪くないのかもしれないが、経験が経験だ。
男の友人から告白されたって話は、又聞きで稀に耳に入る。
それがまさか、自分の身に起こるとは思ってもみなかった。
その可能性すら考えない。当たり前だ。普通の奴は考えない。
同性の友人が告白する想像をしてる時点で、そいつは潜在的ゲイだ。
偏見と言われようが、大抵のヘテロなんてそんなもんだ。
759:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:33:09 ID:MWGypqjc0
( ゚∀゚ )「用意できたか?」
( ´_ゝ`)「おう、お前がいじめてた奴の話だっけ」
( ; ゚∀゚ )「いじめてたっつーか、自分のやってる事がいじめだって、
全然思わなかったんだよ。あいつをネタにしていじれば、
みんな笑ってたんだ。最後の最後まで判らなかった」
( ´_ゝ`)「無自覚タイプか」
( ゚∀゚ )「そうさな。そいつが自殺未遂して見つかった遺書に、
俺の名前が書いてあったんだ。クラスの全員の名前。
びっくりしたぜ、一人一人違う文章で罵倒されたんだ。
それ見た時に、ようやく自分のやってる事が分かった」
( ´_ゝ`)「ふぅん、いじめられてた奴って、どんなの?」
( ゚∀゚ )「なんつーかなあ。元は普通だったんだよ、元は。
少なくとも表向きは。俺達が気付いてないだけで、
元からおかしかったのかもしれないけどな……」
( ´_ゝ`)「書いて整理して考える。詳しく」
760:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:34:39 ID:MWGypqjc0
( ゚∀゚ )「そいつ、顔も成績も運動も悪くはなかったんだ。
むしろ上。だから、いじめられるタイプじゃないし、
モテてたし、意中の女にコクったらおk貰えてた」
( ´_ゝ`)〆「優等生キャラ……と」
( ゚∀゚ )「ただ、異常に女に夢見過ぎてた。マジでおかしい。
今だから『女に何かトラウマがあったんじゃないか?』
って考えられるけど、昔はそんなん考えもしなかった。
あいつの行動が異常過ぎて、考えられなかったんだよ」
( ´_ゝ`)「異常な行動?」
( ゚∀゚ )「『俺の彼女はトイレに行かない』なんて笑える冗談を、
真顔で言って全員に苦笑いしか出来なくしてさ……」
( ´_ゝ`)〆「ふむ」
( ゚∀゚ )「実際に、彼女に『トイレに行くな』ってトイレの道塞いだりして、
泣かせたりして段々嫌われてった。止めさせる為の行動が、
笑えないぐらい過激になってったんだよ。マジでドン引き」
( ´_ゝ`)「ドン引きレベルの行動?」
( ゚∀゚ )「腕に赤く跡が残るぐらい強く掴んで行かせないのは当たり前。
あとは筆箱とか物質に取ったり、髪の毛引っ掴んで抜いたり」
761:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:35:50 ID:MWGypqjc0
( ´_ゝ`)「そんな事したら、周りの女子も黙っちゃいないと思うんだが」
( ゚∀゚ )「おう、だから最後のはクラスの女子総出でフルボッコにしてたぜ。
ギャルなんかはあの尖った爪で引っ掻いてた。見てるだけで痛ぇ」
( ´_ゝ`)〆「そいつの髪の毛も引っこ抜いてやればよかったのに」
( ゚∀゚ )「途中で先生が来て、喧嘩両成敗って収まったぜ」
( ´_ゝ`)「その先生アホだろ。一方的な暴力を喧嘩両成敗とは言わんわ。
第一、男の髪と女の髪が比べられるかよ。ハゲて詫びろそのバカ」
( ゚∀゚ )「兄者、フェミニストなのか女嫌いなのか、どっちなんだよ……」
( ´_ゝ`)「フェミじゃないが、力の差がある分、女性に優しくするべきだと思ってる。
バカ女認定してるのは、勘違いして俺に突っかかって来るメンヘラと、
あの糞野郎に自ら引っ掛かって悲劇のヒロイン気取るビッチだけだ」
( ゚∀゚ )「勘違い?」
( ´_ゝ`)「俺に孕まされたって言い張って、話聞かないメンヘラ糞ビッチがいた。
母さんが俺の無罪を証明する為にちゃんと証拠とアリバイ集めて、
タネ元と俺が目の前に並んでやったのに何も認めなかった糞アマ。
ストーカー化してどうしようもなくなったから檻付き精神病院に入れた」
( ゚∀゚ )「……大変だな」
( ´_ゝ`)「それよりも今はそっちの話」
( ゚∀゚ )「ああ」
768:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:36:44 ID:RNDnhwfk0
( ゚∀゚ )「そんな事があったけど、面倒事にしたくなかったんだろうな。
先生はそいつを退学にも停学にも自宅謹慎にもしなかったよ。
平然とした面でのうのうと学校に来やがった。神経疑うレベル」
( ´_ゝ`)〆「障害持ちだったんじゃない? それか親がキチだったとか」
( ゚∀゚ )「どうなんだろ。そういうのは、今となっちゃ、なんもわかんねぇ。
それで、普通に彼女……元彼女に話しかけようとするけど、
女子達のガードが入ってな。邪魔すんなって切れるんだよ」
( ´_ゝ`)「自分のやった事がわからんのか、そいつは。
俺だって中学の頃には悪い事したと思ったのに」
( ゚∀゚ )「あー、暴力?」
( ´_ゝ`)「ケダモノを言い聞かせるには、体に教え込む暴力が一番だぜ。
腹立つ事を言われても『相手を殴ったら自分が親に殴られる』
って覚え込まさせる事が可能だから。俺みたいな奴には!」
( ゚∀゚ )「悪い事したと思っただけまだいいだろ……そいつはさ、
親や俺らに殴られても『トイレに行く彼女が悪い』だったぞ」
( ´_ゝ`)〆「なんだ。ただの害キチか。糞野郎みたいだな」
( ゚∀゚ )「そっちも何かしたのか?」
769:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:37:55 ID:RNDnhwfk0
( ´_ゝ`)「小学生の時、女の子にカンチョーして尻の中裂いた。
顔に痣が出来るぐらい糞親父に殴られたってのに、
また性懲りもなく同じ女子にカンチョーして痔にした」
( ゚∀゚ )「とんだエロガキだな」
( ´_ゝ`)「今度こそ尻が砕けるまで糞親父に木刀で叩かれたってのに、
またやったよ……親はその子の親に結構な額の金渡してた」
( ゚∀゚ )「金で解決か」
( ´_ゝ`)「痛みで何も学習しない奴って、獣以下の壊れた池沼だぜ。
そいつもそうだったんじゃないの? 殴られて分からないって」
( ゚∀゚ )「笑えねぇ……」
( ´_ゝ`)「これを笑い話の種にしたら、それこそ人じゃねぇよ」
( ゚∀゚ )「そうだな。てか、マジで大変だな。一人っ子でよかったわ」
( ´_ゝ`)〆「続き続き」
( ゚∀゚ )「おう、どこまで話したっけ?」
( ´_ゝ`)「んー『女子のガードが堅くてブチ切れ』」
( ゚∀゚ )「語弊がある」
770:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:38:41 ID:RNDnhwfk0
( ゚∀゚ )「ま、いいや。俺らもそいつに『トイレぐらい行かせろアホ』
『お前もトイレ行くだろ?』『おしっこ出さないで生きれるかよ』
って言ったんだよ。拳で返ってきた。いきなり殴られたんだ」
( ´_ゝ`)〆「その辺の不良よりタチ悪いぞ、そいつ」
( ゚∀゚ )「ああ。外見まともなのに、中身がこんなだからな」
( ´_ゝ`)「外見まともで中身がおかしいのなんて、ざらにいるわ」
( ゚∀゚ )「お前は修羅道でも通ってきたのか」
( ´_ゝ`)「産道なら通った。つづっきー」
( ゚∀゚ )「……そうだな。そいつがようやく謹慎になったのは、
体育祭の時だった。俺らがマラソンで、女子は休憩中。
いきなりそいつがコースアウトして走ってったんだよ。
『元カノが友達と一緒にトイレに行くのが見えた』って」
( ´_ゝ`)〆「隔離しろよ、そいつの両親は何やってんだ」
( ゚∀゚ )「さあなぁ……そんで、トイレにそのまま突っ込んでって、
中に居た女子を全員殴り倒した。友達も、関係ない子も」
( ´_ゝ`)〆「俺だってそこまでした事ねぇのに、マジそいつ引くわぁ。
人間の生理現象である排尿なんて誰も我慢できねぇだろうに」
771:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:39:29 ID:RNDnhwfk0
( ゚∀゚ )「んで、その子の足を掴んで引きずってトイレから出て来た。
当たり前だけど、コース外れた時点で先生も見てたから、
ちゃんとぶっ飛ばされてたよ。気持ちよかったね、あれは」
( ´_ゝ`)〆「体罰禁止の時代だろうに、勇気あるなあ」
( ゚∀゚ )「流石に、状況が状況だからじゃねぇか?
その先生は、その後も学校来てたぜ」
( ´_ゝ`)「いい先生だ。いや、待てよ、喧嘩両成敗の先生とは別か?」
( ゚∀゚ )「おう。あの先生なら、逆に殴られてただろうな」
( ´_ゝ`)〆「よしよし」
( ゚∀゚ )「こんな事件があったのに、全っ然ニュースにならなかった。
いつ報道されるのかなーってチャンネルずっとニュースにして、
普段は読まない新聞もチェックしてたのに全くだぜ。ホント」
( ´_ゝ`)〆「これで自宅謹慎か、学校がおかしいな」
( ゚∀゚ )「転校しまくったから、学校の名前が思い出せねーんだよな。
一番長くいたような気がするけど、その事しか頭にねーわ」
( ´_ゝ`)「愛着がなかったんだろ。俺も小さい頃に通ってたのが、
名前どころか幼稚園か保育所かすら思い出せない」
( ゚∀゚ )「それはどうかと」
772:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:40:12 ID:RNDnhwfk0
( ´_ゝ`)「続きは?」
( ゚∀゚ )「夏休み挟んで自宅謹慎解けたそいつが登校してきた。
その子にもクラス全員の前で謝って、その子も許して、
『これでもう大丈夫』って先生が言って軽く終わった」
( ´_ゝ`)〆「終わってるのはその先生だ。そんな状況じゃ、
その子も許さないって言いにくいだろうが」
( ; ゚∀゚ )「言われてみれば」
( ´_ゝ`)「その子の心が広いと思っておくか……」
( ゚∀゚ )「そう……だな。んでそいつ、謹慎中に何かあったのか、
元カノがトイレ行くとこ見てもブチ切れなかったんだ」
( ´_ゝ`)〆「やっとかよ」
( ゚∀゚ )「それで、俺が謹慎になった時の話を振っても笑ってたからさ。
もう水に流して、昔の事として笑えるようになったと思ってたんだ。
笑ってたんだよ。そのネタでからかう度に、周りのみんなも」
( ´_ゝ`)〆「その状況なら俺も嗤う」
( ゚∀゚ )「俺は笑いが取れてると思ってたんだ。気付かなかったんだ。
嫌がってるなんて思いもしなかったんだよ。分からなかった」
773:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:41:02 ID:RNDnhwfk0
( ゚∀゚ )「自分を昔の事でからかう俺も、それで笑うクラスの皆も、
みんなみんな死ねばいいって遺書に書いてあったって」
( ´_ゝ`)〆「確かに、その事実だけで見たらそいつは被害者だな。
謹慎前にやらかした事件がデカ過ぎて同情できねぇが」
( ゚∀゚ )「俺は何も考えてなかった」
( ´_ゝ`)〆「集団浅慮って奴だなー。いじめの原因の一つ。
そいつはいじめられてもいい人間だと思うけどな」
( ゚∀゚ )「集団浅慮?」
( ´_ゝ`)「俺が口で説明するより、鬱田の論文見たほうが早いかも」
( ゚∀゚ )「論文とか見る気しねぇ……」
( ´_ゝ`)「人が多く集まると、深く考えずに集団でアホやる時がある。
そんな感じで覚えておけ。学問の域で説明すると面倒だ」
( ゚∀゚ )「お、おう」
( ´_ゝ`)「それで、アヒャの話を聞いての結論だけど」
( ゚∀゚ )「覚悟はできた」
774:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:41:44 ID:RNDnhwfk0
( ´_ゝ`)「普通にそいつが悪い。以上」
( ゚∀゚ )「えっ、そんな軽く出していいの?」
( ´_ゝ`)「今もっかいメモったの見直しても、そいつに非がある。
大体、最初に原因作ったのはそいつだし、自業自得。
家庭環境が荒れてたとか障害の情報がないにしても、
自分の彼女にわざわざ小便我慢させる重度のアホ。
おしっこ出さないで生きていける一般人なんかいねぇよ」
( ゚∀゚ )「女は男より尿道短いから、我慢できる時間も短いしな」
( ´_ゝ`)「よって、俺的にアヒャは悪くない。
いじめてた事を抜きにしてもね」
( ゚∀゚ )「そっか、そっかぁ。ありがとな」
( ´_ゝ`)「はい?」
( ゚∀゚ )「いや、ありがとうな」
( ´_ゝ`)「何か感謝されるような事したっけ?」
( ; ゚∀゚ )「寒くて頭回ってないんじゃね? 風呂入れよ」
( ´_ゝ`)「お前が上がったら入るよ」
775:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:43:07 ID:RNDnhwfk0
アヒャが風呂上がり前の最後の仕上げをしてる中、
もう一度メモを整理する。追加で、アヒャの言葉を整理。
最後のありがとうって何だろうか。俺は特に何もしてない。
あ、部屋の掃除をしたな。それについてか。
全くタイミングを考えろ。まだ終わってないじゃないか。
……いや、ここはもう休んでいいとの遠回しの言葉か。
わからん。寒くて本当に頭が回ってないのかもしれない。
これについては、一旦記録終了。
あとは、内藤との電話か。
携帯電話の向こう側まで録音できないから、
耳が覚えている内に早急にまとめねば。
あいつからの伝言も、一応記録。
全く的外れな罵倒をされても腹は立たないが、
どこの的を狙って投げつけたのかは気になる。
今度聞いてみよう。
776:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:43:52 ID:RNDnhwfk0
待てよ、今メール送っておくか。
件名空白、本文『糞ビッチって何が?』で添付はこの部屋。
電気が風呂場にしか点いてないので、いい感じにホラーだ。
着信拒否は解除しない。したら、メボムで寝れなくなりそうだ。
内藤は今どうしてんだろう。口頭かメールで話し合いか。
次に鬱田と会った時、ムカつく事を言わないといいなあ。
人にはそれぞれ、様々な場所に地雷が存在する。
生まれつきだったり、トラウマだったり、アレルギーだったり。
それらを好きになれと言っても、無理なものは無理。
例えば、一般人にスカトロの魅力を語るようなものだ。
いくらスカトロジストが糞は素晴らしいと理論武装しても、
奴らはウンコを食いたいだけだ。汚く、醜く、気持ち悪い。
第一に、健康被害もある。客観的にもマイナスしかない。
ネットで○○ちゃんのウンコなら食えるなんて豪語してる奴らも、
創作のキャラであり存在しないものだから想像の中で食えるだけで、
現実の人間の汚い尻からひり出された排泄物なんて食えないだろう。
中には奥さんに頼んでウンコを食わせてもらってるスカトロ野郎もいるが、
そういうのは懐が広い寛容な女性に出会えた運のいいスカラベだけだ。
777:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:44:51 ID:RNDnhwfk0
俺にとって、糞野郎の話題は地雷だ。
仲良くしろなんて言われただけで、そいつへの好感度が下がる。
大体、家族なんて人それぞれだ。全員が同じ生き方をした訳じゃない。
中には虐待された奴もいるし、搾取用に育てられた奴もいる。
児童施設から引き取られて、即風俗にぶち込まれた女だっていた。
そんな奴らにとって、この世で一番信用できないのが親だ。
そんな奴らに向かって、『家族は大切にしろ』なんてほざいてみろ。
顔面陥没どころじゃ済まねぇよ。お前その大切な家族ごと殺してやるよ。
いいや、その大切な家族仲に不和の種を撒いて、ぶち壊すのも面白い。
世の中に一定数いる、幸せな環境で育って、相手の環境を考えない奴らが憎い。
「どんなに非情に見えても、親は心の底で子供の事を一番に思っているんだよ」
と、本気で思ってるなんて頭がイカレてる。お前はニュースを見ないのか?
話が逸れた。
つまりは、家族についての話題は話の種としてメジャーであるとは言え、
会話に慣れた人間ならいきなり人の家庭の事についてなんか聞かない。
相手が流したり詰まらせたり拒否したら、そこでやめればいいのだ。
そこで訳知り顔して『家族は大切にしたほうがいいよ』と説教されたら、
矛盾を承知の上で『お前に俺の何が分かる』って叫びたくもなるだろう。
特に鬱田の場合は、弟者の事を、他人よりも知っている筈なのになあ……。
今後、何かあっても、助けない方向でいいか。これが最後だ。
ああいうのは口で言っても、頭で理解しないタイプだろうし、
怪我しない範囲で擁護してる奴に直接何かされたほうがいい。
778:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:45:47 ID:RNDnhwfk0
そうしたら、危険度だって分かる。
分からないなら、弟者を文字通り弟として迎えればいい。
俺の手には余るからな。余り過ぎて油断して、腹を刺された事もある。
あれを大切にしろとほざく鬱田なら、きっと大切にしてくれるだろうさ。
……いかんな。本人のいないところで、鬱田の評価が大幅に下がった。
何もしていないのに、弁解の余地を与えないのは卑怯だな。
次に会った時、また同じ話題を振ろうとしてきたら、今度こそ下げよう。
ノートの記述は消さずに、付箋でも貼ろうと鞄を探して後ろを見る。
ミ( ´_ゝ`) ( ゚∀゚ )
从/
( ´_ゝ`)三つ)゙3゚; )
W`;・.
( ´_ゝ`)「上がったんなら教えろよ」
(メ゚∀゚ )「すまん」
779:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:46:40 ID:RNDnhwfk0
( ゚∀゚ )「いやー怖いもん日記に書いてんな」
( ´_ゝ`)「こんな日記書いてる事実だけで嫌にならない?」
( ゚∀゚ )「ンな訳ないだろ。俺だって親父も母さんも嫌いだから、
ネットに会社の悪評流しまくってるぜ。同じだろ」
( ´_ゝ`)「よく訴えられないな……大丈夫なのか」
( ゚∀゚ )「一回特定されて注意受けた」
( ´_ゝ`)「あっぶねぇ」
( ゚∀゚ )「それ以来は伏せ字にして悪評流してるぜ!」
( ´_ゝ`)「やってる事に変わりはないのな」
( ゚∀゚ )「前より軽くした」
( ´_ゝ`)「どうなんだか」
( ゚∀゚ )「P;+/@の○長は元キャバ嬢の愛人がいるとか、そんなん」
( ´_ゝ`)「アヒャの母さんじゃん」
( ゚∀゚ )「おう。あのババア早く更年期障害にならねーかな。
無駄にエステとかで金かけてるからピチピチなんだ」
780:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:47:53 ID:RNDnhwfk0
( ´_ゝ`)「愛人ねぇ……俺はそういうの、嫌いだわ」
( ゚∀゚ )「好きな奴なんて、それこそ少数派だろうよ」
( ´_ゝ`)「日本の札になってる奴の書いた作品には、
クソみてぇな不倫が題材の本があるぞ」
( ゚∀゚ )「……多数派か。おい兄者、海外旅行しようぜ」
( ´_ゝ`)「話飛ばすなよ」
( ゚∀゚ )「思うに、ずっと部屋にいるから鬱になるんだ」
( ´_ゝ`)「さっきヒッキーがどうとか言ってなかったか」
( ゚∀゚ )「モロッコ行こうぜ」
( ´_ゝ`)「行かねってばよ。いい加減、体から薬抜け。
トラウマっぽいのわざわざ俺に暴露したり、
普通は口に出さない事を軽く言ったりって、
確実に睡眠薬の作用だよ。先に寝ろ」
_, 、
( ゚∀゚ )「えー」
( ´_ゝ`)「でなけりゃカップ麺食ってろ。俺は風呂に入る」
( ゚∀゚ )「おっ、ヤカンに水入れたのはそういう事か!」
781:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:48:45 ID:RNDnhwfk0
カップ麺に食い付いたアヒャを放置して、風呂に入る。
浴槽には温かい湯が注がれているが、入る気にはならない。
だって、あいつうんこもらしたんだもん。
失礼だが、入る気になれるわけがない。
俺は風呂の床を洗って、軽くシャワーを浴びて終わった。
アヒャも、なんであんなに上下から噴射したんだろうな。
ん? 待てよ。クソとゲロの同時噴射……まさかノロか。
やばい。こりゃ本格的に病院に行ったほうがいいな。
空気感染は俺に任せろーバリバリー、なノロウイルスだ。
平然とカップ麺を腹に押し込めてる様子から可能性は低いが、
下痢に嘔吐をした時点で、病院のお世話になるのが普通だ。
なんとかして病院に引っ張るしかないなあ。マンドクセ。
( ; ゚∀゚ )「うおおお兄者ごめーん! お前の分も食っちまった!」
( ´_ゝ`)「……なんか買って来いや」
( ゚∀゚ )「すぐ行って戻って来る!」
え? 半裸で?
782:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:49:36 ID:RNDnhwfk0
色々ツッコミを入れる前に、アヒャは寝巻のズボンに、
肩からバスタオルをかけただけの格好で出て行った。
通報されても知らんぞ、俺は。
( ´_ゝ`)「……まだ臭ぇ」
閉められていた窓を開ける。寒いが仕方ない。
悪臭の中で無理に寝ると、頭が痛くなるからな。
向こうでまだゴミ生産機とルームシェアしていた時に、
掃除が出来る時は掃除をしたほうがいいと気付いた。
可能なら、生産元を絞めるか閉め出したほうがもっといい。
今からハウスクリーニングの業者を呼ぼうにも時間が時間。
アヒャが帰って来たら、なんとかして説得しよう。
この調子だと、北国の貴重なゴキブリの巣になってしまう。
( ゚∀゚ )「買って来たぜ!」
( ´_ゝ`)「お、通報されなかったんだ」
( ゚∀゚ )「服を着ろって言われた」
( ´_ゝ`)「そりゃな」
783:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:50:39 ID:RNDnhwfk0
( ゚∀゚ )「うーさむさむ、ベッド入るわ」
( ´_ゝ`)「服着てから入れ」
( ゚∀゚ )「ベッドが暖かい……」
( ´_ゝ`)「電気あんか入れといた」
( ゚∀゚ )「マジかよサンキュー、じゃなくて俺がソファで寝るべきか」
( ´_ゝ`)「へ? 一緒に寝ればいいんじゃん」
( ゚∀゚ )「えっいいの?」
( ´_ゝ`)「はあ? 何を
( ´_ゝ`)
(;´_ゝ`)「そういう意味じゃなく普通に寝る意味で!」
( ゚∀゚ )「なーんだ」
784:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:51:20 ID:RNDnhwfk0
( ´_ゝ`)「あっぶねー、友達の体験談がなけりゃ危なかったぜ」
( ゚∀゚ )「誰だよ」
( ´_ゝ`)「未だに親戚が許嫁候補としてしつこく名を載せてくる一人。
友達とか、妹とか弟みたいにしか思った事ないけどな」
( ゚∀゚ )「後継ぎ関係か」
( ´_ゝ`)「実際はそんなんじゃないんだけどな。ある程度の家だと、
行き遅れとか、障害者同士で勝手に結婚させられるんだ」
( ゚∀゚ )「うげぇ、そういうのマジであったのか」
( ´_ゝ`)「いい奴だから、籍入れるくらいならいいんだけどね。
ADD入ってるから行動が突飛だけど、話は面白いし。
それ以上を親戚が求めてきそうでウッゼーんだよ」
( ゚∀゚ )「俺は逆に『絶対に種残すな』だわ。
風俗も親父指定の店以外アウト」
( ´_ゝ`)「風俗指定か。もしかして、それで我慢がきかなくなって、
俺っつーか、男に走りかけてるとかじゃないのか?」
( ゚∀゚ )「他の男は無理だったんだって」
( ´_ゝ`)「どこまでやって何を無理と思ったんだよ……」
785:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:52:10 ID:RNDnhwfk0 。
( ゚∀-)゚「ああー温いベッド気持ち良過ぎてヤバい、寝そう」
( ´_ゝ`)「寝ろよ」
( ゚∀゚ )「一緒に寝るんじゃないのかよ」
( ´_ゝ`)「同じ場所で寝るだけで、同時に寝るとは言ってねーよ」
( ; ゚∀゚ )「そう……か、そうだよなあ」
( ´_ゝ`)「寝てろ」
( ゚∀゚ )「そうする、先に寝る俺が言うのもあれだけど、
無理しないで早めに寝とけよ。おやすみ兄者」
( ´_ゝ`)「おやすー」
( -∀-)
( ´_ゝ`)
( ´_ゝ`)「ふぅ」
786:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:54:26 ID:RNDnhwfk0
パソコンを借りて、データをUSBメモリにセーブ。
俺の人生はセーブできても、ロードできない不良品。
パソコンにイヤホンを差して、録音したものを聞きながら日記をまとめる。
今日は慌ただしい日だった。何をどう掃除したかも記録してやろう。
そして、暫くアヒャに飯を奢らせてやる。
ハウスクリーニングの相場はいくらだっけか。
確か、広ければそれだけ高くて、最高10万を越えてた気がする。
電化製品のチェックも込みなら、余裕で20万を……
あ、そういや、なんでストーブは点かないんだ?
日記を置いてそちらを確認。
一旦スイッチを消してフィルターを外して見る。
おおう、埃だらけだ。危ねぇ。火事になるぞ。
取り扱い注意の電化製品をこんなにしやがってアヒャこの野郎。
まだ起きてれば叱ろうと思ったが、健やかに寝息を立てている。
ムカついたので、少し鼻を抓んで呼吸を阻害。
ふがふが豚のように喘いでから放す。
5回で飽きた。
787:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:55:39 ID:RNDnhwfk0
そんな下らない事も、日記にまとめる。
今日一日の行動を我が母に問い詰められたら、
淀みなく答えられるようにしておかないとな。
再生中、いくつか気になった事をググってみる。
さわりの本当の意味を調べようと「さ」を入力したら、うん、なんだ。
反社会性パーソナリティ障害の振り向かせ方、なんてのが出て来た。
俺はこれじゃない。が、考えてみれば共通点もあるかもしれない。
対話で相手の心情を推し量ろうとしないところ、とか。
それで起こる他者に対する冷淡さや共感のなさ、とか。
ただ、区分けが発達障害とパーソナリティ障害となので全く違う。
前者は元からおかしいのに対し、後者は表面だけは魅力的に見える。
そのお陰で、後者の人物に痛めつけられるような事件があっても、
周囲が加害者の嘘を信用しきり、被害者が責め立てられる事が多い。
後から裁判で判決が覆っても、被害者の心に生まれた不信感は消えず、
結果的に社会不適合者や対人恐怖症の人を増やす結果になる。
中には『相手のほうが人望がある。こんな事されたと周囲に言っても、
どうせ私なんか信用されない』と泣き寝入りするパターンも多い。
事件として上がっている数だけで見たら、こっちのほうが上だ。
極悪な犯罪者として世に名を連ねているのも、こっちの奴らだ。
発達もそれなりに迷惑とは言え、こんなのと一緒にしないでいただきたい。
788:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:56:32 ID:RNDnhwfk0
しかし、外側から知識のない人間がこれを見た場合、同じに見える。
そんな事実に行き当たらせてくれたアヒャには感謝。
後で説教が必要だけどな。俺はこれじゃない。
小一時間と言わず丸一日使って説明してやる。クソが。
……アヒャなりに、俺を理解しようとした努力は認めてやるけど。
それに嫌悪感が勝つかと言われれば、別の話だ。
やっぱり、男、ですし。嫌な気分は消えない。
ただでさえ性欲が去っている現状、無理としか言えない。
むしろ、性欲が消えた今だからこそ、冷静に向きあえている。
例えば、目の前にアヒャとブッサイクな女が存在して、
今すぐどちらかとまぐわえと強制されたら、俺は、俺は……
なんと言うことでしょう。
アヒャを選んでしまいました。
789:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:57:50 ID:RNDnhwfk0
クッソ、比較対象が悪過ぎた。まだ男のアヒャのほうがマシだ。
今まで過ごしてきた人生の中で、一番のブスを選んでしまった。
責任転嫁は重々承知で、これはジョルジュ長岡が悪い。
『凄まじいブス』『顔面崩壊』『ブ女』『奇形』『ブサイク 』『障害』
こんな地獄めいたキーワードを、俺の心に遺した長岡が悪い。
帰宅後、思わずググってしまった。
戦慄した。
俺は無言で右クリ保存し、ウィンドウを閉じた。
その後、画像はヤリチンに定評のある奴の携帯へ送ってやった。
あれは酷い。その辺のグロ画像より酷い。
何が酷いって、障害による奇形や人外乙の顔ではなく、
あくまで『人間の顔』の範疇を保ったままなのが酷い。
もう酷いって言葉がゲシュタルト崩壊するくらいに酷い。
グロさとキモさを重ね合わせるどころか、累乗させた効果と言えよう。
思わず「人は余程のブスやブサイクを見ると生理的嫌悪感を催すの」
と冷静に言い放った我が母の言葉が、頭の中に反響していった。
見ず知らずの人間をボロクソに言ってる自覚はあるが、
それを知っても尚酷いのだ。あの顔は文字で表せない。
790:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:58:40 ID:RNDnhwfk0
鳥肌と苛立ちと吐き気が同時に昇って来るような思い出を制し、
隣でグースカ寝ているアヒャの顔を、瞼の裏を治す為に見る。
うん、整っている。悪くはない。充分な域だ。
母親が顔一つで世の中を生きて行くだけあって、イケメンである。
女性的とか、可愛いとか、中性的とかを全部窓から投げ捨てて、
体操選手とかにいそうなレベルの男らしく汗臭いイケメンだけどな。
( ~∀~) クピピー
( ´_ゝ`)「……うん」
夢が覚めるまでの間だけは、バカに付き合ってやってもいい気はしてきた。
もしケツに無理矢理突っ込んで来た時はへし折るが、
そうしてこない限りは、なるべく我儘に乗ってやろう。
キスだの、手繋ぎだの、ハグだのも断らせてもらうけどな。
友人であっても家族であっても、人との過剰接触は気持ち悪いです。
肩に手を乗せられるだけでも、背中がざわざわするってのに。
内藤? あれはもう、筋肉の塊だと思い込んでいる。
理科室にある筋肉標本が自己進化した姿であって、人間ではない。
791:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:59:50 ID:RNDnhwfk0
( ~∀~)゙ フガッ
ミ( ´_ゝ)
( ~∀~) スピピー
( ´_ゝ)「……お気楽」
アヒャにとって、今日はさぞやスッキリした事だろう。羨ましい。
俺も誰かに胸の内のモノを全部ゲロって、物理的にもゲロりたい。
熱を発する機械が電気あんかしかないので、厚着をしてベッドに潜る。
男二人も余裕のシングルベッドって違和感があるな、本当に一人用か。
人がいるからか、中途半端に疲れたからか、眠気が来ない。
何度も出入りして冷気を入れるようで悪いが、ベッドから出る。
日記をシャーペンを取って帰還。アヒャはまだ寝ている。
アヒャがどれだけ俺に夢見てるか疑問だなあ。
ちょっと日記に書いて整理しよう。
俺は甲斐性の上に、緑の手帳持ち、EDである。
色んな意味で、男としての機能は失ってると言っていい。
加えて、家族がアレだ。余裕の絶縁物件だ。
792:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:00:39 ID:RNDnhwfk0
あれ? アヒャに諦めさせるの、簡単じゃね?
なんでこいつ、こんな分かり易い重大事項を見逃してんの?
これも余裕で許容できると言われたら、
ちょっと嫌な思い出が脳裏に貼りつく。
『心配しないで寄り掛かってもいいの』なんて言われたら、
ムキになって相手を押し潰しに行く。勿論、全力です。
ぶら下がる時は、相手の財布じゃなく首狙い。
足を引っ張る時は、泥沼か崖下から。
実行した事はまだないが、俺はこんな人間だ。
アヒャに嫌われるにはいい手段なんだろうが、
罪悪感なくそういう事をしてしまう自分が嫌だ。
うーん、う~ん。
どうしたらいいんだろう。
相手の夢を覚ます努力とか、やった事ないぞ。
2chかYahoo知恵袋で聞いて、返答が来る部類だろうか。
考えたら疲れてきた。
今日は頭を回転させ過ぎた。
793:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:01:43 ID:RNDnhwfk0
しかし、体が中途半端に余力を残していて微妙に眠れない。
眠くて寝たいのに、何故か寝れない。睡眠薬の出番か。
今飲んだら、多分あっちの俺が無理矢理アヒャを起こすな。
そうなったら惨事しか起きない。この案は却下で。
にしても、なんであの俺は人にべたつくんだか。気持ち悪い。
普段、人との接触を嫌がっているから、子供の部分が表面化してる?
それとも、接触を嫌がる意識が眠っているから、ああなったとか?
分からないな。今度、先生に頼んであっちの俺も見てもらおう。
忘れないように、日記に記入。
寝よう。頑張って寝よう。
おやすみ。
お、やっべぇ、ぬいぐるみがないと手持無沙汰。
でも寝る。
誰かと一緒に寝るなんて、十数年振りだ。
こんなクソとゲロに満ち溢れた愛は、勘弁だけどな。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
794:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:02:38 ID:RNDnhwfk0
795:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:03:22 ID:RNDnhwfk0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ピピピピピピピピピ
( ; _ゝ )「うごっ……ゔぅゔっ!」
ゴピッブ
( ; _ゝ ) フー
( ´_ゝ`)
( ゚∀゚ )
(;´_ゝ`)
( ゚∀゚ )
796:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:04:12 ID:RNDnhwfk0
(;´_ゝ`)「な、んで、部屋のスミスで体育座りしてんの?」
( ゚∀゚ )「なんか……」
( ´_ゝ`)「うん」
( ゚∀゚ )「夜中に、兄者が、俺の名前呼んでくれたから、
調子乗って抱きついたら顎に正拳突き喰らって」
( ´_ゝ`)「う、うん」
( ゚∀゚ )「それで、暫く離れて兄者の様子見てたんだけど、
俺のいた場所で何かを探すような手つきしてさ」
( ´_ゝ`)「ほう」
( ゚∀゚ )「試しにこの枕渡したら、撫で回した後、
抱え込んで鋭い膝蹴り入れてた……」
( ´_ゝ`)「……」
( ゚∀゚ )「怖い」
(;´_ゝ`)「そうだな」
797:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:04:58 ID:RNDnhwfk0
(;´_ゝ`)「……」
( ゚∀゚ )「……」
( ´_ゝ`)「!」
( ゚∀゚ )「?」
( ´_ゝ`)「嫌いになった?」
( ゚∀゚ )「ならない」
( ´_ゝ`)「そこはなれや」
30.糸売
(;´_ゝ`)「いつ起きた?」
( ゚∀゚ )「盾にするだの何だの」
( ´_ゝ`)「起きたなら教えろよ」
( ゚∀゚ )「色々と思い出しちまってな。相手はいじめられっ子か?」
( ´_ゝ`)「元……多分、元」
( ゚∀゚ )「そーかぁ。兄者は俺がいじめっ子だったって知ったら、
軽蔑したりするか? 今度こそ殴ってくれて構わないぜ」
( ´_ゝ`)「どうとも言えない。情報が少ない。状況に寄る」
( ゚∀゚ )「そうなのか?」
( ´_ゝ`)「もし、いじめられっ子が他害行動のある知的障害者だとして、
他の奴らがそれに対して反撃し、結果的にいじめに見えたなら、
俺はそいつらを批判しない。反撃は生きる上で重要だからな」
( ゚∀゚ )「そういうのか」
752:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:25:47 ID:MWGypqjc0
( ´_ゝ`)「何も理由がないのに女子を殴ってヘラヘラしていれるんなら、
そいつは養護学校に入るべきだろ。そういう池沼の親に限って、
『私のてんすちゃんが社会で生きていけるように今の内に耐性を』
って自分の子供の事だけ考えて、周囲の迷惑とか考えないからな」
( ゚∀゚ )「兄者……は、発達か」
( ´_ゝ`)「成績は良かったから、周りが気付くの滅茶苦茶遅れたけど。
さっきの言葉も『お前が言うな』に位置するのは自覚してるよ」
( ゚∀゚ )「俺のも似たような状況……なのかな。少し語っていいか?
聞いてくれるか? 聞いた上で、糞だと思ったら殴ってくれ」
( ´_ゝ`)「了解したって言いたいが、その汚いマウントフジどうにかしろ」
( ; ゚∀゚ )「アラヤダなんでこんな事になってるの」
( ´_ゝ`)「気付けよ」
( ゚∀゚ )「ちんk、股間が痛くなっ……いや、痛いっつーか
寒い時、いきなり熱い湯に浸かった時のビリビリ?
それのせいで、気付けなかった。やだすごい硬い」
( ´_ゝ`)「はよしろ」
753:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:26:39 ID:MWGypqjc0
( ゚∀゚ )「そして、いつの間にか全裸なんですが、
兄者は俺になんかしたのか? コレといい」
( ´_ゝ`)「脱がせたのは服にゲロついてたからだよ。誤解すんな。
股間はその火山を死火山にしてやろうと水かけたんだよ」
( ; ゚∀゚ )「すまん」
( ´_ゝ`)「見苦しいから抜いてくれ」
( ゚∀゚ )「いいのか?」
( ´_ゝ`)「いいから早く」
( ゚∀゚ )「寒くて痺れてトイレに移動できない」
( ´_ゝ`)「そこでいいだろ。シャワーで温まれ」
( ゚∀゚ )「悪いな」
( ´_ゝ`)「じゃあ俺は部屋のゲロ片付けるわ」
( ゚∀゚ )「ああ、俺はさっさと噴火させとくわ」
自家発電に使う燃料を考えないように頭から閉め出して、部屋に戻る。
754:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:27:51 ID:MWGypqjc0
まだゲロ臭い。且つ、ウンコ臭い。
悪臭がミキシングされて最悪な事になっている。
ちょっと治安の悪い深夜の路地裏で、酔っ払いが引き起こした惨事のようだ。
映画で出るスラム街の雰囲気の空気を再現したら、こうなるんじゃないか?
悪臭の大元であるカーペットを丸めて、ゴミ袋に入れて部屋の外へ。
臭害と言うなかれ、あれは酷い。それに、隣人はいなかった筈だ。
表札が見当たらない。だからと言う訳じゃないが、大丈夫、多分。
(;´_ゝ`)「うう」
いい加減耐えれなくなったので、マフラーを巻いて鼻まで上げる。
それに寒い。暖房が効いてないからか、ほぼ外気温だ。
浴室は湯気で温かいが、今はアヒャが頑張っているので無理だ。
換気扇は思ったより動いてない。雪でも詰まったか。
外はそんなに吹雪いてない。こうなったらもう、窓を開けるしかないな。
網戸がどれくらい雪を防いでくれるのか不明だが、開ける。
降って来る雪がデカいので、その内勝手に塞がれそうだ。
( ゚∀゚ )「終わったぞ~」
( ´_ゝ`)「おう、早いな」
755:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:28:49 ID:MWGypqjc0
( ゚∀゚ )「はよしろって言ったじゃねーか……」
( ´_ゝ`)「こんなに早く終わるとは思ってなかった」
未だに全裸なのが目につくが、ビンビンじゃないだけマシとする。
( ゚∀゚ )「服取ってくれないか?」
( ´_ゝ`)「洗ったやつどれだよ」
( ゚∀゚ )「……そういや何も洗ってなかったわ」
( ´_ゝ`)「汚ぇ」
洗濯が終わったので、今度は乾燥機に入れて回す。
まだまだ汚洋服はあるので、洗濯機には頑張ってもらう。
洗剤足りるのか。この調子だと使い切りそうだ。
( ゚∀゚ )「暇なら話していいか?」
( ´_ゝ`)「体洗っとけよ。尻が大惨事になってるぞ」
( ゚∀゚ )「え? 嘘、やだ。私のケツ、緩すぎ……」
756:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:29:51 ID:MWGypqjc0
シャワーを浴びてる間に、紙オムツでも買ってきてやろうかと思ったが、
独身貴族用マンション内の売店に置いてある可能性が低いのでやめた。
ベッドで寝下痢されたらどうすっかな、その場に任せるか。
急な客人としてはソファで寝るのが正しいんだろうが、
ベトベトしている気持ち悪いソファには横になりたくない。
高そうな革製のソファでも、こうなってしまえば形無しだ。
ベッドも汚いけどね。素行の悪い奴らの宴会跡みたいだ。毛布も汚い。
ゴミの下敷きになっていたから、何が染み込んでるか判ったモンじゃない。
毛布とシーツくらいは取り替えたい。予備はないのか。夏用でもいい。
( * ゚∀゚ ) ~♪
おっと、俺が寒冷地でシバれてる時に、楽園から鼻歌が。
少し苛立つ。が、体を洗えと言ったのは俺なので怒りを閉め出す。
気を取り直して、クローゼットの中を物色。ダンボール箱しかない。
これはあれか。引っ越ししてから荷解きしてないパターンか。
○トリで家具を買い揃えたと言ってたし、元の物は放置か。
好都合。汚れてないならそれでいい。
勝手にダンボールを取り出して、一つ一つ開けて行く。
なんだか空き巣になった気分。いや、廃墟探検者か。
757:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:30:50 ID:MWGypqjc0
( ゚∀゚ )「お~い兄者」
( ´_ゝ`)「ああ?」
( ゚∀゚ )「お前も入れよ!」
( ´_ゝ`)「やだっつの」
羽毛布団と、夏用のうっすい毛布とシーツが見つかった。
ついでに電気あんかと電気ケトル。カップ麺とワカメスープ。
あんかは自分で使おうか迷ったが、寝る時の為にベッドに設置。
( ´_ゝ`)「おいアヒャ」
( ゚∀゚ )「なんだよ入るのか?」
( ´_ゝ`)「そこから考えを離せ。ケトルに水入れてくれ」
( ゚∀゚ )「あ? ああ、台所の水道まだ凍ってるのか」
( ´_ゝ`)「うん、あ」
考えるより先に口が動いた。
解けたか確認するの忘れてたけど、面倒だからいいや。
758:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:31:47 ID:MWGypqjc0
ライナスの毛布に包まって、脱衣所まで移動。
湯気が憎い。早く風呂に入ってあったまりたい。
( ゚∀゚ )「ほい、入れたぞ」
( ´_ゝ`)「うい」
無駄にあるコンセントにぶっ差して、スイッチを入れて終了。
これで夜食を確保できた。もう休んでもいいよね。
安西先生もきっと試合終了していいとおっしゃってる。
( ゚∀゚ )「暴露タイム!」
( ´_ゝ`)「あー……ちょっと待って」
日記とシャーペンを取りに行く。今日はノートにメモする事が多い。
それだけ収穫がある日だと思えば悪くないのかもしれないが、経験が経験だ。
男の友人から告白されたって話は、又聞きで稀に耳に入る。
それがまさか、自分の身に起こるとは思ってもみなかった。
その可能性すら考えない。当たり前だ。普通の奴は考えない。
同性の友人が告白する想像をしてる時点で、そいつは潜在的ゲイだ。
偏見と言われようが、大抵のヘテロなんてそんなもんだ。
759:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:33:09 ID:MWGypqjc0
( ゚∀゚ )「用意できたか?」
( ´_ゝ`)「おう、お前がいじめてた奴の話だっけ」
( ; ゚∀゚ )「いじめてたっつーか、自分のやってる事がいじめだって、
全然思わなかったんだよ。あいつをネタにしていじれば、
みんな笑ってたんだ。最後の最後まで判らなかった」
( ´_ゝ`)「無自覚タイプか」
( ゚∀゚ )「そうさな。そいつが自殺未遂して見つかった遺書に、
俺の名前が書いてあったんだ。クラスの全員の名前。
びっくりしたぜ、一人一人違う文章で罵倒されたんだ。
それ見た時に、ようやく自分のやってる事が分かった」
( ´_ゝ`)「ふぅん、いじめられてた奴って、どんなの?」
( ゚∀゚ )「なんつーかなあ。元は普通だったんだよ、元は。
少なくとも表向きは。俺達が気付いてないだけで、
元からおかしかったのかもしれないけどな……」
( ´_ゝ`)「書いて整理して考える。詳しく」
760:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:34:39 ID:MWGypqjc0
( ゚∀゚ )「そいつ、顔も成績も運動も悪くはなかったんだ。
むしろ上。だから、いじめられるタイプじゃないし、
モテてたし、意中の女にコクったらおk貰えてた」
( ´_ゝ`)〆「優等生キャラ……と」
( ゚∀゚ )「ただ、異常に女に夢見過ぎてた。マジでおかしい。
今だから『女に何かトラウマがあったんじゃないか?』
って考えられるけど、昔はそんなん考えもしなかった。
あいつの行動が異常過ぎて、考えられなかったんだよ」
( ´_ゝ`)「異常な行動?」
( ゚∀゚ )「『俺の彼女はトイレに行かない』なんて笑える冗談を、
真顔で言って全員に苦笑いしか出来なくしてさ……」
( ´_ゝ`)〆「ふむ」
( ゚∀゚ )「実際に、彼女に『トイレに行くな』ってトイレの道塞いだりして、
泣かせたりして段々嫌われてった。止めさせる為の行動が、
笑えないぐらい過激になってったんだよ。マジでドン引き」
( ´_ゝ`)「ドン引きレベルの行動?」
( ゚∀゚ )「腕に赤く跡が残るぐらい強く掴んで行かせないのは当たり前。
あとは筆箱とか物質に取ったり、髪の毛引っ掴んで抜いたり」
761:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:35:50 ID:MWGypqjc0
( ´_ゝ`)「そんな事したら、周りの女子も黙っちゃいないと思うんだが」
( ゚∀゚ )「おう、だから最後のはクラスの女子総出でフルボッコにしてたぜ。
ギャルなんかはあの尖った爪で引っ掻いてた。見てるだけで痛ぇ」
( ´_ゝ`)〆「そいつの髪の毛も引っこ抜いてやればよかったのに」
( ゚∀゚ )「途中で先生が来て、喧嘩両成敗って収まったぜ」
( ´_ゝ`)「その先生アホだろ。一方的な暴力を喧嘩両成敗とは言わんわ。
第一、男の髪と女の髪が比べられるかよ。ハゲて詫びろそのバカ」
( ゚∀゚ )「兄者、フェミニストなのか女嫌いなのか、どっちなんだよ……」
( ´_ゝ`)「フェミじゃないが、力の差がある分、女性に優しくするべきだと思ってる。
バカ女認定してるのは、勘違いして俺に突っかかって来るメンヘラと、
あの糞野郎に自ら引っ掛かって悲劇のヒロイン気取るビッチだけだ」
( ゚∀゚ )「勘違い?」
( ´_ゝ`)「俺に孕まされたって言い張って、話聞かないメンヘラ糞ビッチがいた。
母さんが俺の無罪を証明する為にちゃんと証拠とアリバイ集めて、
タネ元と俺が目の前に並んでやったのに何も認めなかった糞アマ。
ストーカー化してどうしようもなくなったから檻付き精神病院に入れた」
( ゚∀゚ )「……大変だな」
( ´_ゝ`)「それよりも今はそっちの話」
( ゚∀゚ )「ああ」
768:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:36:44 ID:RNDnhwfk0
( ゚∀゚ )「そんな事があったけど、面倒事にしたくなかったんだろうな。
先生はそいつを退学にも停学にも自宅謹慎にもしなかったよ。
平然とした面でのうのうと学校に来やがった。神経疑うレベル」
( ´_ゝ`)〆「障害持ちだったんじゃない? それか親がキチだったとか」
( ゚∀゚ )「どうなんだろ。そういうのは、今となっちゃ、なんもわかんねぇ。
それで、普通に彼女……元彼女に話しかけようとするけど、
女子達のガードが入ってな。邪魔すんなって切れるんだよ」
( ´_ゝ`)「自分のやった事がわからんのか、そいつは。
俺だって中学の頃には悪い事したと思ったのに」
( ゚∀゚ )「あー、暴力?」
( ´_ゝ`)「ケダモノを言い聞かせるには、体に教え込む暴力が一番だぜ。
腹立つ事を言われても『相手を殴ったら自分が親に殴られる』
って覚え込まさせる事が可能だから。俺みたいな奴には!」
( ゚∀゚ )「悪い事したと思っただけまだいいだろ……そいつはさ、
親や俺らに殴られても『トイレに行く彼女が悪い』だったぞ」
( ´_ゝ`)〆「なんだ。ただの害キチか。糞野郎みたいだな」
( ゚∀゚ )「そっちも何かしたのか?」
769:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:37:55 ID:RNDnhwfk0
( ´_ゝ`)「小学生の時、女の子にカンチョーして尻の中裂いた。
顔に痣が出来るぐらい糞親父に殴られたってのに、
また性懲りもなく同じ女子にカンチョーして痔にした」
( ゚∀゚ )「とんだエロガキだな」
( ´_ゝ`)「今度こそ尻が砕けるまで糞親父に木刀で叩かれたってのに、
またやったよ……親はその子の親に結構な額の金渡してた」
( ゚∀゚ )「金で解決か」
( ´_ゝ`)「痛みで何も学習しない奴って、獣以下の壊れた池沼だぜ。
そいつもそうだったんじゃないの? 殴られて分からないって」
( ゚∀゚ )「笑えねぇ……」
( ´_ゝ`)「これを笑い話の種にしたら、それこそ人じゃねぇよ」
( ゚∀゚ )「そうだな。てか、マジで大変だな。一人っ子でよかったわ」
( ´_ゝ`)〆「続き続き」
( ゚∀゚ )「おう、どこまで話したっけ?」
( ´_ゝ`)「んー『女子のガードが堅くてブチ切れ』」
( ゚∀゚ )「語弊がある」
770:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:38:41 ID:RNDnhwfk0
( ゚∀゚ )「ま、いいや。俺らもそいつに『トイレぐらい行かせろアホ』
『お前もトイレ行くだろ?』『おしっこ出さないで生きれるかよ』
って言ったんだよ。拳で返ってきた。いきなり殴られたんだ」
( ´_ゝ`)〆「その辺の不良よりタチ悪いぞ、そいつ」
( ゚∀゚ )「ああ。外見まともなのに、中身がこんなだからな」
( ´_ゝ`)「外見まともで中身がおかしいのなんて、ざらにいるわ」
( ゚∀゚ )「お前は修羅道でも通ってきたのか」
( ´_ゝ`)「産道なら通った。つづっきー」
( ゚∀゚ )「……そうだな。そいつがようやく謹慎になったのは、
体育祭の時だった。俺らがマラソンで、女子は休憩中。
いきなりそいつがコースアウトして走ってったんだよ。
『元カノが友達と一緒にトイレに行くのが見えた』って」
( ´_ゝ`)〆「隔離しろよ、そいつの両親は何やってんだ」
( ゚∀゚ )「さあなぁ……そんで、トイレにそのまま突っ込んでって、
中に居た女子を全員殴り倒した。友達も、関係ない子も」
( ´_ゝ`)〆「俺だってそこまでした事ねぇのに、マジそいつ引くわぁ。
人間の生理現象である排尿なんて誰も我慢できねぇだろうに」
771:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:39:29 ID:RNDnhwfk0
( ゚∀゚ )「んで、その子の足を掴んで引きずってトイレから出て来た。
当たり前だけど、コース外れた時点で先生も見てたから、
ちゃんとぶっ飛ばされてたよ。気持ちよかったね、あれは」
( ´_ゝ`)〆「体罰禁止の時代だろうに、勇気あるなあ」
( ゚∀゚ )「流石に、状況が状況だからじゃねぇか?
その先生は、その後も学校来てたぜ」
( ´_ゝ`)「いい先生だ。いや、待てよ、喧嘩両成敗の先生とは別か?」
( ゚∀゚ )「おう。あの先生なら、逆に殴られてただろうな」
( ´_ゝ`)〆「よしよし」
( ゚∀゚ )「こんな事件があったのに、全っ然ニュースにならなかった。
いつ報道されるのかなーってチャンネルずっとニュースにして、
普段は読まない新聞もチェックしてたのに全くだぜ。ホント」
( ´_ゝ`)〆「これで自宅謹慎か、学校がおかしいな」
( ゚∀゚ )「転校しまくったから、学校の名前が思い出せねーんだよな。
一番長くいたような気がするけど、その事しか頭にねーわ」
( ´_ゝ`)「愛着がなかったんだろ。俺も小さい頃に通ってたのが、
名前どころか幼稚園か保育所かすら思い出せない」
( ゚∀゚ )「それはどうかと」
772:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:40:12 ID:RNDnhwfk0
( ´_ゝ`)「続きは?」
( ゚∀゚ )「夏休み挟んで自宅謹慎解けたそいつが登校してきた。
その子にもクラス全員の前で謝って、その子も許して、
『これでもう大丈夫』って先生が言って軽く終わった」
( ´_ゝ`)〆「終わってるのはその先生だ。そんな状況じゃ、
その子も許さないって言いにくいだろうが」
( ; ゚∀゚ )「言われてみれば」
( ´_ゝ`)「その子の心が広いと思っておくか……」
( ゚∀゚ )「そう……だな。んでそいつ、謹慎中に何かあったのか、
元カノがトイレ行くとこ見てもブチ切れなかったんだ」
( ´_ゝ`)〆「やっとかよ」
( ゚∀゚ )「それで、俺が謹慎になった時の話を振っても笑ってたからさ。
もう水に流して、昔の事として笑えるようになったと思ってたんだ。
笑ってたんだよ。そのネタでからかう度に、周りのみんなも」
( ´_ゝ`)〆「その状況なら俺も嗤う」
( ゚∀゚ )「俺は笑いが取れてると思ってたんだ。気付かなかったんだ。
嫌がってるなんて思いもしなかったんだよ。分からなかった」
773:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:41:02 ID:RNDnhwfk0
( ゚∀゚ )「自分を昔の事でからかう俺も、それで笑うクラスの皆も、
みんなみんな死ねばいいって遺書に書いてあったって」
( ´_ゝ`)〆「確かに、その事実だけで見たらそいつは被害者だな。
謹慎前にやらかした事件がデカ過ぎて同情できねぇが」
( ゚∀゚ )「俺は何も考えてなかった」
( ´_ゝ`)〆「集団浅慮って奴だなー。いじめの原因の一つ。
そいつはいじめられてもいい人間だと思うけどな」
( ゚∀゚ )「集団浅慮?」
( ´_ゝ`)「俺が口で説明するより、鬱田の論文見たほうが早いかも」
( ゚∀゚ )「論文とか見る気しねぇ……」
( ´_ゝ`)「人が多く集まると、深く考えずに集団でアホやる時がある。
そんな感じで覚えておけ。学問の域で説明すると面倒だ」
( ゚∀゚ )「お、おう」
( ´_ゝ`)「それで、アヒャの話を聞いての結論だけど」
( ゚∀゚ )「覚悟はできた」
774:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:41:44 ID:RNDnhwfk0
( ´_ゝ`)「普通にそいつが悪い。以上」
( ゚∀゚ )「えっ、そんな軽く出していいの?」
( ´_ゝ`)「今もっかいメモったの見直しても、そいつに非がある。
大体、最初に原因作ったのはそいつだし、自業自得。
家庭環境が荒れてたとか障害の情報がないにしても、
自分の彼女にわざわざ小便我慢させる重度のアホ。
おしっこ出さないで生きていける一般人なんかいねぇよ」
( ゚∀゚ )「女は男より尿道短いから、我慢できる時間も短いしな」
( ´_ゝ`)「よって、俺的にアヒャは悪くない。
いじめてた事を抜きにしてもね」
( ゚∀゚ )「そっか、そっかぁ。ありがとな」
( ´_ゝ`)「はい?」
( ゚∀゚ )「いや、ありがとうな」
( ´_ゝ`)「何か感謝されるような事したっけ?」
( ; ゚∀゚ )「寒くて頭回ってないんじゃね? 風呂入れよ」
( ´_ゝ`)「お前が上がったら入るよ」
775:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:43:07 ID:RNDnhwfk0
アヒャが風呂上がり前の最後の仕上げをしてる中、
もう一度メモを整理する。追加で、アヒャの言葉を整理。
最後のありがとうって何だろうか。俺は特に何もしてない。
あ、部屋の掃除をしたな。それについてか。
全くタイミングを考えろ。まだ終わってないじゃないか。
……いや、ここはもう休んでいいとの遠回しの言葉か。
わからん。寒くて本当に頭が回ってないのかもしれない。
これについては、一旦記録終了。
あとは、内藤との電話か。
携帯電話の向こう側まで録音できないから、
耳が覚えている内に早急にまとめねば。
あいつからの伝言も、一応記録。
全く的外れな罵倒をされても腹は立たないが、
どこの的を狙って投げつけたのかは気になる。
今度聞いてみよう。
776:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:43:52 ID:RNDnhwfk0
待てよ、今メール送っておくか。
件名空白、本文『糞ビッチって何が?』で添付はこの部屋。
電気が風呂場にしか点いてないので、いい感じにホラーだ。
着信拒否は解除しない。したら、メボムで寝れなくなりそうだ。
内藤は今どうしてんだろう。口頭かメールで話し合いか。
次に鬱田と会った時、ムカつく事を言わないといいなあ。
人にはそれぞれ、様々な場所に地雷が存在する。
生まれつきだったり、トラウマだったり、アレルギーだったり。
それらを好きになれと言っても、無理なものは無理。
例えば、一般人にスカトロの魅力を語るようなものだ。
いくらスカトロジストが糞は素晴らしいと理論武装しても、
奴らはウンコを食いたいだけだ。汚く、醜く、気持ち悪い。
第一に、健康被害もある。客観的にもマイナスしかない。
ネットで○○ちゃんのウンコなら食えるなんて豪語してる奴らも、
創作のキャラであり存在しないものだから想像の中で食えるだけで、
現実の人間の汚い尻からひり出された排泄物なんて食えないだろう。
中には奥さんに頼んでウンコを食わせてもらってるスカトロ野郎もいるが、
そういうのは懐が広い寛容な女性に出会えた運のいいスカラベだけだ。
777:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:44:51 ID:RNDnhwfk0
俺にとって、糞野郎の話題は地雷だ。
仲良くしろなんて言われただけで、そいつへの好感度が下がる。
大体、家族なんて人それぞれだ。全員が同じ生き方をした訳じゃない。
中には虐待された奴もいるし、搾取用に育てられた奴もいる。
児童施設から引き取られて、即風俗にぶち込まれた女だっていた。
そんな奴らにとって、この世で一番信用できないのが親だ。
そんな奴らに向かって、『家族は大切にしろ』なんてほざいてみろ。
顔面陥没どころじゃ済まねぇよ。お前その大切な家族ごと殺してやるよ。
いいや、その大切な家族仲に不和の種を撒いて、ぶち壊すのも面白い。
世の中に一定数いる、幸せな環境で育って、相手の環境を考えない奴らが憎い。
「どんなに非情に見えても、親は心の底で子供の事を一番に思っているんだよ」
と、本気で思ってるなんて頭がイカレてる。お前はニュースを見ないのか?
話が逸れた。
つまりは、家族についての話題は話の種としてメジャーであるとは言え、
会話に慣れた人間ならいきなり人の家庭の事についてなんか聞かない。
相手が流したり詰まらせたり拒否したら、そこでやめればいいのだ。
そこで訳知り顔して『家族は大切にしたほうがいいよ』と説教されたら、
矛盾を承知の上で『お前に俺の何が分かる』って叫びたくもなるだろう。
特に鬱田の場合は、弟者の事を、他人よりも知っている筈なのになあ……。
今後、何かあっても、助けない方向でいいか。これが最後だ。
ああいうのは口で言っても、頭で理解しないタイプだろうし、
怪我しない範囲で擁護してる奴に直接何かされたほうがいい。
778:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:45:47 ID:RNDnhwfk0
そうしたら、危険度だって分かる。
分からないなら、弟者を文字通り弟として迎えればいい。
俺の手には余るからな。余り過ぎて油断して、腹を刺された事もある。
あれを大切にしろとほざく鬱田なら、きっと大切にしてくれるだろうさ。
……いかんな。本人のいないところで、鬱田の評価が大幅に下がった。
何もしていないのに、弁解の余地を与えないのは卑怯だな。
次に会った時、また同じ話題を振ろうとしてきたら、今度こそ下げよう。
ノートの記述は消さずに、付箋でも貼ろうと鞄を探して後ろを見る。
ミ( ´_ゝ`) ( ゚∀゚ )
从/
( ´_ゝ`)三つ)゙3゚; )
W`;・.
( ´_ゝ`)「上がったんなら教えろよ」
(メ゚∀゚ )「すまん」
779:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:46:40 ID:RNDnhwfk0
( ゚∀゚ )「いやー怖いもん日記に書いてんな」
( ´_ゝ`)「こんな日記書いてる事実だけで嫌にならない?」
( ゚∀゚ )「ンな訳ないだろ。俺だって親父も母さんも嫌いだから、
ネットに会社の悪評流しまくってるぜ。同じだろ」
( ´_ゝ`)「よく訴えられないな……大丈夫なのか」
( ゚∀゚ )「一回特定されて注意受けた」
( ´_ゝ`)「あっぶねぇ」
( ゚∀゚ )「それ以来は伏せ字にして悪評流してるぜ!」
( ´_ゝ`)「やってる事に変わりはないのな」
( ゚∀゚ )「前より軽くした」
( ´_ゝ`)「どうなんだか」
( ゚∀゚ )「P;+/@の○長は元キャバ嬢の愛人がいるとか、そんなん」
( ´_ゝ`)「アヒャの母さんじゃん」
( ゚∀゚ )「おう。あのババア早く更年期障害にならねーかな。
無駄にエステとかで金かけてるからピチピチなんだ」
780:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:47:53 ID:RNDnhwfk0
( ´_ゝ`)「愛人ねぇ……俺はそういうの、嫌いだわ」
( ゚∀゚ )「好きな奴なんて、それこそ少数派だろうよ」
( ´_ゝ`)「日本の札になってる奴の書いた作品には、
クソみてぇな不倫が題材の本があるぞ」
( ゚∀゚ )「……多数派か。おい兄者、海外旅行しようぜ」
( ´_ゝ`)「話飛ばすなよ」
( ゚∀゚ )「思うに、ずっと部屋にいるから鬱になるんだ」
( ´_ゝ`)「さっきヒッキーがどうとか言ってなかったか」
( ゚∀゚ )「モロッコ行こうぜ」
( ´_ゝ`)「行かねってばよ。いい加減、体から薬抜け。
トラウマっぽいのわざわざ俺に暴露したり、
普通は口に出さない事を軽く言ったりって、
確実に睡眠薬の作用だよ。先に寝ろ」
_, 、
( ゚∀゚ )「えー」
( ´_ゝ`)「でなけりゃカップ麺食ってろ。俺は風呂に入る」
( ゚∀゚ )「おっ、ヤカンに水入れたのはそういう事か!」
781:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:48:45 ID:RNDnhwfk0
カップ麺に食い付いたアヒャを放置して、風呂に入る。
浴槽には温かい湯が注がれているが、入る気にはならない。
だって、あいつうんこもらしたんだもん。
失礼だが、入る気になれるわけがない。
俺は風呂の床を洗って、軽くシャワーを浴びて終わった。
アヒャも、なんであんなに上下から噴射したんだろうな。
ん? 待てよ。クソとゲロの同時噴射……まさかノロか。
やばい。こりゃ本格的に病院に行ったほうがいいな。
空気感染は俺に任せろーバリバリー、なノロウイルスだ。
平然とカップ麺を腹に押し込めてる様子から可能性は低いが、
下痢に嘔吐をした時点で、病院のお世話になるのが普通だ。
なんとかして病院に引っ張るしかないなあ。マンドクセ。
( ; ゚∀゚ )「うおおお兄者ごめーん! お前の分も食っちまった!」
( ´_ゝ`)「……なんか買って来いや」
( ゚∀゚ )「すぐ行って戻って来る!」
え? 半裸で?
782:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:49:36 ID:RNDnhwfk0
色々ツッコミを入れる前に、アヒャは寝巻のズボンに、
肩からバスタオルをかけただけの格好で出て行った。
通報されても知らんぞ、俺は。
( ´_ゝ`)「……まだ臭ぇ」
閉められていた窓を開ける。寒いが仕方ない。
悪臭の中で無理に寝ると、頭が痛くなるからな。
向こうでまだゴミ生産機とルームシェアしていた時に、
掃除が出来る時は掃除をしたほうがいいと気付いた。
可能なら、生産元を絞めるか閉め出したほうがもっといい。
今からハウスクリーニングの業者を呼ぼうにも時間が時間。
アヒャが帰って来たら、なんとかして説得しよう。
この調子だと、北国の貴重なゴキブリの巣になってしまう。
( ゚∀゚ )「買って来たぜ!」
( ´_ゝ`)「お、通報されなかったんだ」
( ゚∀゚ )「服を着ろって言われた」
( ´_ゝ`)「そりゃな」
783:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:50:39 ID:RNDnhwfk0
( ゚∀゚ )「うーさむさむ、ベッド入るわ」
( ´_ゝ`)「服着てから入れ」
( ゚∀゚ )「ベッドが暖かい……」
( ´_ゝ`)「電気あんか入れといた」
( ゚∀゚ )「マジかよサンキュー、じゃなくて俺がソファで寝るべきか」
( ´_ゝ`)「へ? 一緒に寝ればいいんじゃん」
( ゚∀゚ )「えっいいの?」
( ´_ゝ`)「はあ? 何を
( ´_ゝ`)
(;´_ゝ`)「そういう意味じゃなく普通に寝る意味で!」
( ゚∀゚ )「なーんだ」
784:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:51:20 ID:RNDnhwfk0
( ´_ゝ`)「あっぶねー、友達の体験談がなけりゃ危なかったぜ」
( ゚∀゚ )「誰だよ」
( ´_ゝ`)「未だに親戚が許嫁候補としてしつこく名を載せてくる一人。
友達とか、妹とか弟みたいにしか思った事ないけどな」
( ゚∀゚ )「後継ぎ関係か」
( ´_ゝ`)「実際はそんなんじゃないんだけどな。ある程度の家だと、
行き遅れとか、障害者同士で勝手に結婚させられるんだ」
( ゚∀゚ )「うげぇ、そういうのマジであったのか」
( ´_ゝ`)「いい奴だから、籍入れるくらいならいいんだけどね。
ADD入ってるから行動が突飛だけど、話は面白いし。
それ以上を親戚が求めてきそうでウッゼーんだよ」
( ゚∀゚ )「俺は逆に『絶対に種残すな』だわ。
風俗も親父指定の店以外アウト」
( ´_ゝ`)「風俗指定か。もしかして、それで我慢がきかなくなって、
俺っつーか、男に走りかけてるとかじゃないのか?」
( ゚∀゚ )「他の男は無理だったんだって」
( ´_ゝ`)「どこまでやって何を無理と思ったんだよ……」
785:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:52:10 ID:RNDnhwfk0 。
( ゚∀-)゚「ああー温いベッド気持ち良過ぎてヤバい、寝そう」
( ´_ゝ`)「寝ろよ」
( ゚∀゚ )「一緒に寝るんじゃないのかよ」
( ´_ゝ`)「同じ場所で寝るだけで、同時に寝るとは言ってねーよ」
( ; ゚∀゚ )「そう……か、そうだよなあ」
( ´_ゝ`)「寝てろ」
( ゚∀゚ )「そうする、先に寝る俺が言うのもあれだけど、
無理しないで早めに寝とけよ。おやすみ兄者」
( ´_ゝ`)「おやすー」
( -∀-)
( ´_ゝ`)
( ´_ゝ`)「ふぅ」
786:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:54:26 ID:RNDnhwfk0
パソコンを借りて、データをUSBメモリにセーブ。
俺の人生はセーブできても、ロードできない不良品。
パソコンにイヤホンを差して、録音したものを聞きながら日記をまとめる。
今日は慌ただしい日だった。何をどう掃除したかも記録してやろう。
そして、暫くアヒャに飯を奢らせてやる。
ハウスクリーニングの相場はいくらだっけか。
確か、広ければそれだけ高くて、最高10万を越えてた気がする。
電化製品のチェックも込みなら、余裕で20万を……
あ、そういや、なんでストーブは点かないんだ?
日記を置いてそちらを確認。
一旦スイッチを消してフィルターを外して見る。
おおう、埃だらけだ。危ねぇ。火事になるぞ。
取り扱い注意の電化製品をこんなにしやがってアヒャこの野郎。
まだ起きてれば叱ろうと思ったが、健やかに寝息を立てている。
ムカついたので、少し鼻を抓んで呼吸を阻害。
ふがふが豚のように喘いでから放す。
5回で飽きた。
787:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:55:39 ID:RNDnhwfk0
そんな下らない事も、日記にまとめる。
今日一日の行動を我が母に問い詰められたら、
淀みなく答えられるようにしておかないとな。
再生中、いくつか気になった事をググってみる。
さわりの本当の意味を調べようと「さ」を入力したら、うん、なんだ。
反社会性パーソナリティ障害の振り向かせ方、なんてのが出て来た。
俺はこれじゃない。が、考えてみれば共通点もあるかもしれない。
対話で相手の心情を推し量ろうとしないところ、とか。
それで起こる他者に対する冷淡さや共感のなさ、とか。
ただ、区分けが発達障害とパーソナリティ障害となので全く違う。
前者は元からおかしいのに対し、後者は表面だけは魅力的に見える。
そのお陰で、後者の人物に痛めつけられるような事件があっても、
周囲が加害者の嘘を信用しきり、被害者が責め立てられる事が多い。
後から裁判で判決が覆っても、被害者の心に生まれた不信感は消えず、
結果的に社会不適合者や対人恐怖症の人を増やす結果になる。
中には『相手のほうが人望がある。こんな事されたと周囲に言っても、
どうせ私なんか信用されない』と泣き寝入りするパターンも多い。
事件として上がっている数だけで見たら、こっちのほうが上だ。
極悪な犯罪者として世に名を連ねているのも、こっちの奴らだ。
発達もそれなりに迷惑とは言え、こんなのと一緒にしないでいただきたい。
788:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:56:32 ID:RNDnhwfk0
しかし、外側から知識のない人間がこれを見た場合、同じに見える。
そんな事実に行き当たらせてくれたアヒャには感謝。
後で説教が必要だけどな。俺はこれじゃない。
小一時間と言わず丸一日使って説明してやる。クソが。
……アヒャなりに、俺を理解しようとした努力は認めてやるけど。
それに嫌悪感が勝つかと言われれば、別の話だ。
やっぱり、男、ですし。嫌な気分は消えない。
ただでさえ性欲が去っている現状、無理としか言えない。
むしろ、性欲が消えた今だからこそ、冷静に向きあえている。
例えば、目の前にアヒャとブッサイクな女が存在して、
今すぐどちらかとまぐわえと強制されたら、俺は、俺は……
なんと言うことでしょう。
アヒャを選んでしまいました。
789:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:57:50 ID:RNDnhwfk0
クッソ、比較対象が悪過ぎた。まだ男のアヒャのほうがマシだ。
今まで過ごしてきた人生の中で、一番のブスを選んでしまった。
責任転嫁は重々承知で、これはジョルジュ長岡が悪い。
『凄まじいブス』『顔面崩壊』『ブ女』『奇形』『ブサイク 』『障害』
こんな地獄めいたキーワードを、俺の心に遺した長岡が悪い。
帰宅後、思わずググってしまった。
戦慄した。
俺は無言で右クリ保存し、ウィンドウを閉じた。
その後、画像はヤリチンに定評のある奴の携帯へ送ってやった。
あれは酷い。その辺のグロ画像より酷い。
何が酷いって、障害による奇形や人外乙の顔ではなく、
あくまで『人間の顔』の範疇を保ったままなのが酷い。
もう酷いって言葉がゲシュタルト崩壊するくらいに酷い。
グロさとキモさを重ね合わせるどころか、累乗させた効果と言えよう。
思わず「人は余程のブスやブサイクを見ると生理的嫌悪感を催すの」
と冷静に言い放った我が母の言葉が、頭の中に反響していった。
見ず知らずの人間をボロクソに言ってる自覚はあるが、
それを知っても尚酷いのだ。あの顔は文字で表せない。
790:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:58:40 ID:RNDnhwfk0
鳥肌と苛立ちと吐き気が同時に昇って来るような思い出を制し、
隣でグースカ寝ているアヒャの顔を、瞼の裏を治す為に見る。
うん、整っている。悪くはない。充分な域だ。
母親が顔一つで世の中を生きて行くだけあって、イケメンである。
女性的とか、可愛いとか、中性的とかを全部窓から投げ捨てて、
体操選手とかにいそうなレベルの男らしく汗臭いイケメンだけどな。
( ~∀~) クピピー
( ´_ゝ`)「……うん」
夢が覚めるまでの間だけは、バカに付き合ってやってもいい気はしてきた。
もしケツに無理矢理突っ込んで来た時はへし折るが、
そうしてこない限りは、なるべく我儘に乗ってやろう。
キスだの、手繋ぎだの、ハグだのも断らせてもらうけどな。
友人であっても家族であっても、人との過剰接触は気持ち悪いです。
肩に手を乗せられるだけでも、背中がざわざわするってのに。
内藤? あれはもう、筋肉の塊だと思い込んでいる。
理科室にある筋肉標本が自己進化した姿であって、人間ではない。
791:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 09:59:50 ID:RNDnhwfk0
( ~∀~)゙ フガッ
ミ( ´_ゝ)
( ~∀~) スピピー
( ´_ゝ)「……お気楽」
アヒャにとって、今日はさぞやスッキリした事だろう。羨ましい。
俺も誰かに胸の内のモノを全部ゲロって、物理的にもゲロりたい。
熱を発する機械が電気あんかしかないので、厚着をしてベッドに潜る。
男二人も余裕のシングルベッドって違和感があるな、本当に一人用か。
人がいるからか、中途半端に疲れたからか、眠気が来ない。
何度も出入りして冷気を入れるようで悪いが、ベッドから出る。
日記をシャーペンを取って帰還。アヒャはまだ寝ている。
アヒャがどれだけ俺に夢見てるか疑問だなあ。
ちょっと日記に書いて整理しよう。
俺は甲斐性の上に、緑の手帳持ち、EDである。
色んな意味で、男としての機能は失ってると言っていい。
加えて、家族がアレだ。余裕の絶縁物件だ。
792:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:00:39 ID:RNDnhwfk0
あれ? アヒャに諦めさせるの、簡単じゃね?
なんでこいつ、こんな分かり易い重大事項を見逃してんの?
これも余裕で許容できると言われたら、
ちょっと嫌な思い出が脳裏に貼りつく。
『心配しないで寄り掛かってもいいの』なんて言われたら、
ムキになって相手を押し潰しに行く。勿論、全力です。
ぶら下がる時は、相手の財布じゃなく首狙い。
足を引っ張る時は、泥沼か崖下から。
実行した事はまだないが、俺はこんな人間だ。
アヒャに嫌われるにはいい手段なんだろうが、
罪悪感なくそういう事をしてしまう自分が嫌だ。
うーん、う~ん。
どうしたらいいんだろう。
相手の夢を覚ます努力とか、やった事ないぞ。
2chかYahoo知恵袋で聞いて、返答が来る部類だろうか。
考えたら疲れてきた。
今日は頭を回転させ過ぎた。
793:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:01:43 ID:RNDnhwfk0
しかし、体が中途半端に余力を残していて微妙に眠れない。
眠くて寝たいのに、何故か寝れない。睡眠薬の出番か。
今飲んだら、多分あっちの俺が無理矢理アヒャを起こすな。
そうなったら惨事しか起きない。この案は却下で。
にしても、なんであの俺は人にべたつくんだか。気持ち悪い。
普段、人との接触を嫌がっているから、子供の部分が表面化してる?
それとも、接触を嫌がる意識が眠っているから、ああなったとか?
分からないな。今度、先生に頼んであっちの俺も見てもらおう。
忘れないように、日記に記入。
寝よう。頑張って寝よう。
おやすみ。
お、やっべぇ、ぬいぐるみがないと手持無沙汰。
でも寝る。
誰かと一緒に寝るなんて、十数年振りだ。
こんなクソとゲロに満ち溢れた愛は、勘弁だけどな。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
794:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:02:38 ID:RNDnhwfk0
795:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:03:22 ID:RNDnhwfk0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ピピピピピピピピピ
( ; _ゝ )「うごっ……ゔぅゔっ!」
ゴピッブ
( ; _ゝ ) フー
( ´_ゝ`)
( ゚∀゚ )
(;´_ゝ`)
( ゚∀゚ )
796:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:04:12 ID:RNDnhwfk0
(;´_ゝ`)「な、んで、部屋のスミスで体育座りしてんの?」
( ゚∀゚ )「なんか……」
( ´_ゝ`)「うん」
( ゚∀゚ )「夜中に、兄者が、俺の名前呼んでくれたから、
調子乗って抱きついたら顎に正拳突き喰らって」
( ´_ゝ`)「う、うん」
( ゚∀゚ )「それで、暫く離れて兄者の様子見てたんだけど、
俺のいた場所で何かを探すような手つきしてさ」
( ´_ゝ`)「ほう」
( ゚∀゚ )「試しにこの枕渡したら、撫で回した後、
抱え込んで鋭い膝蹴り入れてた……」
( ´_ゝ`)「……」
( ゚∀゚ )「怖い」
(;´_ゝ`)「そうだな」
797:名も無きAAのようです:2013/03/26(火) 10:04:58 ID:RNDnhwfk0
(;´_ゝ`)「……」
( ゚∀゚ )「……」
( ´_ゝ`)「!」
( ゚∀゚ )「?」
( ´_ゝ`)「嫌いになった?」
( ゚∀゚ )「ならない」
( ´_ゝ`)「そこはなれや」
30.糸売
709:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:56:28 ID:ghT.hYXI0
( ´_ゝ`)「ところで、ゴミ袋買いに何処行って来たんだ?
コンビニだってもっと遠くにあるハズなんだけど」
( ゚∀゚ )「このマンションの中に小さい売店があるんだ。そこ」
( ´_ゝ`)「へー、あ、そういや俺も一人暮らししてた時あったな」
( ゚∀゚ )「便利だよな。建物から出ない完璧なヒッキー生活ができるぜ」
( ´_ゝ`)「完璧なヒッキーは、部屋から一切出ないんじゃね?
親に食事持って来させて、糞はゴミ箱、尿はペットボトル。
アヒャは部屋から出ちゃってるからヒッキーじゃないよ」
( ゚∀゚ )「そうだったのか……」
( ´_ゝ`)「そういや最近、ヒッキーもニートもごっちゃに使われてる気が」
( ゚∀゚ )「最近はヒッキーなんて言葉ほぼ聞かないな。
兄者の言葉が今年初めてのヒッキーだぜ、俺」
( ´_ゝ`)「もう12月だぞ。今年終わるっつの」
( ゚∀゚ )「12月、クリスマスの予定、ある?」
( ´_ゝ`)「あるよ」
ヽ( * ゚∀゚ )ノ「わーい即答だー! 入り込む余地ありゃしねえええ!!」
710:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:57:19 ID:ghT.hYXI0
なんだろう。アヒャのテンションがよくわからない事になっている。
薬の効果が切れて、普段の状態に戻っているとか? 嫌だな。
( ゚∀゚ )「さっきの話に戻るけどさ」
( ´_ゝ`)「ん?」
( ゚∀゚ )「前立腺マッサージの」
戻ってなかった。
( ´_ゝ`)「引っ張んな。その話はもうしねぇ」
( ゚∀゚ )「違うって! さっき治療の一環っつってたじゃん。
医者に言われてプレイしたってのは理解した」
( ´_ゝ`)「プレイ言うなボケ」
( ゚∀゚ )「やった感想を教えてくれ」
( ´_ゝ`)「医者に言われても、もう二度とやりたくなくなった」
( ; ゚∀゚ )「そう言うんじゃなくて!」
( ´_ゝ`)「どう言うのだよ」
711:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:58:02 ID:ghT.hYXI0
( ゚∀゚ )「もっとこう、詳細を」
( ´_ゝ`)「嫌だ」
( ゚∀゚ )「じゃあ、医者に報告したように」
( ´_ゝ`)「『一昨日言われたのを試しました。
怖かったので途中でやめました。
翌日とても辛かったです、まる』」
( ゚∀゚ )「……そんだけ?」
( ´_ゝ`)「これだけ」
( ゚∀゚ )「マジかよ」
嫌悪感からどうしてもいけない人もいるので仕方ないですね。
と言われて、それはそれであっさり終わった。
では別の薬と方法を、と今度はアヤシイお薬をもらった。
調べてみたら、なんと劇薬指定の 催 淫 剤 だった。
単純に、股間に血液を集めて勃起を促す薬ではない。
一瞬、医者の存在意義が根元から崩れそうになった。
正直な話、崩壊した後、新しく再構築されたと言っていい。
712:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:58:43 ID:ghT.hYXI0
医者はこんなものを渡してどうしてほしかったんだ。
これを飲んで、自慰をしろと言いたかったのか?
「では熱を下げる風邪薬渡しますね~」みたいな軽いノリで、
こんなものを受け取らせてくれるとは思いもよらなかった。
しかも、副作用の欄に「性欲減退」とある。何だこれは。
精神安定剤系の薬には、よく効果とは真逆の副作用が並んでいる事がある。
例えるなら、痒みを抑える軟膏の副作用に『痒み』があるようなものだ。
ただ、流石に、EDを治す薬でこれはないだろう。これは。
性欲自体が消えてるので、特に焦りは感じなかったが、
この薬の開発者は何を考えていたんだろうと思った。
他に、使用して無差別に欲情した場合が恐ろし過ぎる。
友人達を欲してしまったら最悪だ。一寸先に闇しかない。
我が母や腐った万年春野郎に寄ってしまったら世の終わりだ。
だから、アヒャに頼んで観察してもらおうと考えていたのに。
頼もうとした直後にこの今日である。世界は理不尽だ。
713:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:59:24 ID:ghT.hYXI0
精神科で知り合って、お互いの変な行動を見られてしまって、
それから互いに観察を頼む仲になったアヒャなら大丈夫だと
( ´_ゝ`)「思ってたのになー……」
( ゚∀゚ )「何か言ったか?」
( ´_ゝ`)「別にアヒャ好きとか言ってないし」
( # ゚∀゚ )「俺もそうは聞こえなかったんだがなあ!」
( ´_ゝ`)「怒鳴るなよ」
( ゚∀゚ )「そうだ。俺、さっき考えたんだけどさ」
( ´_ゝ`)「今度は何だ」
( ゚∀゚ )「一緒に風呂入ろうぜ」
( ´_ゝ`)「嫌だよ」
( ゚∀゚ )「なんでだよ。前は入っただろ」
( ´_ゝ`)「旅行先のホテルにあった大浴場と、
マンションの風呂場じゃ違うだろうが」
714:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:00:05 ID:rwFPnVN.0
( ´_ゝ`)「つか、意識されてるってのが嫌なんだよ。
こんなん知らなけりゃ、聞かされなけりゃあ、
風呂くらい一緒に入ったかもしんないけどさ」
( ゚∀゚ )「早まったか」
( ´_ゝ`)「その通り」
( ゚∀゚ )「じゃあストレートに行くわ。脱いでくれ。
裸見れば、もしかしたら冷めるかも」
(;´_ゝ`)「嫌だよ! 誰が脱ぐかよ!」
( ゚∀゚ )「上だけでいいんだ! 下もなんて言ってない」
( ;゚_ゝ゚)「見られるのが嫌だっつってんだろ! アホか!」
( ゚∀゚ )「いいだろ上だけなら減るもんじゃねーし」
( ´_ゝ`)「俺は銭湯とか病院以外で裸を見られんの嫌なんだよ」
( ゚∀゚ )「海……でも、なんか、ベスト着て泳いでたな、そういや」
( ´_ゝ`)「あれはちゃんとした水着だ」
( ゚∀゚ )「ならセック○は?」
( ´_ゝ`)「いきなり話飛ばすんじゃねぇ」
716:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:02:20 ID:rwFPnVN.0
( ´_ゝ`)「人前じゃ脱がんよ。寝台の上でも」
( ゚∀゚ )「着衣とか微妙にマニアックだな」
(#´_ゝ`)「マニアックじゃねぇよ! なんでどいつもこいつもそう言うんだ!
人前で裸になってはいけませんって常識だろうが、脱ぐなや!」
( ゚∀゚ )「あっ、これ兄者の地雷か」
( ´_ゝ`)「うー、すまん。大丈夫、すぐ冷えた」
( ゚∀゚ )「けど、脱ぐ奴のほうが多いのは確かだよな」
( ´_ゝ`)「否定しねぇよ。その全裸セッ○スを大前提として話せば、
常識としてまかり通ってる世の中がおかしいと思ってるから」
( ゚∀゚ )「世の中って……」
(#´_ゝ`)「当ったり前だろうが! 文明人とか知的生物を気取るなら、
行為の前にまず服を着ろよ! それから話せ! そしてヤれ!
全裸で子作りとか、まだ昔のほうが常識があるわボケ!」
( ゚∀゚ )「はいストップ」
(;´_ゝ`)「うわぉわキッタねぇ! ゴミ投げんな!」
( ゚∀゚ )「俺のレッドウィングのブーツはゴミか」
717:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:03:28 ID:rwFPnVN.0
ヤる時だって脱がない。
脱ぎたくない。
見られたくない。
なので、俺も相手に服を脱がせるのを強要したりしない。
しかし、性交の時は服を脱ぐのが暗黙のルールなのか、
俺が脱がさなくても、全員躊躇いも無く脱ごうとする。
一度、俺だけ服を着て、相手は裸という状況で致そうとしたら、
「強姦されてるみたいで嫌だから脱いでほしい」と言われた。
『俺は裸を見られるのが嫌だから、こういう時でも服は脱がない。
そっちも嫌なら服を着るといい、駄目ならするのはやめよう』
なんて言ったら、往復ビンタされて逃げられた。
そんなこんなで俺の経験人数は3人だけである。
糞野郎? 俺の数を2倍して、後ろにゼロ一個付け足しとけ。
718:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:04:15 ID:rwFPnVN.0
( ゚∀゚ )「昔ってどんぐらい昔だよ」
( ´_ゝ`)「戦前」
( ゚∀゚ )「オイ」
( ´_ゝ`)「あとキリスト教に全裸はふしだらってあるんだ。
俺、宗教嫌いだけど、そこだけは同意できる」
( ゚∀゚ )「うん、全裸が嫌なのは分かった」
( ´_ゝ`)「俺は脱ぎたくない」
( ゚∀゚ )「うんうん」
( ´_ゝ`)「EDになった今は、女の裸も気持ち悪いとしか思えないんだ」
( ゚∀゚ )「う……ん?」
( ´_ゝ`)「自分のブツも気持ち悪いから、直視したくない」
( ゚∀゚ )「うん……」
( ´_ゝ`)「アヒャとヤる可能性がゼロって訳じゃないけど、
限り無くゼロに近いとは思ってくれていいぜ」
719:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:04:57 ID:rwFPnVN.0
( ゚∀゚ )「男好きなケがあるって思っていいのか?」
( ´_ゝ`)「ぶん殴るぞ」
( ゚∀゚ )「すまん、逆か」
( ´_ゝ`)「『男だから嫌』と別にすればさ、他の問題もあるんだよ。
俺、元々近くにいる奴と○ックスしたいとか思わないし」
( ゚∀゚ )「どういう事だ?」
( ´_ゝ`)「創作じゃ、友達とか幼馴染とか義母とか妹とかあるじゃん?」
( ゚∀゚ )「前半は現実でもあるけど、後半は犯罪だな」
( ´_ゝ`)「うん、現実によくある事。よくあるけど、ある事なんだけど、
友達から恋人っての無理。後半は創作でも絶対に無理。
近くにいるんだよ? 家にいるんだよ? 俺には無理だ。
同級生も無理。だって、日常的に顔を合わせるんだぜ?
なんで自分とヤった奴が目の前にいるんだよ。気色悪い。
気持ち悪いじゃん。ヤれないよ。普通に考えてさ。キモい。
皆、そういう事は普通にできるって知った時は愕然とした」
( ゚∀゚ )「よくわかんねぇ……」
( ´_ゝ`)「仲良い奴は、そういう性的な目線で見れないって事だよ。
なんで身近にいる奴と、そんな汚い事やろうと思えるのか、
俺は不思議でならないよ。無理なんだよ。どうやっても」
720:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:05:39 ID:rwFPnVN.0
( ´_ゝ`)「創作なら別だよ。作り物なんだからな、いないんだし。
二次元になら抵抗ないけど、現実となると別だわ」
( ゚∀゚ )「あれ? 兄者、恋人いなかったっけ?」
( ´_ゝ`)「一人目は合コンで出会った看護学校の生徒さん。
二人目はたまに行くバイト先、三人目はフリーター」
( ゚∀゚ )「合コン行った事あるのか……」
( ´_ゝ`)「飯食いに付いてったら『実は合コンでした~』みたいな?」
( ゚∀゚ )「近くにいないのに、よく恋人関係続くなあ」
( ´_ゝ`)「恋人ってか、お互いヤる為に仲良くなったようなモンだしな。
本当の恋人だったら抱くのは無理だよ。出来るわけない」
( ゚∀゚ )「そういうもんなのか」
( ´_ゝ`)「あー、医者に、俺みたいな奴は、性的な事に関して、
それぞれ独特の嫌がり方をするって言ってたよ。
ただ、俺みたいな奴の考えはよくわかるっつってた」
( ゚∀゚ )「俺はわからん」
( ´_ゝ`)「ああ、分かってもらおうとは思ってない」
721:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:06:21 ID:rwFPnVN.0
( ゚∀゚ )「……」
( ´_ゝ`)「どうした?」
( ゚∀゚ )「兄者の症状について、たった今実感した」
( ´_ゝ`)「近ければ近いほど欲情するの無理って話?」
( ゚∀゚ )「そっちじゃねえ、そっちじゃなくて……あーあ、駄目だ。
望み薄なの実感したら、逆にすげぇ欲しくなったわ。
どうしてくれんだよ一週間ちょっとでいいから付き合えよ」
( ´_ゝ`)「えぇー嫌だよ、しかも期間伸びてるし」
( ゚∀゚ )「俺の事はどう思ってる?」
( ´_ゝ`)「どういう意味だよ」
( ゚∀゚ )「友人として」
( ´_ゝ`)「そりゃ気に入ってるけど嫌いなとこあるよ。
でなきゃ一緒に遊ぶわけないだろ?」
( ゚∀゚ )「俺の嫌いなとこ教えてくれ! 治すから!」
( ´_ゝ`)「薬関係で面倒なベクトルにはっちゃけるとこ」
( ; ゚∀゚ )「すみませんまだ治せません……」
722:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:07:04 ID:rwFPnVN.0
( ´_ゝ`)「友達なんて、気に入ってるのに嫌いだから一緒にいるようなもんだろ。
アヒャも俺の嫌いなとこ一つ二つじゃ済まされないくらいあるだろ?
それと気に入ってるとこを比べて、マイナスが勝つようにしたら?」
( ゚∀゚ )「それは最初に考えた。無理だった」
( ´_ゝ`)「そうなのか……俺は自分を良い奴だと思っていないんだけど」
( ゚∀゚ )「ああ、悪人よりは悪役って考えに行き着いて無理だった」
( ´_ゝ`)「諦めんなよ。お前の人生問題だぞ」
( ゚∀゚ )「今まで恋愛バカにしてたわ。どうすりゃいいんだろうな」
( ´_ゝ`)「俺がどうすりゃいいんだよ」
( ゚∀゚ )「軽く殴ってみてくれないか?」
( ´_ゝ`)「何もしてない奴を殴るのは気分的に嫌だ」
( ゚∀゚ )「優しいのか外道なのか、どっちなんだお前は」
( ´_ゝ`)「自分で言うのもアレだけど、気分によって変わるから」
( ゚∀゚ )「気分屋サイコパスかあ」
723:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:07:44 ID:rwFPnVN.0
( ´_ゝ`)「もしかしたら、いつかはアヒャとヤってもいいって、
発狂して胸に飛び込む日が来るかもしんないなあ」
( ゚∀゚ )「市販の睡眠薬飲んでる時の兄者か」
( ´_ゝ`)「……アヒャのこれからの好意の示し方次第じゃ、
目の前でその状態になってやってもいいよ?」
( ゚∀゚ )「マジで!?」
(;´_ゝ`)「我ながらメッチャ上から目線だと思うけど、
これくらいしかお返し思い浮かばないわ」
( ; ゚∀゚ )「餌を垂らさないでくれ、食い付きたくなる……」
( ´_ゝ`)「だから、俺と試しにヤってみたいだけなのか、
最期まで添い遂げたいのかハッキリしろよ」
( ゚∀゚ )「両方」
( ´_ゝ`)「欲張りな奴だな」
( ゚∀゚ )v「ちなみに、将来の事とか世間の目とか親の事とか、
そっちも色々考えたけど駄目でしたー! いぇーい!」
( ´_ゝ`)「裏ピースしてる場合じゃないぞ、イギリス人に殺されて来い」
( * ゚∀゚ )「新婚旅行はイギリスがいいって!?」
(;´_ゝ`)「テンション安定させろ!」
724:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:08:53 ID:rwFPnVN.0
( ´_ゝ`)「将来の事も、世間の目も、親の事も大問題だろ。
そっから考えて『無理だわー諦めるしかないわー』
って方向に持ってけよ。ほら応援するから頑張れ」
( ゚∀゚ )+「解決策は考えた」
( ´_ゝ`)「思考放棄しろ」
( ゚∀゚ )「座って」
( ´_ゝ`)「はい」
( ゚∀゚ )「まず将来! これについては心配なし。貯金半分を安定株に入れて、
そんなに働かなくても最低限ギリギリの生活なら出来るように確保」
( ´_ゝ`)「妖怪脛齧り蟲に嫉妬されそうだな。中年の夫婦の下によくいる奴」
( ゚∀゚ )「あと親父のほうからマンション3つ貰った。ここじゃないやつ。
管理人みたいなのは別にいて、金だけ俺に来るようになってる。
これで働かなくても贅沢……とまではいかないが、だらけれる」
( ´_ゝ`)「嫉妬どころじゃねぇ。齧ってる脛放って鉈持って来るぞ」
( ゚∀゚ )「万一火事になっても、震災系の保険コンプしたから金は来る。
全部燃えたとしても、余裕で暮らして行ける金額だぜ!」
( ´_ゝ`)「確実に殺されるな」
725:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:09:57 ID:rwFPnVN.0
( ゚∀゚ )「ま、全部親父の言う通りにしただけなんだけどな」
( ´_ゝ`)「そうなのか。そうだろうな」
( ゚∀゚ )「スーツ着たサラリーマンみたいな奴が書類持って来て、
全部そう説明した。犯罪だけは絶対やるなって念押して」
( ´_ゝ`)「金持ち息子の犯罪ってなれば、監禁王子しか出て来ないな」
( ゚∀゚ )「兄者を監禁するつもりはないぜ」
( ´_ゝ`)「今のでそんな言葉が返って来るなんて怖い」
( ; ゚∀゚ )「そんなつもりじゃ」
( ´_ゝ`)「閉じ込められても逃げるけどな」
( ゚∀゚ )「おお、確かに。今、兄者に餌やるとこ想像したら、
ドアの真上から不意打たれて喉笛食い千切られたわ」
( ´_ゝ`)「餌言うなや。俺はどんなエイリアンだよ」
( ゚∀゚ )「つか、兄者んトコも金持ちだろ?」
( ´_ゝ`)「アヒャ程じゃねぇよ。金持ちってより、ただの小金持ちだ。
田舎だから土地安くて家デカいだけ。それに分家だし」
726:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:10:39 ID:rwFPnVN.0
( ゚∀゚ )「本家分家の事はわかんねぇ」
( ´_ゝ`)「親戚とでも思っとけ」
( ゚∀゚ )「そうだな……っとと、脱線した。次は世間の目だよな。
一戸建ては掃除とかの管理が面倒だから無理として、
マンションに住む。んで、兄者は一人が好きなんだろ?」
( ´_ゝ`)「好きと言うよりかは、デフォの状態が一人。
落ち着く時とはっちゃける時は一人がいい」
( ゚∀゚ )「俺も基本的に一人だから、いきなり共同生活は無理。
だから、マンションの隣同士の部屋を取ろう!」
( ´_ゝ`)「これが権力の乱用か」
( ゚∀゚ )「住人の目も気になる事だし、人通りの少ない場所……
とくればやっぱ最上階の角だろ! 角部屋にしようぜ!」
( ´_ゝ`)「それ以前に俺はまだウンともスンとも言ってない」
( ゚∀゚ )b「これで世間の目はバッチリだ!」
( ´_ゝ`)「聞けよ」
727:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:11:19 ID:rwFPnVN.0
( ゚∀゚ )「最後に親の目」
( ´_ゝ`)「自分の息子がゲイに成り下がったとか、
偉い奴なら許さんだろ。諦めろって」
( ゚∀゚ )「電話越しに、絶対に女だけは囲うなって言われた時に、
『じゃあ男は?』って聞いたら好きにしろって言われた」
( ´_ゝ`)「マジかよ」
( ゚∀゚ )「親父の言質は取った。もう何も怖くない」
( ´_ゝ`)「呆れて好きにしろって言ったんじゃねぇ?」
( ゚∀゚ )「どっちにしろ録音したから」
( ´_ゝ`)「うわあ。最近、俺の周りで録音が超流行ってる。
言いたいこともいえないこんな世の中じゃー」
( ゚∀゚ )「ポイズン」
( ´_ゝ`)「俺の親はどうすんだよ」
( ; ゚∀゚ )「そっちは……どうすっかなあ。ちょっとさ、
新しい家に越してから変な事ってないか?」
( ´_ゝ`)「変な事?」
728:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:12:18 ID:rwFPnVN.0
( ゚∀゚ )「何かの書類が消えたとか」
( ´_ゝ`)「書類?」
( ; ゚∀゚ )「絶対に来る種類の請求書が来ないって言えばいいかな」
( ´_ゝ`)「あ、水道代が請求されないって言ってたな。母さん」
( ゚∀゚ )「うん、ごめん」
( ´_ゝ`)「え?」
( ゚∀゚ )「それ俺が払ってた」
( ´_ゝ`)「へ?」
( ゚∀゚ )「俺が払った。ごめん……」
(;´_ゝ`)「おま、窃盗だぞそれ。こっちの家計的には助かったけど、
母さん、滞納しちゃってるのかもしれないって心配してたぞ」
( ; ゚∀゚ )「すみませんごめんなさい! 悪気は本当になかったんだ!」
( ´_ゝ`)「悪気があったらンな事しないわな」
729:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:13:14 ID:rwFPnVN.0
( ゚∀゚ )「ずっと部屋にいて悶々としててさ、煮詰まったんだ。
何か兄者にしてやれる事ないかと思って家まで行って、
水道の請求書見た瞬間、こう、つい、なんか、手が」
( ´_ゝ`)「家に来たの知らなかったぞ。の前に、精神科行けよ……」
( ゚∀゚ )「精神科じゃないが、カウンセリングには行った。
本人にちゃんと伝えたほうがいいですって言われた」
( ´_ゝ`)「そのカウンセリング俺にも紹介しろ。ぶっ飛ばす。
ストーカー紛いをした男に、相手に会うのを促すとか、
断崖絶壁設置型の地雷カウンセラーでしかねぇよ」
( ゚∀゚ )「カウンセラーが女だったからちょっと恥ずかしくてさ。
相手が男とか、請求書盗んで代わりに払いましたとか、
今すぐ貴女で性欲晴らさせて下さいとか言えなかった」
( ´_ゝ`)「最後の一つ以外は全部伝えろよ。
カウンセリングの意味ねっつの」
( ゚∀゚ )「それでも、やっぱ言ってよかったわ」
( ´_ゝ`)「そうか。俺は何とも言えない気持ちだけどな」
( ゚∀゚ )「一週間」
( ´_ゝ`)「まだ言うか」
730:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:13:54 ID:rwFPnVN.0
( ゚∀゚ )「うん……あ、色々言って聞いてスッキリしたと思ったら、
なんかわからないけどきもちわるくなってきたはきそう」
(;´_ゝ`)「はぁあ!?」
( ; ゚∀゚ )「この臭い嗅いでたら、段々気持ち悪く」
( ´_ゝ`)「具合悪い原因に、この肥溜も入ってるだろ絶対」
( ; ゚∀゚ )「ヤバい、トイレまで頼む……」
( ´_ゝ`)「ハイハイ」
アヒャが右手で自分の口元を抑えているので、左腕を持って引きずる。
細かいゴミを巻き込んでいるが、些細な事だ。
部屋は、こうなってしまったら、プロを呼ぶしかないだろう。
金額を上乗せして、ちゃんと隅々まで掃除してもらうしかない。
俺達がやったのは、素人の雑な片付けだ。
( ; ゚∩゚ )「~~~~~っ!」
( ´_ゝ`)「え、何?」
731:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:14:57 ID:rwFPnVN.0
( ; ゚∩゚ )「~~~~~~~ッ!」
( ´_ゝ`)「ごめん聞こえない」
( ; ゚д゚ )「おっ」
( ´_ゝ`)「あ、そういやトイレも凍ってた」
( ゚Д゚ )
( ´_ゝ`)「台所に流したら詰まるし、こうなったらゴミ袋でいいか」
( ゚ρ゚ )
( ´_ゝ`)「どうし
( ゚ρ゚ )「おろろrpろろtろろっろhろぼぼぼぼぼぼぼぼb」
il|!|
|il|!
!|li 三( ;゚_ゝ)「たゎ汚なっ!」
732:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:15:52 ID:rwFPnVN.0
( ´_ゝ`)「あ」
やっちまった。思わず逃げた。
バランスを崩して膝から床に落ちたアヒャが、
まるで映画のワンシーンのように倒れる。
粒状のゲロを撒き散らして。
( ´_ゝ`)「あーあ……」
霜が降りてる絨毯に、吐瀉物が広がって行く。
白い霜がゲロで浸食され消えていくのが、何とも背徳的だ。
思わずこっちも貰いゲロしそうなくらいに。
( ´_ゝ`)「おーいアヒャ大丈夫か?」
( 。A。 )
( ´_ゝ`)「し……死んでる……!」
( 。A )
( ´_ゝ`)「なーんちゃって」
733:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:16:48 ID:rwFPnVN.0
( A )
( ´_ゝ`)「あれ? マジで死んでる?」
今後の自分が心配になって来たので、脈拍と呼吸確認。
うん、どっちも大丈夫だ。今のところは。
ゲロったってのに、引っ繰り返ったままなのはヤバい。
吐瀉物が喉に詰まって呼吸が阻害されたら窒息する。
( ´_ゝ`)「風呂場まで持ってくか」
( A )
ここに来る時、タクシーのおっちゃんにしっかり見られてるしな。
住人とも擦れ違ったし、ここでアヒャが死んだら逃げられないだろう。
それに、好意には好意で返せって言われてる。
学生時代、女から示された好意には好意で返せと強制された時とは違う。
俺とアヒャは友人で、それから俺に告白した。好意の強制はされてない。
同性の嫌悪が消えないわけじゃない。アヒャも嫌う為に頑張ってる。
割と真面目な将来設計をしたり、怪しいところはあるが。
それくらいなら、こっちもそれなりに何かを返せる。
734:名も無きAAのようです:2013/03/23(土) 00:18:04 ID:rwFPnVN.0
( ´_ゝ`)「おっ、出るようになってきたな」
流し続けて、雀の涙から雑巾の絞り汁に進化した。
洗面器を下に置いて、水を溜める。
( ´_ゝ`)「起きてるー?」
( A )
( ´_ゝ`)「まだ死んでるか」
風呂のマットを敷いて、アヒャをうつ伏せにする。
背中を何度か叩いて、出せるだけ出す。
携帯のライトで照らしたら、まだ奥にもありそうだ。
洗面器に溜まった水を流し込んで、吐かせるのを繰り返す。
( ´_ゝ`)「くっさ」
我が母の時もそうだったが、人の体から出るものって、
何でこんなにも臭うんだろう。ゲロしかり、クソしかり。
739:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:12:29 ID:MWGypqjc0
密室にゲロの臭いが篭ってヤバい。換気扇を回す。
窓も全開にして空気を入れ替えたいが、外は吹雪だ。
( ´_ゝ`)「泊まるしかねぇな」
部屋主にハッキリ承諾を得てないが、いいだろう。
( ´_ゝ`)「まだ起きないのか?」
( A ) ゴププ
( ´_ゝ`)「起きろよー」
(; A ) ゴボボブボボ
(*´_ゝ`)「うひひwww何これ面白wwwww」
落ちる水の真下にアヒャの口を設置したら、面白い事になった。
よくTVの洪水ニュースで見るマンホールみたいになっている。
拭き上げているのは下水じゃなくゲロだが、似たようなモンだろう。
740:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:13:46 ID:MWGypqjc0
もっと水流強くならないかなーと呑気に眺めていたら、
いきなり自分の右手に頬をスパンと叩かれて固まる。
(∩;゚_ゝ)「痛たた……あ」
が、お陰で一歩引いて現実を見れた。
やべぇ。これ拷問じゃん。水責めの刑じゃん。アヒャ死ぬじゃん。
どう見ても陸地で溺死体が出来ます本当にありがとうございました。
慌てて蛇口を浴槽のほうに押しやり、アヒャをうつ伏せにする。
(; ∀ ) ゴプフッ ボブッ
(;´_ゝ`)「アヒャ大丈夫だったかー?」
( ∀ ) コフッ
( ´_ゝ`)「これでも起きないのか……」
もうちょっと長めにやってもよかったかな、なんて思ったら、
頭痛がしてくる。やめよう。もうしない。邪気眼はやめろ。
741:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:14:49 ID:MWGypqjc0
ほぼ零℃の水を受けて、冷えた体を温める。
唇が変色してるな、ちょっとやり過ぎたか。
ホッカイロが欲しい。
湯たんぽ、は無理か。
電気あんかも欲しい。
ストーブも点けさせた筈なのに、何故こんなに寒いんだ。故障か?
さっさと湯が出ればいいのに。そしたらこの浴槽に湯を張って……
( ´_ゝ`)「おっ?」
氷が融けるスピードが早い。触ってみれば、水が少し温かくなっている。
水の勢いも、少しずつよくなってきた。いいぞいいぞ。もう少しだ。
折角だから、浴槽は今溜まった水で融けるのを待とう。
この間に、まずアヒャの体でも洗ってやるか。
服にゲロが染み込んだ所為で、まるで生ゴミ抱いてるみてぇだ。
( ´_ゝ`)「ゲロ塗れのクセェ服脱がせっぞー」
( ∀ )
( ´_ゝ`)「答えは聞いてない。って、答えられないか」
742:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:15:30 ID:MWGypqjc0
寝っ転がらせたまま、バンザイの体勢にして服を脱がす。
何故かズボンにまでゲロが流れていたので、下も脱が、そう、
として、潰れかけたテントみたいになっている股間を凝視。
へ
なにゆえ、こいつのむすこはげんきなのか。 // \
/ / 、 ヾ
( ´_ゝ`)「……」
( ∀ )
今は夕方だ。朝ではない。淫夢でも見ているとか?
薬の副作用か。睡眠薬でそんな効果出るのか?
ともあれ不快だ。抜いてやる義理もない。
マイサン以外を握るなんて気持ち悪いしな。
水でもかけて、萎えさせるとしよう。
あまり体温を奪ったらいけないので、アヒャの体を大の字にして、
洗面器に浴槽の水を汲んで、反抗期の息子を狙って股間にかける。
氷水なので、かなり冷たい。俺の手もシバれて赤くなる。
玉も縮む冷たさだ。高所にいる時とは別のヒュンが味わえる。
743:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:16:52 ID:MWGypqjc0
( ´_ゝ`)「生きてる?」
( ∀ )
( ´_ゝ`)「生きてるな」
なんて安心していたら、床を流れる水に茶色が混じり始めた。
咄嗟に浴槽の縁に飛び乗り、訪れる惨劇を回避。
代わりに、アヒャの頭が床に打ちつけられる。
( ´_ゝ`)「うっわー」
脱糞か。氷水をかけたからか?
そりゃ腹を壊すよな。腸も下る。
って、俺の所為か。悪い事をした。
( ´_ゝ`)「今度こそ起きたか?」
( ∀ )
( ´_ゝ`)「へんじがない、ただのしかばねのようだ」
聳え立つ汚肉は諦めて、冷えた体に湯でもかけとくか。
744:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:17:45 ID:MWGypqjc0
ズボンもトランクスも脱がして、丸裸にした。
酷いな。ここだけゴリラにテロられたようになっている。
スカトロジストが狂喜乱舞するぞ、この光景。
( ´_ゝ`)「んんー、臭い」
洗うのも面倒なので、ミソ付きパンツはゴミ袋へ。
ズボンは捨てていいものか洗うべきか迷ったが、
ユニクロのロゴを発見したので心置きなくゴミ袋へ。
他人の物を勝手にゴミ箱へシュゥゥゥーッ!! するのはどうかと思うだろうが、
俺は愛着のある物だったとしても、糞の付いた縫い包みは抱きたくない。
まだアヒャのケツはブリュッセルしているので、
シャワーの当たる場所を下腹部に変えておく。
ボディソープを見つけたので、俺の手とアヒャの体を軽く洗浄。
ちなみに、この間も雄の象徴は御健在だ。いい加減小さくなれ。
EDになった影響で微妙に性への嫌悪が強まった今は、
他人のフルスタンドポッキーなど不愉快でしかない。
いや、他の男の勃起を見て喜ぶのは、ビッチかゲイしかいないか。
745:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:18:47 ID:MWGypqjc0
♪ ダーダン ダーダン
おっと、ジョーズのテーマが。
内藤から電話か。
♪ ダッダンダッダンダッダンダッダ ピッ
( ´_ゝ`)「もしもし」
『毎度毎度思うんだけどお。携帯でもしもしはいらねーと思うお』
( ´_ゝ`)「もしかしたら違う奴が出るかもしんないじゃん」
『どんな状況だお』
( ´_ゝ`)「携帯盗まれたとか」
『僕はそんなのに巻き込まれないから、安心するお』
746:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:20:18 ID:MWGypqjc0
( ´_ゝ`)「何の用事?」
『おっおー。遂に兄者が殺人犯になると聞いて』
( ´_ゝ`)「あー、日記?」
『そうだお。弟者から聞いたお。どうしたんだお?』
( ´_ゝ`)「だってさあ、あのまま鬱田と弟者が仲良くなったらさー。
絶対喧嘩する場所に鬱田が引っ張って来られんじゃん」
『確かに鬱田だったらホイホイ騙されて連れてかれそうだお』
( ´_ゝ`)「事前策だよ慈善策ぅ。こいつを盾なんかにしちゃったら、
俺はお前に対してこんな事しちゃいますよって恣意行為。
そしたら鬱田も巻き込まれないし、殴られないだろ?」
『ふむ、分かったお。日記に書いてある事は実行しないんだおね?』
( ´_ゝ`)「まあ、鬱田が敵にならない限りは」
『分かったお。これは僕の大胸筋の内に留めておくから、
この内藤様に感謝して、今度は飯を奢るがいいお』
( ´_ゝ`)「あっはっは、別に喋っても構わないぜ」
『なん……だと……』
747:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:21:09 ID:MWGypqjc0
( ´_ゝ`)「内藤だってさあ、今更両親を敬えとか言われたら、
それこそ血管ブチ切れて手が出るレベルだろ?」
『弟者の事について何か言われたかお?』
( ´_ゝ`)「そう」
『そうだったのかお。なら仕方ないおね』
( ´_ゝ`)「だろだろ」
『毒男とカーチャンは血が繋がってないけど、良い人過ぎるんだお。
僕らの家族は血だけ繋がったクソだお。他人だお。ウンコだお。
その辺について、話し合わないといけないかもしれんおね』
( ´_ゝ`)「あいつのカーチャンは、来世があったら仏になれるぜ。
どうやったらあんな優しい基地外になれるんだよ」
『生存放棄してるんじゃねーかお? 毒男が大丈夫ならそれでいいって、
思ってるのかもしれないお。子供が産めない体だって聞いた事あるお』
( ´_ゝ`)「ああ……それでか、俺の親戚の叔母さんにも、
似たような人が一人いたなあ。変に優しかった」
748:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:21:58 ID:MWGypqjc0
『僕なんか誰もいないおー。親戚なんてみーんな敵だお。羨ましいお。
親権ダストシュートしようとした親が死んで解放されると思ったのに、
両親の遺産全部持ってかれそうになったお。鬼しかいないお。』
( ´_ゝ`)「そんな貴方に性病の源プレゼント。これを風呂に入れて、
お湯に浸かるだけで、あなたも一瞬でバイキンマンに!」
『ぷぎゃふへは! いらねーおそんなゴミクズ!』
( ´_ゝ`)「あっはは」
『弟者で思い出したお。兄者、アドレス着信拒否したお?』
( ´_ゝ`)「うん、メールうざくて」
『最後に送ったメールについてた添付で、ブチ切れてたお。
一体どんな写メ送りつけてやったんだお? 教えてくれお』
( ´_ゝ`)「アヒャの接写だけど、どうかしたのか?」
『おっお、だからかお。弟者からお前に伝言あるお』
( ´_ゝ`)「へぇ、何て?」
『この 糞 ビ ッ チ が』
( ´_ゝ`)
749:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:22:57 ID:MWGypqjc0
( ´_ゝ`)「何故に?」
『ぷっひひwwww実はアヒャが兄者に懸想してるって相談されたの、
弟者に教えてみたんだおwwwそしたらwwwwプギョホォwwwwww』
( ´_ゝ`)「ん? アヒャが内藤に相談したって事か?」
『相談されたお。俺おかしいよなって言ってたから、肯定しといたお』
(;´_ゝ`)「よりにもよって内藤に相談か……」
『しっかり録音させてもらったけど、アヒャは本気っぽいおね。
兄者はどうするんだお? もうコクられたかお? 話すお』
( ´_ゝ`)「将来設計まで話されたぜ」
『僕は吊り橋効果でどう狙って行くか、までしか聞いてないお』
( ´_ゝ`)「なんだそれ。聞いてねぇ」
『本人に吊り橋効果を話してどうすんだお』
( ´_ゝ`)「そっか」
750:名も無きAAのようです:2013/03/25(月) 01:24:05 ID:MWGypqjc0
『そっちの進展次第でネタにして晒そうと思ってたけど、やめてやんお。
お幸せになるお! 男二人で一つ屋根の下! プペッホゥwwwwww』
( ´_ゝ`)「マンションに住んで部屋は別々に取るって言ってたから、
一つ屋根の下には収まらないぜ。男一人と男一人だ」
『そこで真面目に返すなお。冷めちまったお』
( ´_ゝ`)「鬱田とヒートアップしとけ。どうせ口喧嘩になるだろ」
『そうするお。それじゃ』
( ´_ゝ`)「あいよ」
ピッ
( ´_ゝ`)「ふぅ」
( ゚∀゚ )
( ´_ゝ`)
( ゚∀゚ )
(;´_ゝ`)
677:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:46:48 ID:ZMmunEvY0
医者から渡された勃起不全を改善するマカビンビンな薬は、
大体が男性ホルモンを活性化させる物質を含んでいる。
男性ホルモンが活発化すると、ハゲになりやすい。
ハゲは男性にとって人生に関わる深刻な外見問題だ。
俺やアヒャみたいなのには、あまり関係ないけどな。
糞親父みたいなトサカ野郎や、内藤も大丈夫だ。
割とハゲに悩む奴、存在しないな。いい世界だ。
話の路線を戻して、頭以外にもスネ毛やチン毛が抜けてしまい、
股間がスッカスカのトゥルントゥルンになってしまう人もいるらしい。
そういう事を気にするのならば、薬は飲まないほうがいいと言われた。
そして、心因性の勃起不全を治療する薬以外の方法の一つとして、
医者から真顔で前立腺マッサージを試してみて下さいと言われた。
相手は医療者だから当たり前なのかもしれないが、
こっちはいきなりの卑猥な言葉に少しばかり固まった。
女に飢えて、一時期オナニストと化していた糞野郎のお陰様で、
アナルオナニーについての無駄知識を腐る程ぶち込まれたのだ。
当時は勃起不全ではなかったから、興味がなかったと言えば嘘になる。
そんな訳で、不本意だが前立腺マッサージにはえっちな先入観があった。
678:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:47:48 ID:ZMmunEvY0
医者が前立腺マッサージを勧めた他の理由は、単純に健康の為。
身体的には、EDによって使われずに蓄積する古くなった前立腺液の排出。
頻尿による不眠の改善、使用されなくなり肥大してしまった前立腺の縮小。
心理的には、前立腺マッサージで得られるドライオーガズムによる幸福感。
それによる精神的、肉体的なストレスの解消。そして日常的に疼くケツの中。
常時発情状態に突入する落日。淫乱堕ちによるアヘ顔ダブルピーサー化。
脳は麻薬でやられ言語はみさくら語と化し、リアルペニスを求めて徘徊する。
閑話休題。
実際、薬が効きにくい場所であるからこそ、らしい。
内側から精巣に刺激を与えて活性化が確実だと。
そもそもストレスの原因を取り除く事が一番なのだが、俺の場合、
地震と津波で起きた見知らぬ婆ちゃんの事件によるショックなのか、
糞野郎から受ける日常的な屈辱その他諸々なのかハッキリしない。
日々溜まっていたものが、震災でタガが外れてしまったとも捉えれる。
生まれつき持ってる障害の特性『嫌な記憶を忘れない』のと、
上記の通り、ストレスの原因が簡単には取り除けないので、
EDを解消させる為に幸福感を得られる前立腺も良いとの事。
679:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:49:33 ID:ZMmunEvY0
( ´_ゝ`)「と言う訳だ。分かったか!」
( ゚∀゚ )「聞いてたら興奮してきた……」
( ´_ゝ`)「なんでだよ」
( ゚∀゚ )b「六法全書の強姦の項目がエロいと感じるくらい、
お前の説明も微妙にエロかったぜ。グッジョブ」
( ´_ゝ`)p「いいから、理解したかどうかを答えろ」
( ゚∀゚ )「したした。んで、マッサージしたのか?」
( ´_ゝ`)「言わなきゃ駄目なのか」
( ゚∀゚ )「聞きたい」
手元の日記を見る。
『絶対に忘れるな』の付箋がある頁。
そこには赤裸々なマッサージの体験記。
流石に、リアルの人物には見せられない。
VIPでスレぶっ立てて晒すくらいなら怖くない。
一度、アナニースレに報告するか、スレ立てるか迷ったが、
アナニーネタはもう枯れ果てて、新鮮味はないのでしない。
大体、他に勝るようなオチがないしな。怖くて途中でやめたから。
680:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:51:07 ID:ZMmunEvY0
日記にはその時に使った道具の使用用途の他に、
うっかりアレをコレしてドレしてしまったと書いてある。
注釈やら何やら、見返してみると細かく書かれているな。
後半の黒く埋め尽くされた頁を除けば、レポートのようだ。
( ゚∀゚ )「それに書いてるのか?」
( ´_ゝ`)「一応」
もう絶対に二度とやらない行為なのと、珍しい体験なので記録した。
したが、自分自身に『二度とするな』と語りかける内容になっている。
前立腺マッサージは、泌尿器科にいる医療者のプロ看護師や、
アナルオナニストでない限り、いじってドライに達するのは難しい。
エネマグラスレでは、それがよくわかる文章がある。
『ケツ怖いんだけど、この道具気持ちいい?』の質問に対し、
答えは『いいえ、一年かけてもさっぱりな人が山程です』と。
『2、3回でドライいけたww』なんて挑発レスを書いた人の割合は、
「60%が勘違い」、「30%が業者」、「9%がアナニー暦アリの人」、
残る「1%が神に選ばれた才能の持ち主」と称えられている。
681:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:53:04 ID:ZMmunEvY0
俺は医者に報告する為だけに、一回だけシて現実味を持たせ、
体験を事細かく記録して、日記ごと提出して終わるつもりだった。
道具はゴム手袋、捨てる予定の歯ブラシ、小さいポリ袋。
医者から受け取った前立腺マッサージのやり方の資料。
記録する為の日記と、シャープペンシル。尻用ホース。
間に合わせの物ばかりだ。
手抜き加減が目に見える。
想定通り結果は散々だが、素人なので道具を揃えても怪しい所。
( ゚∀゚ )「教えてくれない?」
( ´_ゝ`)「お前は自分のケツを弄り倒した話を人に喋るのか」
( ゚∀゚ )「しないな」
( ´_ゝ`)「だろ」
( ゚∀゚ )「その日記見ていいか?」
( ´_ゝ`)「絶対駄目」
体験は自分なりに生々しく書いてある。
何しろ、風呂場に日記を持ち込んでリアルタイムで書いたからな。
682:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:54:56 ID:ZMmunEvY0
表現できない感情や感触は諦めたが、それ以外は逐一記録している。
喋るよりこれを見せたほうが早いのは分かるが、
それに感情がついていくか、となれば別の話。
( ゚∀゚ )「駄目なのか」
( ´_ゝ`)「なんでそんなに見たがるんだよ」
( ゚∀゚ )「見たくないんだけど、こう、つい見らさるだろ。
ホモスレとかガチホモパンツレスリングとか」
( ´_ゝ`)「俺は見ねぇよ」
( ゚∀゚ )「そうなのか……」
そもそも、アヒャの想像しているものとは根本的に違う。
ホモスレじゃなくアナニースレだ。しかも失敗談の。
後半は、あまりの衝撃に文章が少々崩壊している。
まあ、トラウマなんてものは思い出せば混乱してナンボだし、
崩れている言語は仕方ないと言えるだろうさ。当時の自分よ。
( ゚∀゚ )「さわりだけでも教えてくれ」
話しても大丈夫かどうか、もう一度自分の日記をじっくり読む。
683:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:56:11 ID:ZMmunEvY0
最初は腸内洗浄だが、いちじく浣腸もグリセリンもないので、
直接シャワーノズルにホースを取り付けて、尻に流し込んだ。
地獄だった。下痢が腹の中を逆流したのかと思う衝撃だった。
喉まで湯が上がった訳でもないのに、吐き気を催した。
生理的なものだ。俺は紛れもない愚者だった。水流が強すぎた。
そこで洗浄は断念。心の中だけが常中戦場と化す。
平日の昼日中に何をやってるんだろうと戦場で放心しつつ、
ゴム手袋をつけて、歯ブラシをポリ袋で包んで尻にINした。
しゃがんだまま、ち○この付け根の部分の固いところを探し、
割と力を入れて歯ブラシをゴリゴリしたのが不味かった。
60%が勘違い、の一言を盲信したのも愚かだった。
妙な感覚がした場所を一際強く抉ると、
何と例えればいいのか、
長時間正座した時の足の痺れを凝縮した感覚、
長時間腕を上げっぱなしにしていた時の疲労感、
それをちん○の付け根の内側に感じた。
684:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:59:10 ID:ZMmunEvY0
瞬間的に起こった記憶の奔流に、現在の感覚が流された。
脳裏に、ヤってる所を親に見られて家を追い出されたスレ
アナニーを極め過ぎて悟りを開き俗世間から解脱したスレ。
バイブで我慢できなくなり肉バイブを求めてゲイに堕ちたスレ。
ゲイではないが肉棒を体験してみたくなり、たった一夜の過ちで、
エイズを移され難病に罹り寿命が一年になってしまった男のスレ。
前立腺をいじり過ぎて、手を使わず脳内絶頂をかませるようになり、
それを繰り返していたら日常的に発情してしまい、学業に支障をきたし、
見かねた親に精神科に連れて行かれ、統合失調症の診断を貰ったスレ。
アホな事にハマってしまった末路が頭の中を駆け巡る。
自分はそうなりたくない。
胸の内にあるのは恐怖だ。
一瞬の多幸感を求めて、後の将来を捨てる。これ以上いけない。
アナニーと麻薬はまさに紙一重。手を進めてはいけない。
そこで体の感覚が戻り、力を抜いたのが不味かった。
太股が軽く痙攣して足の力が抜けて、床に押されて歯ブラシがめり込んだ。
どこに? 菊門の内側。棒の付け根。前立腺。
裂けなかったのは、運が良かった。
685:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 03:00:45 ID:ZMmunEvY0
外側の痛みならまだしも、内側の痛みは我慢できるものじゃない。
本気で死ぬかと思った。折角そう思える体験に出くわしたのに、
死ぬかとスレに書き込もうなんて考える余裕は微塵もなかった。
簡潔に表すなら、自業自得の地獄だ。
こんな下らないもので神に選ばれたくはない。
これが試練だとしたら、俺が神を脱腸させて殺してやる。
激痛と肯定したくない感覚に悶絶して、小一時間固まった。
そこまでしたのに、肝心のブツは勃起しないどころか一滴も出ない。
まだ、アヒャの凍った風呂の蛇口のほうが水を出してる。もう泣きたい。
硬直が溶けて暫くした後、もう一度そこを押したい衝動に駆られる。
傷口をほじくり返したいのと同じようなものだ。しかし場所が場所である。
翌日までそのどうしようもないむず痒い違和感は続き、
椅子に座るだけでケツの中に意識が集まってしまう。
掻きたい。だが、ここで尻に手を伸ばしては駄目なのだ。
癖になって、アナニー狂いになったら元も子もない。
その日はひたすら雪掻きをして耐えた。
何かしていないと、そっちに全部持って行かれそうだからだ。
686:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 03:03:06 ID:ZMmunEvY0
その後、日記には筆跡が乱れた
┬┴─- 才,_  ̄フ ┼ 、
└── /|/ ) ∠ニ、 / i ヽ
/ じ い .| (_ o,ノ α
の言葉が半頁を埋め尽くしている。
697:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:40:20 ID:ghT.hYXI0
自分としては、余程の事なんだろうな。
俺としては、この日の事は嫌な記憶としてダメージが薄いほうだ。
他人から受けたものじゃないからな。けど、これにハマった後が怖い。
医者に言われたからとて、安易に2回目をしないように、
自分自身が今の俺に向けてメッセージを送ったんだろう。
( ゚∀゚ )「さわりー」
( ´_ゝ`)「あー」
とてもじゃないけど、全部言える内容じゃないな。
さわりっつってたし、最初のほうだけ伝えるか。
( ´_ゝ`)「腸内洗浄でゲロりそうになって散々だったよ。
その後も、酷くてお察し下さいって感じかな」
( ゚∀゚ )「それ最初だろ」
( ´_ゝ`)「え? さわりって言ったじゃんか」
698:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:41:18 ID:ghT.hYXI0
( ゚∀゚ )「だから、全体をぼかして」
( ´_ゝ`)「え?」
( ゚∀゚ )「え?」
( ´_ゝ`)「さわりって、最初の部分だよな」
( ゚∀゚ )「全体を大まかに、じゃないのか?」
( ´_ゝ`)「パソコンでググれ」
( ゚∀゚ )「ここまだ線繋げてないわ」
( ´_ゝ`)「携帯でググレ」
( ゚∀゚ )「……あれ、俺の携帯どこ行った?」
( ´_ゝ`)「鳴らしてやるから探せや」
( ;゚∀゚ )「ああ」
どのゴミ袋に入ったのか、入ってないのかすらわからない。
砂漠で砂金を探す面倒よりも、汚さから探す気が起きない。
699:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:42:48 ID:ghT.hYXI0
俺が携帯を開くと、そこには50件近くのメール着信が。
病院にいる時にサイレントにしたんだった。解くの忘れてた。
にしても、どういう事だ。これは何だ。メールボムにしては数が少ない。
メルマガには何一つ登録してない。これは何だ。もしやメンヘラか?
アドレス帳に登録してあるアドレスじゃあないな。
件名は全部バラバラだ。たまに何か添付されている。
先にアヒャの携帯に空メールを送り、溜まったメールを開く。
『マジ暇』(窓からの景色)
『なんか新しい漫画買って来て』
『毒男が持って来た本なんか気持ち悪い』(みなみけ)
『コンビニの近くにいる? 出来たらお菓子とつまみ頼む』
『母さんが兄者に届け物あったって言ってる』(ダンボール箱)
『今日やっと一旦ギプス外すんだってー』
『なんか無かった事になった最悪だわ』(ギプスつけてる足)
『部屋のテレビのビデオ欄見てみたら任侠映画の数がすげえwwwwww』
700:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:44:29 ID:ghT.hYXI0
日常botかテメェ。いやリプライ装置と言う奴か。
どっちにしろ迷惑だ。携帯が爆散して破片が刺さって死ねばいい。
と言うか、こいつのアドレスは着信拒否にしてた筈なのに。
俺のアドレスは、我が母に口止めして教えてない筈なのに。
そんな事を考えている内に、またメールが届く。
『新人のナースさんマジブサイクでしぼむわ~』
どんだけ失礼な奴だ。メール画面見られてないだろうな。
しぼむって何だそれ。そこは萎えるってやっとけよ。
つーか、どんだけ送ってきやがるんだ。また来たぞ。
件名『今日の夕食』、本文空白で添付が来やがった。
開けて見ると、確かに、これは今日の夕食だな。
『だからどうした』と返そうとして、全消しする。
また次々とメールが来たら、返すのも読むのも面倒だ。
件名空白、本文に『俺はツイッターじゃない』とだけ入力して、
アヒャの写メと共に送信。糞野郎のメールアドレスを着信拒否。
よく見たらアドレスが(俺の名前)-mazikiti_4649@だ。
マジキチなのは否定しない。突っ込む気も起きない。好きにしろ。
701:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:45:30 ID:ghT.hYXI0
( ゚∀゚ )「お~いもっかい鳴らしてくれ!」
( ´_ゝ`)「ういうい」
( ゚∀゚ )「あっ、ごめんあった」
( ´_ゝ`)「もう送った後だよ。空メールの速度なめんな」
サイレントマナーを解除して、しばらく携帯を見る。何も来ない。
沈黙した携帯をしまって、部屋の空きスペースを確保する
積み上がったゴミ袋は、ベランダと玄関の外に出す事にした。
袋の下の部分に変な汁が溜まった物は、玄関の外へ。
比較的軽く、そんなに汚くないゴミ袋はベランダへ。
中身はちゃんと識別してないが、さしたる問題はない。
どうせゴミとして出さん。知り合いの畑で全部焼いてしまえ。
我が母は、あそこは治外法権だと言っていたしな。
それに、ゴミを調べられてヤバい薬が出て来ても困る。
色々な意味で、これを出すのは危ない。危険が危ない。
( ゚∀゚ )「すげぇ、このサイズで10袋以上もあるのか」
( ´_ゝ`)「そのゴミを溜めたのはお前だかんな?」
702:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:46:41 ID:ghT.hYXI0
( ゚∀゚ )「いや、ゴミじゃないのも混じってるハズなんだよ」
( ´_ゝ`)「今更この袋解けとか言うなよ」
( ;゚∀゚ )「言わねーよ」
( ´_ゝ`)「あ、でも、ゴミじゃないのってどんな物だ?
ブランドとか高い物なら袋開けて探すよ」
( ゚∀゚ )「部屋移された時に、ここ狭くしようと思ってニ○リで買って、
その辺に置きまくった物だよ。家具とか、小物とか、服とか」
( ´_ゝ`)「ニト○か、あそこはたまにお値段異常なモンが
あったりすっから油断ならねーんだよなあ……」
( ゚∀゚ )「ダイジョブだって。そんな高い物は買ってないぜ。
つーかこの部屋の物、全部捨ててもいいくらいだ」
( ´_ゝ`)「冬にそれはキツいぞ?」
( ゚∀゚ )「あー、じゃあそのままで」
( ´_ゝ`)「ハウスキーパーかクリーナーでも呼んだらどうだ?」
( ゚∀゚ )「そういうのは嫌だからいいや」
( ´_ゝ`)「そうなのか」
703:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:48:02 ID:ghT.hYXI0
ゴミを拾って袋に詰めていたので、足腰がかなり疲れた。
足場の悪い所でしゃがんだり座ったりの移動型スクワットは辛い。
( ´_ゝ`)「ちょっと休む」
( ゚∀゚ )「おっけ、ありがとな。俺、寝室綺麗にしとく」
( ´_ゝ`)「おう」
休憩する前に、その辺の服をいくつか洗濯機にぶち込んで回す。
自分の着替えは持って来てないから、アヒャから借りなきゃならん。
チンピラの服を着るのは嫌だ。どうせなら、綺麗な状態の服を着たい。
好き好んで汚いユーズド品に手を出すのは修行僧くらいだ。
風呂にも入りたいが、まだ出は悪い。浴槽の氷も融けてない。
気長に待つしかないか。駄目だったら銭湯に行こう。
( ゚∀゚ )「ゴミ袋なくなったわ……ちっと買って来る」
( ´_ゝ`)ノ「いってらー」
704:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:49:48 ID:ghT.hYXI0
今日は貴重な体験をした。記録すべき案件だ。
これが最初で最後、だろう。そうであってくれ。
座って日記を書ける場所を探して、納豆の発酵所をぐるりと見渡す。
ソファには洗濯してないように見える服が占領している。
ベッドは言わずもがな、炬燵もない、ミニテーブルもない。
( ´_ゝ`)「もうちょっと考えて家具買えよ……」
まともな場所がないので、パソコンが乗ってる机にお邪魔する事にした。
アヒャがいなくなったので、一旦ボイスレコーダーの録音を止める。
『阿呆が語る怖い話』を録音しようとスイッチ入れた時から稼働していた。
小型の上に半日録音しっ放しなので、容量が限界に達しつつある。
パソコンの線を繋ぐ代わりに、データの移し替えをさせてもらおう。
フラッシュメモリと外付けHDDはいつでも持ち歩いてるしな。準備は万端。
両親の離婚騒動の時に我が母がICレコーダーを使うようになってから、
俺の日常にボイスレコーダーや携帯の録音機能が食い込み始めてる。
日記を書く際、役に立つからなあ。
会話を漏らさず記憶できるのは有り難い。
お陰で、自分のズレを自覚出来る。
対人だと、どうしても脊髄反射会話になりがちで、
考えてから喋るとなると、どうも間を置きがちだ。
長考に入ってしまうと、会話を中断してそのまま固まる。迷惑極まりない。
流石に初対面の人間相手にはしないが、我が母や内藤は慣れたもんである。
705:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:51:24 ID:ghT.hYXI0
俺が日記を書く理由は、色々ある。
人の感情やら何やらに疎くて、会話から心情も察せない俺は、
会話を文章化すると、何故か少しだけ理解できたりもする。
耳から入る情報と、目から入る情報が微妙に違うらしい。
例えば、『母さんが会社で倒れた』とゴシック体で書かれた文章と、
『母さんが会社で倒れた』と言う人の音声に対して感じるものが違う。
前者なら「ええ」、後者なら「へぇ」である。なので、声を書く。
後から会話を自分で文章化する事で、推測も出来るからな。
自分でも、なんでこんなんなのか判らない。我ながら意味不明だ。
神経のどっかが繋がっていなくて、脳が作業できないんだとか。
特有のものではあるらしい。治療法はない。訓練するしかない。
そして、繋がるべき場所に繋がらず、別の場所に接続されているお陰で、
限定的な事に対して頭の回転が変に速かったりもする。俺の場合は理科。
他人に対する無関心、無理解。それから生じる空気の読めなさ。
人の心を想像し、理解する共感能力の欠如というどうしようもなさ。
これのお陰で、ネットや一般では酷いコミュ障の代名詞となっている。
実際のところ全員がそうではなく、むしろ友人に恵まれている奴もいるけどな。
人の心については考えないが、人とひたすら喋りたい過接触の奴もいる。
706:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:52:31 ID:ghT.hYXI0
同じ障害持ちで、結婚して子供を産み、
脚本書いたり、物作りしてる人もいる。
旦那と一緒に海外まで行って仕事と趣味を両立させたり。
家族みんなで元気に地元のアイドルを追っかけたり。
そこら辺のリア充よりも現実を充実していると言えよう。
子供も3人いる円満家庭。再婚歴アリだけど。
障害が発覚した後に2人を作ったから、子に関してはわからない。
けど、もし遺伝していても、ちゃんと育てると言っていた。
今は病気が個性になったり、個性が病気になったりする時代だ。
子供のそれは独特の個性だと思って、伸ばしていくと言っていた。
それが駄目でも、自分の子なんだから、将来の責任は取ると言っていた。
糞親父も、最初は似たような事ほざいてたけどな。
707:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:53:26 ID:ghT.hYXI0
む、ちょっと気分が暗くなった。
( ´_ゝ`)「はぁー」
暗くなりつつも、パソコンの線を繋げたのでネットに接続できるだろう。
ボイレコのデータも、無事メモリの中に収まってくれた。安心安心。
早速録音モードに切り替えて、今までの一連の流れを簡潔に書く。
文章化は家に帰った後でもいいだろう。録音があるんだし。
声を文章化しないと理解し兼ねるってのは面倒だと思うが、
他人が自分の何に対して怒っているのか判らなかったり、
何故自分を哀れんでいるのか全く分からなかった昔よりは
( * ゚∀゚ )「たっだいまああああ!!」
(;´_ゝ`)「早いよ! どこに行って来たの!?」
( ; ゚∀゚ )「なんでいきなり怒られんの俺!?」
( ゚∀゚ )「って、パソコン」
( ´_ゝ`)「ん、繋げた」
708:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:54:09 ID:ghT.hYXI0
( ゚∀゚ )「中身……見た?」
( ´_ゝ`)「ボイレコのデータこっちに移して、ネット繋げてた。
だからまだ中身は見てないよ。見ていいの?」
( ; ゚∀゚ )「駄目駄目駄目!」
( ´_ゝ`)「そんなに強く言われたら見る気なくしちゃう」
( ゚∀゚ )「じゃあ見ていい……って、見る気なくすんかい。
ドリフ的なお決まりのアレかと思ったんだけど」
( ´_ゝ`)「あれはコントだろ。現実でここまで見ちゃ駄目って言われてんのに、
開けて見たら面倒臭さが待ってるだけだぜ。見るほうがおかしい」
( ゚∀゚ )「好奇心がないのな」
( ´_ゝ`)「いいや、興味がない」
( ゚∀゚ )「やめろ傷つく」
(;´_ゝ`)「どっちにしろ面倒臭ぇ奴だなあ」
医者から渡された勃起不全を改善するマカビンビンな薬は、
大体が男性ホルモンを活性化させる物質を含んでいる。
男性ホルモンが活発化すると、ハゲになりやすい。
ハゲは男性にとって人生に関わる深刻な外見問題だ。
俺やアヒャみたいなのには、あまり関係ないけどな。
糞親父みたいなトサカ野郎や、内藤も大丈夫だ。
割とハゲに悩む奴、存在しないな。いい世界だ。
話の路線を戻して、頭以外にもスネ毛やチン毛が抜けてしまい、
股間がスッカスカのトゥルントゥルンになってしまう人もいるらしい。
そういう事を気にするのならば、薬は飲まないほうがいいと言われた。
そして、心因性の勃起不全を治療する薬以外の方法の一つとして、
医者から真顔で前立腺マッサージを試してみて下さいと言われた。
相手は医療者だから当たり前なのかもしれないが、
こっちはいきなりの卑猥な言葉に少しばかり固まった。
女に飢えて、一時期オナニストと化していた糞野郎のお陰様で、
アナルオナニーについての無駄知識を腐る程ぶち込まれたのだ。
当時は勃起不全ではなかったから、興味がなかったと言えば嘘になる。
そんな訳で、不本意だが前立腺マッサージにはえっちな先入観があった。
678:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:47:48 ID:ZMmunEvY0
医者が前立腺マッサージを勧めた他の理由は、単純に健康の為。
身体的には、EDによって使われずに蓄積する古くなった前立腺液の排出。
頻尿による不眠の改善、使用されなくなり肥大してしまった前立腺の縮小。
心理的には、前立腺マッサージで得られるドライオーガズムによる幸福感。
それによる精神的、肉体的なストレスの解消。そして日常的に疼くケツの中。
常時発情状態に突入する落日。淫乱堕ちによるアヘ顔ダブルピーサー化。
脳は麻薬でやられ言語はみさくら語と化し、リアルペニスを求めて徘徊する。
閑話休題。
実際、薬が効きにくい場所であるからこそ、らしい。
内側から精巣に刺激を与えて活性化が確実だと。
そもそもストレスの原因を取り除く事が一番なのだが、俺の場合、
地震と津波で起きた見知らぬ婆ちゃんの事件によるショックなのか、
糞野郎から受ける日常的な屈辱その他諸々なのかハッキリしない。
日々溜まっていたものが、震災でタガが外れてしまったとも捉えれる。
生まれつき持ってる障害の特性『嫌な記憶を忘れない』のと、
上記の通り、ストレスの原因が簡単には取り除けないので、
EDを解消させる為に幸福感を得られる前立腺も良いとの事。
679:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:49:33 ID:ZMmunEvY0
( ´_ゝ`)「と言う訳だ。分かったか!」
( ゚∀゚ )「聞いてたら興奮してきた……」
( ´_ゝ`)「なんでだよ」
( ゚∀゚ )b「六法全書の強姦の項目がエロいと感じるくらい、
お前の説明も微妙にエロかったぜ。グッジョブ」
( ´_ゝ`)p「いいから、理解したかどうかを答えろ」
( ゚∀゚ )「したした。んで、マッサージしたのか?」
( ´_ゝ`)「言わなきゃ駄目なのか」
( ゚∀゚ )「聞きたい」
手元の日記を見る。
『絶対に忘れるな』の付箋がある頁。
そこには赤裸々なマッサージの体験記。
流石に、リアルの人物には見せられない。
VIPでスレぶっ立てて晒すくらいなら怖くない。
一度、アナニースレに報告するか、スレ立てるか迷ったが、
アナニーネタはもう枯れ果てて、新鮮味はないのでしない。
大体、他に勝るようなオチがないしな。怖くて途中でやめたから。
680:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:51:07 ID:ZMmunEvY0
日記にはその時に使った道具の使用用途の他に、
うっかりアレをコレしてドレしてしまったと書いてある。
注釈やら何やら、見返してみると細かく書かれているな。
後半の黒く埋め尽くされた頁を除けば、レポートのようだ。
( ゚∀゚ )「それに書いてるのか?」
( ´_ゝ`)「一応」
もう絶対に二度とやらない行為なのと、珍しい体験なので記録した。
したが、自分自身に『二度とするな』と語りかける内容になっている。
前立腺マッサージは、泌尿器科にいる医療者のプロ看護師や、
アナルオナニストでない限り、いじってドライに達するのは難しい。
エネマグラスレでは、それがよくわかる文章がある。
『ケツ怖いんだけど、この道具気持ちいい?』の質問に対し、
答えは『いいえ、一年かけてもさっぱりな人が山程です』と。
『2、3回でドライいけたww』なんて挑発レスを書いた人の割合は、
「60%が勘違い」、「30%が業者」、「9%がアナニー暦アリの人」、
残る「1%が神に選ばれた才能の持ち主」と称えられている。
681:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:53:04 ID:ZMmunEvY0
俺は医者に報告する為だけに、一回だけシて現実味を持たせ、
体験を事細かく記録して、日記ごと提出して終わるつもりだった。
道具はゴム手袋、捨てる予定の歯ブラシ、小さいポリ袋。
医者から受け取った前立腺マッサージのやり方の資料。
記録する為の日記と、シャープペンシル。尻用ホース。
間に合わせの物ばかりだ。
手抜き加減が目に見える。
想定通り結果は散々だが、素人なので道具を揃えても怪しい所。
( ゚∀゚ )「教えてくれない?」
( ´_ゝ`)「お前は自分のケツを弄り倒した話を人に喋るのか」
( ゚∀゚ )「しないな」
( ´_ゝ`)「だろ」
( ゚∀゚ )「その日記見ていいか?」
( ´_ゝ`)「絶対駄目」
体験は自分なりに生々しく書いてある。
何しろ、風呂場に日記を持ち込んでリアルタイムで書いたからな。
682:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:54:56 ID:ZMmunEvY0
表現できない感情や感触は諦めたが、それ以外は逐一記録している。
喋るよりこれを見せたほうが早いのは分かるが、
それに感情がついていくか、となれば別の話。
( ゚∀゚ )「駄目なのか」
( ´_ゝ`)「なんでそんなに見たがるんだよ」
( ゚∀゚ )「見たくないんだけど、こう、つい見らさるだろ。
ホモスレとかガチホモパンツレスリングとか」
( ´_ゝ`)「俺は見ねぇよ」
( ゚∀゚ )「そうなのか……」
そもそも、アヒャの想像しているものとは根本的に違う。
ホモスレじゃなくアナニースレだ。しかも失敗談の。
後半は、あまりの衝撃に文章が少々崩壊している。
まあ、トラウマなんてものは思い出せば混乱してナンボだし、
崩れている言語は仕方ないと言えるだろうさ。当時の自分よ。
( ゚∀゚ )「さわりだけでも教えてくれ」
話しても大丈夫かどうか、もう一度自分の日記をじっくり読む。
683:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:56:11 ID:ZMmunEvY0
最初は腸内洗浄だが、いちじく浣腸もグリセリンもないので、
直接シャワーノズルにホースを取り付けて、尻に流し込んだ。
地獄だった。下痢が腹の中を逆流したのかと思う衝撃だった。
喉まで湯が上がった訳でもないのに、吐き気を催した。
生理的なものだ。俺は紛れもない愚者だった。水流が強すぎた。
そこで洗浄は断念。心の中だけが常中戦場と化す。
平日の昼日中に何をやってるんだろうと戦場で放心しつつ、
ゴム手袋をつけて、歯ブラシをポリ袋で包んで尻にINした。
しゃがんだまま、ち○この付け根の部分の固いところを探し、
割と力を入れて歯ブラシをゴリゴリしたのが不味かった。
60%が勘違い、の一言を盲信したのも愚かだった。
妙な感覚がした場所を一際強く抉ると、
何と例えればいいのか、
長時間正座した時の足の痺れを凝縮した感覚、
長時間腕を上げっぱなしにしていた時の疲労感、
それをちん○の付け根の内側に感じた。
684:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 02:59:10 ID:ZMmunEvY0
瞬間的に起こった記憶の奔流に、現在の感覚が流された。
脳裏に、ヤってる所を親に見られて家を追い出されたスレ
アナニーを極め過ぎて悟りを開き俗世間から解脱したスレ。
バイブで我慢できなくなり肉バイブを求めてゲイに堕ちたスレ。
ゲイではないが肉棒を体験してみたくなり、たった一夜の過ちで、
エイズを移され難病に罹り寿命が一年になってしまった男のスレ。
前立腺をいじり過ぎて、手を使わず脳内絶頂をかませるようになり、
それを繰り返していたら日常的に発情してしまい、学業に支障をきたし、
見かねた親に精神科に連れて行かれ、統合失調症の診断を貰ったスレ。
アホな事にハマってしまった末路が頭の中を駆け巡る。
自分はそうなりたくない。
胸の内にあるのは恐怖だ。
一瞬の多幸感を求めて、後の将来を捨てる。これ以上いけない。
アナニーと麻薬はまさに紙一重。手を進めてはいけない。
そこで体の感覚が戻り、力を抜いたのが不味かった。
太股が軽く痙攣して足の力が抜けて、床に押されて歯ブラシがめり込んだ。
どこに? 菊門の内側。棒の付け根。前立腺。
裂けなかったのは、運が良かった。
685:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 03:00:45 ID:ZMmunEvY0
外側の痛みならまだしも、内側の痛みは我慢できるものじゃない。
本気で死ぬかと思った。折角そう思える体験に出くわしたのに、
死ぬかとスレに書き込もうなんて考える余裕は微塵もなかった。
簡潔に表すなら、自業自得の地獄だ。
こんな下らないもので神に選ばれたくはない。
これが試練だとしたら、俺が神を脱腸させて殺してやる。
激痛と肯定したくない感覚に悶絶して、小一時間固まった。
そこまでしたのに、肝心のブツは勃起しないどころか一滴も出ない。
まだ、アヒャの凍った風呂の蛇口のほうが水を出してる。もう泣きたい。
硬直が溶けて暫くした後、もう一度そこを押したい衝動に駆られる。
傷口をほじくり返したいのと同じようなものだ。しかし場所が場所である。
翌日までそのどうしようもないむず痒い違和感は続き、
椅子に座るだけでケツの中に意識が集まってしまう。
掻きたい。だが、ここで尻に手を伸ばしては駄目なのだ。
癖になって、アナニー狂いになったら元も子もない。
その日はひたすら雪掻きをして耐えた。
何かしていないと、そっちに全部持って行かれそうだからだ。
686:名も無きAAのようです:2013/03/20(水) 03:03:06 ID:ZMmunEvY0
その後、日記には筆跡が乱れた
┬┴─- 才,_  ̄フ ┼ 、
└── /|/ ) ∠ニ、 / i ヽ
/ じ い .| (_ o,ノ α
の言葉が半頁を埋め尽くしている。
697:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:40:20 ID:ghT.hYXI0
自分としては、余程の事なんだろうな。
俺としては、この日の事は嫌な記憶としてダメージが薄いほうだ。
他人から受けたものじゃないからな。けど、これにハマった後が怖い。
医者に言われたからとて、安易に2回目をしないように、
自分自身が今の俺に向けてメッセージを送ったんだろう。
( ゚∀゚ )「さわりー」
( ´_ゝ`)「あー」
とてもじゃないけど、全部言える内容じゃないな。
さわりっつってたし、最初のほうだけ伝えるか。
( ´_ゝ`)「腸内洗浄でゲロりそうになって散々だったよ。
その後も、酷くてお察し下さいって感じかな」
( ゚∀゚ )「それ最初だろ」
( ´_ゝ`)「え? さわりって言ったじゃんか」
698:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:41:18 ID:ghT.hYXI0
( ゚∀゚ )「だから、全体をぼかして」
( ´_ゝ`)「え?」
( ゚∀゚ )「え?」
( ´_ゝ`)「さわりって、最初の部分だよな」
( ゚∀゚ )「全体を大まかに、じゃないのか?」
( ´_ゝ`)「パソコンでググれ」
( ゚∀゚ )「ここまだ線繋げてないわ」
( ´_ゝ`)「携帯でググレ」
( ゚∀゚ )「……あれ、俺の携帯どこ行った?」
( ´_ゝ`)「鳴らしてやるから探せや」
( ;゚∀゚ )「ああ」
どのゴミ袋に入ったのか、入ってないのかすらわからない。
砂漠で砂金を探す面倒よりも、汚さから探す気が起きない。
699:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:42:48 ID:ghT.hYXI0
俺が携帯を開くと、そこには50件近くのメール着信が。
病院にいる時にサイレントにしたんだった。解くの忘れてた。
にしても、どういう事だ。これは何だ。メールボムにしては数が少ない。
メルマガには何一つ登録してない。これは何だ。もしやメンヘラか?
アドレス帳に登録してあるアドレスじゃあないな。
件名は全部バラバラだ。たまに何か添付されている。
先にアヒャの携帯に空メールを送り、溜まったメールを開く。
『マジ暇』(窓からの景色)
『なんか新しい漫画買って来て』
『毒男が持って来た本なんか気持ち悪い』(みなみけ)
『コンビニの近くにいる? 出来たらお菓子とつまみ頼む』
『母さんが兄者に届け物あったって言ってる』(ダンボール箱)
『今日やっと一旦ギプス外すんだってー』
『なんか無かった事になった最悪だわ』(ギプスつけてる足)
『部屋のテレビのビデオ欄見てみたら任侠映画の数がすげえwwwwww』
700:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:44:29 ID:ghT.hYXI0
日常botかテメェ。いやリプライ装置と言う奴か。
どっちにしろ迷惑だ。携帯が爆散して破片が刺さって死ねばいい。
と言うか、こいつのアドレスは着信拒否にしてた筈なのに。
俺のアドレスは、我が母に口止めして教えてない筈なのに。
そんな事を考えている内に、またメールが届く。
『新人のナースさんマジブサイクでしぼむわ~』
どんだけ失礼な奴だ。メール画面見られてないだろうな。
しぼむって何だそれ。そこは萎えるってやっとけよ。
つーか、どんだけ送ってきやがるんだ。また来たぞ。
件名『今日の夕食』、本文空白で添付が来やがった。
開けて見ると、確かに、これは今日の夕食だな。
『だからどうした』と返そうとして、全消しする。
また次々とメールが来たら、返すのも読むのも面倒だ。
件名空白、本文に『俺はツイッターじゃない』とだけ入力して、
アヒャの写メと共に送信。糞野郎のメールアドレスを着信拒否。
よく見たらアドレスが(俺の名前)-mazikiti_4649@だ。
マジキチなのは否定しない。突っ込む気も起きない。好きにしろ。
701:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:45:30 ID:ghT.hYXI0
( ゚∀゚ )「お~いもっかい鳴らしてくれ!」
( ´_ゝ`)「ういうい」
( ゚∀゚ )「あっ、ごめんあった」
( ´_ゝ`)「もう送った後だよ。空メールの速度なめんな」
サイレントマナーを解除して、しばらく携帯を見る。何も来ない。
沈黙した携帯をしまって、部屋の空きスペースを確保する
積み上がったゴミ袋は、ベランダと玄関の外に出す事にした。
袋の下の部分に変な汁が溜まった物は、玄関の外へ。
比較的軽く、そんなに汚くないゴミ袋はベランダへ。
中身はちゃんと識別してないが、さしたる問題はない。
どうせゴミとして出さん。知り合いの畑で全部焼いてしまえ。
我が母は、あそこは治外法権だと言っていたしな。
それに、ゴミを調べられてヤバい薬が出て来ても困る。
色々な意味で、これを出すのは危ない。危険が危ない。
( ゚∀゚ )「すげぇ、このサイズで10袋以上もあるのか」
( ´_ゝ`)「そのゴミを溜めたのはお前だかんな?」
702:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:46:41 ID:ghT.hYXI0
( ゚∀゚ )「いや、ゴミじゃないのも混じってるハズなんだよ」
( ´_ゝ`)「今更この袋解けとか言うなよ」
( ;゚∀゚ )「言わねーよ」
( ´_ゝ`)「あ、でも、ゴミじゃないのってどんな物だ?
ブランドとか高い物なら袋開けて探すよ」
( ゚∀゚ )「部屋移された時に、ここ狭くしようと思ってニ○リで買って、
その辺に置きまくった物だよ。家具とか、小物とか、服とか」
( ´_ゝ`)「ニト○か、あそこはたまにお値段異常なモンが
あったりすっから油断ならねーんだよなあ……」
( ゚∀゚ )「ダイジョブだって。そんな高い物は買ってないぜ。
つーかこの部屋の物、全部捨ててもいいくらいだ」
( ´_ゝ`)「冬にそれはキツいぞ?」
( ゚∀゚ )「あー、じゃあそのままで」
( ´_ゝ`)「ハウスキーパーかクリーナーでも呼んだらどうだ?」
( ゚∀゚ )「そういうのは嫌だからいいや」
( ´_ゝ`)「そうなのか」
703:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:48:02 ID:ghT.hYXI0
ゴミを拾って袋に詰めていたので、足腰がかなり疲れた。
足場の悪い所でしゃがんだり座ったりの移動型スクワットは辛い。
( ´_ゝ`)「ちょっと休む」
( ゚∀゚ )「おっけ、ありがとな。俺、寝室綺麗にしとく」
( ´_ゝ`)「おう」
休憩する前に、その辺の服をいくつか洗濯機にぶち込んで回す。
自分の着替えは持って来てないから、アヒャから借りなきゃならん。
チンピラの服を着るのは嫌だ。どうせなら、綺麗な状態の服を着たい。
好き好んで汚いユーズド品に手を出すのは修行僧くらいだ。
風呂にも入りたいが、まだ出は悪い。浴槽の氷も融けてない。
気長に待つしかないか。駄目だったら銭湯に行こう。
( ゚∀゚ )「ゴミ袋なくなったわ……ちっと買って来る」
( ´_ゝ`)ノ「いってらー」
704:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:49:48 ID:ghT.hYXI0
今日は貴重な体験をした。記録すべき案件だ。
これが最初で最後、だろう。そうであってくれ。
座って日記を書ける場所を探して、納豆の発酵所をぐるりと見渡す。
ソファには洗濯してないように見える服が占領している。
ベッドは言わずもがな、炬燵もない、ミニテーブルもない。
( ´_ゝ`)「もうちょっと考えて家具買えよ……」
まともな場所がないので、パソコンが乗ってる机にお邪魔する事にした。
アヒャがいなくなったので、一旦ボイスレコーダーの録音を止める。
『阿呆が語る怖い話』を録音しようとスイッチ入れた時から稼働していた。
小型の上に半日録音しっ放しなので、容量が限界に達しつつある。
パソコンの線を繋ぐ代わりに、データの移し替えをさせてもらおう。
フラッシュメモリと外付けHDDはいつでも持ち歩いてるしな。準備は万端。
両親の離婚騒動の時に我が母がICレコーダーを使うようになってから、
俺の日常にボイスレコーダーや携帯の録音機能が食い込み始めてる。
日記を書く際、役に立つからなあ。
会話を漏らさず記憶できるのは有り難い。
お陰で、自分のズレを自覚出来る。
対人だと、どうしても脊髄反射会話になりがちで、
考えてから喋るとなると、どうも間を置きがちだ。
長考に入ってしまうと、会話を中断してそのまま固まる。迷惑極まりない。
流石に初対面の人間相手にはしないが、我が母や内藤は慣れたもんである。
705:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:51:24 ID:ghT.hYXI0
俺が日記を書く理由は、色々ある。
人の感情やら何やらに疎くて、会話から心情も察せない俺は、
会話を文章化すると、何故か少しだけ理解できたりもする。
耳から入る情報と、目から入る情報が微妙に違うらしい。
例えば、『母さんが会社で倒れた』とゴシック体で書かれた文章と、
『母さんが会社で倒れた』と言う人の音声に対して感じるものが違う。
前者なら「ええ」、後者なら「へぇ」である。なので、声を書く。
後から会話を自分で文章化する事で、推測も出来るからな。
自分でも、なんでこんなんなのか判らない。我ながら意味不明だ。
神経のどっかが繋がっていなくて、脳が作業できないんだとか。
特有のものではあるらしい。治療法はない。訓練するしかない。
そして、繋がるべき場所に繋がらず、別の場所に接続されているお陰で、
限定的な事に対して頭の回転が変に速かったりもする。俺の場合は理科。
他人に対する無関心、無理解。それから生じる空気の読めなさ。
人の心を想像し、理解する共感能力の欠如というどうしようもなさ。
これのお陰で、ネットや一般では酷いコミュ障の代名詞となっている。
実際のところ全員がそうではなく、むしろ友人に恵まれている奴もいるけどな。
人の心については考えないが、人とひたすら喋りたい過接触の奴もいる。
706:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:52:31 ID:ghT.hYXI0
同じ障害持ちで、結婚して子供を産み、
脚本書いたり、物作りしてる人もいる。
旦那と一緒に海外まで行って仕事と趣味を両立させたり。
家族みんなで元気に地元のアイドルを追っかけたり。
そこら辺のリア充よりも現実を充実していると言えよう。
子供も3人いる円満家庭。再婚歴アリだけど。
障害が発覚した後に2人を作ったから、子に関してはわからない。
けど、もし遺伝していても、ちゃんと育てると言っていた。
今は病気が個性になったり、個性が病気になったりする時代だ。
子供のそれは独特の個性だと思って、伸ばしていくと言っていた。
それが駄目でも、自分の子なんだから、将来の責任は取ると言っていた。
糞親父も、最初は似たような事ほざいてたけどな。
707:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:53:26 ID:ghT.hYXI0
む、ちょっと気分が暗くなった。
( ´_ゝ`)「はぁー」
暗くなりつつも、パソコンの線を繋げたのでネットに接続できるだろう。
ボイレコのデータも、無事メモリの中に収まってくれた。安心安心。
早速録音モードに切り替えて、今までの一連の流れを簡潔に書く。
文章化は家に帰った後でもいいだろう。録音があるんだし。
声を文章化しないと理解し兼ねるってのは面倒だと思うが、
他人が自分の何に対して怒っているのか判らなかったり、
何故自分を哀れんでいるのか全く分からなかった昔よりは
( * ゚∀゚ )「たっだいまああああ!!」
(;´_ゝ`)「早いよ! どこに行って来たの!?」
( ; ゚∀゚ )「なんでいきなり怒られんの俺!?」
( ゚∀゚ )「って、パソコン」
( ´_ゝ`)「ん、繋げた」
708:名も無きAAのようです:2013/03/22(金) 23:54:09 ID:ghT.hYXI0
( ゚∀゚ )「中身……見た?」
( ´_ゝ`)「ボイレコのデータこっちに移して、ネット繋げてた。
だからまだ中身は見てないよ。見ていいの?」
( ; ゚∀゚ )「駄目駄目駄目!」
( ´_ゝ`)「そんなに強く言われたら見る気なくしちゃう」
( ゚∀゚ )「じゃあ見ていい……って、見る気なくすんかい。
ドリフ的なお決まりのアレかと思ったんだけど」
( ´_ゝ`)「あれはコントだろ。現実でここまで見ちゃ駄目って言われてんのに、
開けて見たら面倒臭さが待ってるだけだぜ。見るほうがおかしい」
( ゚∀゚ )「好奇心がないのな」
( ´_ゝ`)「いいや、興味がない」
( ゚∀゚ )「やめろ傷つく」
(;´_ゝ`)「どっちにしろ面倒臭ぇ奴だなあ」
118:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:45:30 ID:akNJvbro0
.
白紙に墨汁が毀れたような夜になるまで、
ここ一ヵ月間を綴った自分の日記を読み返す。
( ´_ゝ`)「ふむ」
怒りと恨みの矛先が、あちらこちらに向かっているな。
糞親父を中心に、父方の実家、膿み始めているジジババ。
上から目線の他人、ヒステリー中の我が母、鬱田 毒男。
糞野郎を全力で殴れる機会が減った弊害だろうか。
ストレスを溜め込むと、どうも攻撃的な思考になってしまう。
他害行動に出てないだけマシと言えるが、内面は戦争状態だ。
(´<_` )「おい、どっか行けよ」
( ´_ゝ`)「何で?」
(´<_`# )「女が来るんだよ! さっきから! 言ってんだろ!」
( ´_ゝ`)「それで?」
(´<_`# )「だー! もう!」
糞野郎も、欲求不満から来るストレスから、
些細なものに大分怒り易くなっているようだ。
119:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:46:35 ID:akNJvbro0
(´<_`# )「これでも食らえバカ野郎!」
( ´_ゝ`)「おっと」
投げられた食器をキャッチしたはいいが、
まだ中に入っていた食べ物が顔にかかった。
うむ、病院食らしく味が薄い。とても不味うございます。
(´<_`; )「食うなよ!」
( ´_ゝ`)「じゃあ投げるなよ」
投げなければ食われなかったのだ。意味が分からない。
食われたくないものなら、自分の手元に置いておけばいい。
120:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:48:09 ID:akNJvbro0
空にある灰色の隙間も残り僅かになったので、
寝る準備の為に布団を敷いて横になる。
遅いなあ。もしかして、約束すっぽかされたのか?
可能性はある。糞野郎に付き合うような股緩ビッチだ。
頭も緩ければ靴紐も緩い。時間にもルーズなイメージがある。
ズボンのベルトと、財布の紐を緩める特技しかなさそうだ。
( ´_ゝ`)「なー、本当に今日なのか?」
(´<_` )「あ? 間違いねーよ。メール来てるし」
( ´_ゝ`)「そうか」
じゃ、このままここで待機でいいな。
人が絡む計画が頓挫するのに慣れているとは言え、
ここまで準備をしておいて何もないのは面白味がない。
人生は思い通りに進まねぇってのは酷く分かっちゃいるが、
やる気がある内に来てくれないと俺の気が萎えてしまう。
121:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:49:36 ID:akNJvbro0
消灯時間が来ると、諦めのほうが強くなった。
またか。またなのか。本当に上手くいかない。
VIPでパートスレの続きを投下しようとして、
巻き添え規制を食らった時を思い出す。
1年前の色々な予定も、糞親父のお陰でぶっ壊れた。
フラグアウトも展開無視も路線変更も無理がある。
現実より奇をてらう物語なんてない。事実は小説より奇なり。
(´<_` )「暇んなってきた……いつ来るんだろ」
( ´_ゝ`)「そうだな」
俺も暇なので、家庭への矛先を減らす為に日記をつけよう。
家庭の人間環境は糞親父の所業で肥溜と化したが、
経済、金銭関係については恵まれていると思っている。
創作やテレビのドキュメンタリーにあるような貧乏を経験した事はないし、
自分自身あまり物を欲しがらない子供だったので、金に困った記憶はない。
大嫌いな奴に金を盗られて、怒り狂った記憶は有り余るけどな。
そこはまた人間関係のほうで別勘定だ。経済とは関係ない。
今の状況は、昔より良いんだろうな。少なくとも、昔よりは。
現在の日本で、片親なんて珍しくない。俺の周りも片親だらけだ。
122:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:53:23 ID:akNJvbro0
さて、糞野郎への粘ついた酸みたいな怨恨を形にしよう。
としたところで、看護師の見回りにしては早い足音が廊下に響いた。
音も、廊下によく反響する固い靴だ。この病院の規定に反する。
これは当たりかな? ビンゴかな? ジャックポットかな?
テーブルの上に日記とシャーペンを置くフリをして、
果物ナイフをケースから取り出して袖に仕込む。
刺さらないように、リストバンドと輪ゴムを用意したから問題はない。
この方法は、アングラな本に書いてあった。なんだっけ、あの痛い本。
ノハ*゚⊿゚)「弟者あああああ! 遅れてごめんなあ!」
(´<_`* )「よく来たな!」
( ´_ゝ`)「こんばんは」
ノハ;゚⊿゚)「って弟者が二人!?」
( ´_ゝ`)「……お前、また知らせてなかったのか」
(´<_` )「今後悔してるっての、クソが」
こっちの台詞じゃボケが。自業自得だ糞野郎。
123:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:54:23 ID:akNJvbro0
我が母に提出できるように、携帯を録音モードにする。
こうやって証拠を取られる心配とかしないのかね、弟者君は。
次はタコ部屋だっつってんのに、目先の欲望優先とか笑える。
(´<_` )「おい糞兄貴、勘違いしてそうだから言っとくけどな」
( ´_ゝ`)「何だよ」
(´<_` )「そういう目的で呼んだワケじゃねーからな」
( ´_ゝ`)「”そういう目的”ってどういう目的なんすかぁ~?
ぼくちんわかりませ~ん、教えて下さらない?」
(´<_`# )「死ねマジで」
( ´_ゝ`)「だったらきちんと言えやクズ。後ろめたくないならな」
ノハ;゚⊿゚)「ほ、本当だぞ! 後ろめたい理由でここに来たんじゃない!
弟者は私を庇ってくれたんだ! そういう理由じゃない!」
意外な場所から横槍が入った。
黙らせたいのを抑えて、話を聞く。
124:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:56:01 ID:akNJvbro0
ノパ⊿゚)「他の男と遊んでいたら、婚約者が切れたんだ。
怒り過ぎて彼とは話が通じなくなってしまって……
一時的に、ここに避難させてもらうよう頼んだんだ」
( ´_ゝ`)「は?」
解釈し間違いかと思って、もう一度、女の言葉を頭の中で整理する。
整理したが、やはりと言うか何と言うか、同じ結論に辿り着いた。
( ´_ゝ`)「要は、あんたが悪いんだな」
ノハ;゚⊿゚)「違う! 親の許可は取ったんだ!」
( ´_ゝ`)「は? 何の?」
(´<_` )「男遊びしてもいい許可、取ったんだとよ」
( ´_ゝ`)「どんな親だよ」
(´<_` )「うるせぇな。許可取って遊んでるのに、向こうがブチ切れて、
話をしようにも出来ねーからここに隠れてるんだっつの。
判っただろ? 別に、悪い事してるワケじゃねーんだよ」
( ´_ゝ`)「もうお前黙れ」
蝿の羽音がとてもとても耳障りだったので、
糞野郎の顔面に布団を被せて馬乗りになる。
125:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:57:23 ID:akNJvbro0
ノハ;゚⊿゚)「ちょっ、ちょっと」
( ´_ゝ`)「あんまり近寄らないで、つか、こっち来ないでくれる?
ビッチは汚いから嫌いなんだ。性病がうつりそうで」
ノハ#゚⊿゚)「びっビッチじゃない! 性病なんかない!
なんでみんなそう言うんだ! 私は違う!」
( ´_ゝ`)「へぇ、そう言ってくれる人がちゃんと居るんだね。
じゃあその人らのトコ行って土下座してきな便器」
ノハ#゚⊿゚)「言ったじゃないか! 親の許可は取ったって!」
( ´_ゝ`)「どんな許可取ったんだよ。つか、誰の親だよ」
ノハ#゚⊿゚)「煩い! 出てけ! 聞きたくない!」
( ´_ゝ`)「出て行くのはお前だろ? 病院の許可取ったの?」
ノハ#>⊿<)「うるさいうるさいうるさい!」
( ´_ゝ`)「病人の家族でない限り、泊まりは禁止されてるんですよ?
この場合は患者の許可じゃなくて、保護者の許可が必要で」
ノハ#゚⊿゚)「なら許可しろ!」
( ´_ゝ`)「あ゙? ふざけてんのか糞ビッチが、死ねよ。
三角コーンに股裂かれて死ねビチ糞女。
俺がこいつの保護者に見えんのか?」
126:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:59:12 ID:akNJvbro0
ノハ#゚⊿゚)「だったらお前はどうなんだよ、ッバーカ!
保護者じゃないんだろ! 看護婦に言うぞ!」
( ´_ゝ`)「問題ない。その時はお前も追い出されるしね」
ノハ#゚⊿゚)「誰なんだよ! 言えよ!」
( ´_ゝ`)「俺の名前聞いてんの?」
ノパ⊿゚)「言わなきゃ分からないバカなのか? バーカwwww」
( ´_ゝ`)「お前みたいな頭も股も緩い女に名前覚えられたら、
俺の名前もほどけて腐りそうで嫌なんだよねえ」
ノハ#゚⊿゚)「こっの!」
突進して来たので、近くにあった松葉杖を構える。
止まるかと思ったら、杖の先に自ら腹を埋め込みに行った。
猪か。猪に失礼だから、豚でいいか。豚にも失礼だけど。
こいつはメス豚と名付けよう。二重の意味で、実に相応しい。
127:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 05:00:47 ID:akNJvbro0
ノハ; ⊿ )「げほっ、げっほ」
( ´_ゝ`)「止まれよメス豚。その目はお飾り?」
ノハ#゚⊿゚)「くんぬぉ……!」
( ´_ゝ`)「さっきの質問の答え。正解はこの糞野郎の兄でした~」
ノハ;゚⊿゚)「は?」
( ´_ゝ`)「言わなくても判ってるって?」
ノハ;゚⊿゚)「判んなかった」
( ´_ゝ`)「あ、そ」
座っている場所が落ち着かないので、ベッドの上から降りて杖を構える。
近寄られたくないんですよ。こういう、メンヘラを重ね合わせたバカ女には。
(´<_`# )「死っ……ぬかと思ったぞ、死ねこの野郎!」
( ´_ゝ`)「ちょっと声量下げろ。もう一度乗られたくないんだったらな」
(´<_` )「死ね」
( ´_ゝ`)「それくらいの大きさなら良し」
(´<_` )「良くねぇよ」
128:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 05:03:10 ID:akNJvbro0
( ´_ゝ`)「さ、どっちにしろあんたは出てけ。迷惑だ」
(´<_`; )「出たらヤベェって言ってるだろが!」
( ´_ゝ`)「婚約してるのに男遊びとか、浮気や不倫と違わないじゃん。
自業自得の靴紐女なのに、シメ出してあげないでどうすんの」
(´<_` )「だーかーら、許可取ってるんだってーの。
何回言わすんだよ。いい加減分かれや」
( ´_ゝ`)「誰の親の許可?」
(´<_` )「あいつのだろ」
( ´_ゝ`)「婚約者の親? 便器の製造者?」
(´<_`# )「もうテメェが黙ってろ! さっきから何やりてぇんだよマジで!」
( ´_ゝ`)「さあ……んー、何だろ。やりたい事がやれそうで、
テンション上がって少し混乱して、迷走してんのかも」
自分でも、今言われるまで目的を忘れかけていた。
やりたい事をやる対象に教えてもらったのは癪だが、一応感謝。
だけれど、デデーン。弟者、アウトー。
声が大きくなったので、もう一度布団を顔に敷いて乗り上げる。
129:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 05:06:18 ID:akNJvbro0
先程よりも抵抗が激しいが、隙だらけの腹を殴ったら大人しくなった。
釣られてなのか、メス豚さんも少し大人しくなっている。いい事だ。
( ´_ゝ`)「さっきの質問だけど、誰の親の許可?」
ノハ;゚⊿゚)「婚約者の……両親だ」
( ´_ゝ`)「へえ、よく他の男と寝るのを許したねえ」
ノハ;゚⊿゚)「ピルは飲んだし、ゴムはつけたよ?」
( ´_ゝ`)「市販のピルは事前に飲んだぐらいじゃ避妊効果はねぇよ。
ゴムだって100パー妊娠防いでくれる訳じゃないんだよ?」
ノハ;゚⊿゚)「ええっ!?」
ヤリチンとヤリマンは、よく勘違いしてるんだよねコレ。
即効性のピルは、レイプされた女性に警察が渡すものぐらいだよ。
多分、病院でもそういうのは出してくれるかもしれないが……。
そんな体にヤバい薬、市販にはねーよ。
普通に考えりゃ分かると思いますけど。
ノパ⊿゚)「そんな……」
身から出た錆で埋もれて死ね。
139:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:12:20 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「婚約者も程度が知れるな。そんな許可出す親持ちとか」
ノハ;゚⊿゚)「そんな、悪く言わないでくれ。普段は優しいんだ」
( ´_ゝ`)「その優しさに付け込んで男遊びかい、メス豚ちゃん?
風俗行けよ。金払って相手してくれる奴がごまんといるぜ。
ここまで怒るなんて思ってなかったのか? ナメてたな」
ノハ;゚⊿゚)「違う! 誤解なんだ!」
何が違うのか、どこが誤解なのか全く分からない。
ビッチの思考回路が理解し兼ねるのもある。
こんな冬の真っ只中で足丸出し、タイツも股引も履いてないなんて。
「私は凍傷準備中です」とバカを宣伝しながら歩いてるようなもんだ。
SIBUYAやGINZAに行けば、これが普通の服装なのかもしれない。
けど、こんな北の田舎でそんな格好をしても浮いてしまうだけだ。
街中を堂々と歩くコスプレイヤーや、下手なゴスロリより痛い。
( ´_ゝ`)「どの辺が誤解? お前の存在?」
ノハ;゚⊿゚)「私は彼と、彼の御両親の前でちゃんと言ったんだよ。
『結婚したら遊べなくなるから、する前に遊びまくる』って」
皮肉はスルーされた。
140:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:13:46 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「親の前でそれ、ねぇ」
普通に、家事をしたり、子育てすると忙しくなるから、
今の内に外で遊んでおくと捉えたんじゃないのかね。
誰だって、結婚控えた女性が最後に男遊びに耽るとか考えないだろ。
……考えない、よな? 俺の考えは、別におかしくないよな?
自分の回路が障害として診断されてから、偶に自信が持てなくなる。
( ´_ゝ`)「ちゃんと、他の男に股開いて来ますって言った?」
ノハ#゚⊿゚)「ま、股って」
ハンドバッグから何かを取り出そうとしたので、松葉杖で叩き落とす。
固まっている間に、やたらテカテカしている紫のバッグは取り上げた。
何故ビッチは蛍光色を好むのだろうと思い、顔を近付けたのは失敗だった。
バッグの中から、ドギツい甘さの香水がむわんと匂う。酷いトラップだ。
(il;´_ゝ`)「うっげぇ、クッサ」
ノハ#゚⊿゚)「臭くなんかない!」
141:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:16:39 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「ああ話逸らしてごめん、言った?」
ノパ⊿゚)「え?」
( ´_ゝ`)「さっき『結婚したら遊べなくなる』って言ったのは分かった。
でも、それじゃ圧倒的に足りない言葉があるだろう?
男遊びしてきます、浮気もどきしてきますって言った?」
ノハ;゚⊿゚)「……言ってないよ」
( ´_ゝ`)「だろうねぇ。だったら、相手が勘違いしたんじゃなくて、
お前の言葉と頭が足りないから怒った。分かるよな?」
ノハ;゚⊿゚)「う……」
( ´_ゝ`)「切れられるとか考えないのかよ。この糞ビッチが」
また松葉杖に突っ込んで来てくれるかと期待して、目の前で軽く揺らす。
( ´_ゝ`)「結婚前に他の男との子供ができたら、普通は婚約解消ですよ?
許してくれると思った? そこまでヘタレな野郎だと思い込んでた?
『可愛ければ何しても許される』ってネットの妄言に踊らされでもした?
それかスリルが欲しかった? どれにしろざまぁないね。残念でしたぁ」
女は激昂する様子も見せず、固まっていた。
142:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:18:36 ID:X4lDBbSE0
ノハ;゚⊿゚)「悪気はないんだ!」
第一声がそれか。悪気しか見えない。あとは頭の悪さ。
ノパ⊿゚)「あいつが好きで、結婚しようって決めたんだし、
結婚したらあいつだけを大切にするつもりだもん」
浮気や不倫、一度あるものは三度あると聞きますが。
ノパ⊿゚)「あいつのことは、ちゃんと愛してるよ」
どの口がほざく。何事も言葉より行動が語るものだ。
ノパ⊿゚)「カンチガいされても仕方ないって、思うけど……」
なら何故ここに来た。何故、他の男の下へ行く。
(´<_` )「おい糞フェミ、ビッチにも優しくしてやれよ」
この最低の移動型便器の行動は、何一つ理に適っちゃいない。
何もかも同情できない。共感できない。不愉快さしか感じない。
143:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:22:59 ID:X4lDBbSE0
病室のドアを開けて、廊下にバッグの中身をばら撒いた。
メス豚さんは鳴き声をあげて、散らばったものを集め始める。
最低限の灯りしかないのに、ミニスカのせいでパンツが全開だ。
欲情も糞もない。むしろ不快。嫌な黒色を見てしまった。
ムカついたので、側面についてるチャックも開けて中身を散らす。
ノハ;゚⊿゚)「返せぇえええええ!」
流石に、鞄を取り返したほうがいいと判断したようだ。
でも残念。俺はまだ杖を装備中です。
女はまた腹にオウンゴールしてくれた。
これは腹パン好きの自慰が激しくなる。
ノハ; ⊿ )「えほっ、けっほ」
学習能力がないと言うより、目の前が見えてないのか。
視力がかなり弱いとしても、都合の良さに変わりはない。
144:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:24:49 ID:X4lDBbSE0
これだけ騒いでいたら、別の病室の誰かが起きて、
ナースコールを押して通報されそうなものだけど。
( ´_ゝ`)「誰も来ねぇな」
みんな爆睡してるのか、幽霊だと思っているのか。
もうちょっと、女に声をあげさせてみようか。
誰も押さなかったら、自分でナースコールを押そう。
床に座り込んで物を集める女の腹に蹴りを入れようとして、
うっかり顔面キックになった。てへぺろは流石にできない。
俺の足元に落ちた物を取ろうとした女のタイミングの悪さよ。
オウンゴールどころじゃない。洒落にならない自殺者です。
蹴られたいなら、俺の前じゃなく馬の後ろに待機してくれ。
145:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:28:42 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「んん、何だこれ」
にしても、顔の骨の感触に足が痺れる。
痛みではなく、精神的な痺れがある。これは何だろう。快感?
床に倒れた糞ビッチを見ると、目に涙が浮かんでいる。
ノハ;⊿;)「う、う、うぅ~ぁうう~~うあぁ」
あらやだ背中がゾクゾクしてきた。ED治りそう。ふふ。
まだ見ていたい気持ちを抑えて、ドアを閉める。
(´<_`; )「おい、追ってる男が来たらどうすんだ!」
それもそうか。念の為、鍵もかけさせていただいた。
(´<_`; )「っちょ!?」
( ´_ゝ`)「その男に、動けないお前がボコボコにされるのを、
部屋の隅から見物するのもいいんだけどねぇ」
(´<_` )「それは嫌だ」
146:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:33:03 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「だろ? 感謝して今までの金返せ」
(´<_` )「無理だろ……母さんに聞いたら、
一千万近いって言ってたし、無理」
( ´_ゝ`)「ですよねぇ」
返せる当てがないなら、今までやった全てと、
これからやる全てを受け入れて欲しいものだ。
(´<_`; )「兄者、あいつ中に入れてやれよ。
マジでその男がヤバいんだって」
確かに、ドアがガンガン叩かれている。が、知ったこっちゃない。
一応、録音中の携帯をドアの近くに置いてから、ベッドに近付く。
(´<_`; )「ちょ! 兄者」
( ´_ゝ`)「なんでお前はあの女を庇ったんだ。
どう聞いてもビッチが悪いよなあ?」
147:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:36:01 ID:X4lDBbSE0
(´<_`; )「いや、だってさあ! あいつ女なんだぞ?!」
( ´_ゝ`)「女だから何だ? 女だからって何かあるのか?
不倫や浮気は性別関係なく、したほうが悪いんだ。
それでもお前はあいつを庇うのか? 女だからか?」
(´<_`; )「女が男に力で勝てるワケないだろ。
あいつ、あのままだと殴り殺されるぞ」
( ´_ゝ`)「便所にノりまくってるお前のようなクズの目から見ても、
あのビッチは殴り殺されるような事をヤリまくったんだろ?」
(´<_` )「そりゃあ」
( ´_ゝ`)「自業自得だ。因果応報だ。そして俺達には何の関係もない。
お前は関係あるかもしれないが、俺には何の関係もない」
(´<_`; )「助けてってお願いされたら、誰だって断れないだろ」
話が通じないな。舌打ちをして、少し不快感を追い出す。
148:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:38:26 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「俺は断るね。だからお前の言葉は俺に関係ない」
(´<_` )「なんでだよ。女が金以外で困ってるんだぜ?
今回のは別に、そんな面倒くさい事じゃないだろ」
( ´_ゝ`)「面倒くさいよ。充分に面倒くさいし、とてつもなく不愉快だ。
あいつを庇って、それからお前はどうするつもりだったんだ?
お礼として、股でも開いてもらうつもりだったのか?」
(´<_`; )「それは、確かに、考えなくもないけど……」
( ´_ゝ`)「なら諦めろ。面倒だ。あの女が他の男まで頼りに行って、
相手を激情させるような方法を取りながらも庇護を求める。
そんな事までしないと自分の身の安全を守れないような、
危険な怒り方をする男なんだろ? 面倒だ。物凄く、な」
(´<_` )「ここの病室に閉じ籠って、鍵かけときゃいいじゃん」
( ´_ゝ`)「扉を蹴破られたらどうするんだ? 火でもつけられたら?
あの女がここに来た時点である程度の騒動は諦めてるけど、
お前は何を思って鍵かけとけばいいなんてほざいたんだ?
その男が明日の朝まで扉の前で待機してた時はどうする?
ナースステーションから勝手に鍵を持って来て開けた場合は?」
(´<_`; )「え、そんなの」
( ´_ゝ`)「答えろよ。答えなきゃお前を殴るからな」
.
白紙に墨汁が毀れたような夜になるまで、
ここ一ヵ月間を綴った自分の日記を読み返す。
( ´_ゝ`)「ふむ」
怒りと恨みの矛先が、あちらこちらに向かっているな。
糞親父を中心に、父方の実家、膿み始めているジジババ。
上から目線の他人、ヒステリー中の我が母、鬱田 毒男。
糞野郎を全力で殴れる機会が減った弊害だろうか。
ストレスを溜め込むと、どうも攻撃的な思考になってしまう。
他害行動に出てないだけマシと言えるが、内面は戦争状態だ。
(´<_` )「おい、どっか行けよ」
( ´_ゝ`)「何で?」
(´<_`# )「女が来るんだよ! さっきから! 言ってんだろ!」
( ´_ゝ`)「それで?」
(´<_`# )「だー! もう!」
糞野郎も、欲求不満から来るストレスから、
些細なものに大分怒り易くなっているようだ。
119:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:46:35 ID:akNJvbro0
(´<_`# )「これでも食らえバカ野郎!」
( ´_ゝ`)「おっと」
投げられた食器をキャッチしたはいいが、
まだ中に入っていた食べ物が顔にかかった。
うむ、病院食らしく味が薄い。とても不味うございます。
(´<_`; )「食うなよ!」
( ´_ゝ`)「じゃあ投げるなよ」
投げなければ食われなかったのだ。意味が分からない。
食われたくないものなら、自分の手元に置いておけばいい。
120:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:48:09 ID:akNJvbro0
空にある灰色の隙間も残り僅かになったので、
寝る準備の為に布団を敷いて横になる。
遅いなあ。もしかして、約束すっぽかされたのか?
可能性はある。糞野郎に付き合うような股緩ビッチだ。
頭も緩ければ靴紐も緩い。時間にもルーズなイメージがある。
ズボンのベルトと、財布の紐を緩める特技しかなさそうだ。
( ´_ゝ`)「なー、本当に今日なのか?」
(´<_` )「あ? 間違いねーよ。メール来てるし」
( ´_ゝ`)「そうか」
じゃ、このままここで待機でいいな。
人が絡む計画が頓挫するのに慣れているとは言え、
ここまで準備をしておいて何もないのは面白味がない。
人生は思い通りに進まねぇってのは酷く分かっちゃいるが、
やる気がある内に来てくれないと俺の気が萎えてしまう。
121:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:49:36 ID:akNJvbro0
消灯時間が来ると、諦めのほうが強くなった。
またか。またなのか。本当に上手くいかない。
VIPでパートスレの続きを投下しようとして、
巻き添え規制を食らった時を思い出す。
1年前の色々な予定も、糞親父のお陰でぶっ壊れた。
フラグアウトも展開無視も路線変更も無理がある。
現実より奇をてらう物語なんてない。事実は小説より奇なり。
(´<_` )「暇んなってきた……いつ来るんだろ」
( ´_ゝ`)「そうだな」
俺も暇なので、家庭への矛先を減らす為に日記をつけよう。
家庭の人間環境は糞親父の所業で肥溜と化したが、
経済、金銭関係については恵まれていると思っている。
創作やテレビのドキュメンタリーにあるような貧乏を経験した事はないし、
自分自身あまり物を欲しがらない子供だったので、金に困った記憶はない。
大嫌いな奴に金を盗られて、怒り狂った記憶は有り余るけどな。
そこはまた人間関係のほうで別勘定だ。経済とは関係ない。
今の状況は、昔より良いんだろうな。少なくとも、昔よりは。
現在の日本で、片親なんて珍しくない。俺の周りも片親だらけだ。
122:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:53:23 ID:akNJvbro0
さて、糞野郎への粘ついた酸みたいな怨恨を形にしよう。
としたところで、看護師の見回りにしては早い足音が廊下に響いた。
音も、廊下によく反響する固い靴だ。この病院の規定に反する。
これは当たりかな? ビンゴかな? ジャックポットかな?
テーブルの上に日記とシャーペンを置くフリをして、
果物ナイフをケースから取り出して袖に仕込む。
刺さらないように、リストバンドと輪ゴムを用意したから問題はない。
この方法は、アングラな本に書いてあった。なんだっけ、あの痛い本。
ノハ*゚⊿゚)「弟者あああああ! 遅れてごめんなあ!」
(´<_`* )「よく来たな!」
( ´_ゝ`)「こんばんは」
ノハ;゚⊿゚)「って弟者が二人!?」
( ´_ゝ`)「……お前、また知らせてなかったのか」
(´<_` )「今後悔してるっての、クソが」
こっちの台詞じゃボケが。自業自得だ糞野郎。
123:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:54:23 ID:akNJvbro0
我が母に提出できるように、携帯を録音モードにする。
こうやって証拠を取られる心配とかしないのかね、弟者君は。
次はタコ部屋だっつってんのに、目先の欲望優先とか笑える。
(´<_` )「おい糞兄貴、勘違いしてそうだから言っとくけどな」
( ´_ゝ`)「何だよ」
(´<_` )「そういう目的で呼んだワケじゃねーからな」
( ´_ゝ`)「”そういう目的”ってどういう目的なんすかぁ~?
ぼくちんわかりませ~ん、教えて下さらない?」
(´<_`# )「死ねマジで」
( ´_ゝ`)「だったらきちんと言えやクズ。後ろめたくないならな」
ノハ;゚⊿゚)「ほ、本当だぞ! 後ろめたい理由でここに来たんじゃない!
弟者は私を庇ってくれたんだ! そういう理由じゃない!」
意外な場所から横槍が入った。
黙らせたいのを抑えて、話を聞く。
124:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:56:01 ID:akNJvbro0
ノパ⊿゚)「他の男と遊んでいたら、婚約者が切れたんだ。
怒り過ぎて彼とは話が通じなくなってしまって……
一時的に、ここに避難させてもらうよう頼んだんだ」
( ´_ゝ`)「は?」
解釈し間違いかと思って、もう一度、女の言葉を頭の中で整理する。
整理したが、やはりと言うか何と言うか、同じ結論に辿り着いた。
( ´_ゝ`)「要は、あんたが悪いんだな」
ノハ;゚⊿゚)「違う! 親の許可は取ったんだ!」
( ´_ゝ`)「は? 何の?」
(´<_` )「男遊びしてもいい許可、取ったんだとよ」
( ´_ゝ`)「どんな親だよ」
(´<_` )「うるせぇな。許可取って遊んでるのに、向こうがブチ切れて、
話をしようにも出来ねーからここに隠れてるんだっつの。
判っただろ? 別に、悪い事してるワケじゃねーんだよ」
( ´_ゝ`)「もうお前黙れ」
蝿の羽音がとてもとても耳障りだったので、
糞野郎の顔面に布団を被せて馬乗りになる。
125:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:57:23 ID:akNJvbro0
ノハ;゚⊿゚)「ちょっ、ちょっと」
( ´_ゝ`)「あんまり近寄らないで、つか、こっち来ないでくれる?
ビッチは汚いから嫌いなんだ。性病がうつりそうで」
ノハ#゚⊿゚)「びっビッチじゃない! 性病なんかない!
なんでみんなそう言うんだ! 私は違う!」
( ´_ゝ`)「へぇ、そう言ってくれる人がちゃんと居るんだね。
じゃあその人らのトコ行って土下座してきな便器」
ノハ#゚⊿゚)「言ったじゃないか! 親の許可は取ったって!」
( ´_ゝ`)「どんな許可取ったんだよ。つか、誰の親だよ」
ノハ#゚⊿゚)「煩い! 出てけ! 聞きたくない!」
( ´_ゝ`)「出て行くのはお前だろ? 病院の許可取ったの?」
ノハ#>⊿<)「うるさいうるさいうるさい!」
( ´_ゝ`)「病人の家族でない限り、泊まりは禁止されてるんですよ?
この場合は患者の許可じゃなくて、保護者の許可が必要で」
ノハ#゚⊿゚)「なら許可しろ!」
( ´_ゝ`)「あ゙? ふざけてんのか糞ビッチが、死ねよ。
三角コーンに股裂かれて死ねビチ糞女。
俺がこいつの保護者に見えんのか?」
126:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 04:59:12 ID:akNJvbro0
ノハ#゚⊿゚)「だったらお前はどうなんだよ、ッバーカ!
保護者じゃないんだろ! 看護婦に言うぞ!」
( ´_ゝ`)「問題ない。その時はお前も追い出されるしね」
ノハ#゚⊿゚)「誰なんだよ! 言えよ!」
( ´_ゝ`)「俺の名前聞いてんの?」
ノパ⊿゚)「言わなきゃ分からないバカなのか? バーカwwww」
( ´_ゝ`)「お前みたいな頭も股も緩い女に名前覚えられたら、
俺の名前もほどけて腐りそうで嫌なんだよねえ」
ノハ#゚⊿゚)「こっの!」
突進して来たので、近くにあった松葉杖を構える。
止まるかと思ったら、杖の先に自ら腹を埋め込みに行った。
猪か。猪に失礼だから、豚でいいか。豚にも失礼だけど。
こいつはメス豚と名付けよう。二重の意味で、実に相応しい。
127:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 05:00:47 ID:akNJvbro0
ノハ; ⊿ )「げほっ、げっほ」
( ´_ゝ`)「止まれよメス豚。その目はお飾り?」
ノハ#゚⊿゚)「くんぬぉ……!」
( ´_ゝ`)「さっきの質問の答え。正解はこの糞野郎の兄でした~」
ノハ;゚⊿゚)「は?」
( ´_ゝ`)「言わなくても判ってるって?」
ノハ;゚⊿゚)「判んなかった」
( ´_ゝ`)「あ、そ」
座っている場所が落ち着かないので、ベッドの上から降りて杖を構える。
近寄られたくないんですよ。こういう、メンヘラを重ね合わせたバカ女には。
(´<_`# )「死っ……ぬかと思ったぞ、死ねこの野郎!」
( ´_ゝ`)「ちょっと声量下げろ。もう一度乗られたくないんだったらな」
(´<_` )「死ね」
( ´_ゝ`)「それくらいの大きさなら良し」
(´<_` )「良くねぇよ」
128:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 05:03:10 ID:akNJvbro0
( ´_ゝ`)「さ、どっちにしろあんたは出てけ。迷惑だ」
(´<_`; )「出たらヤベェって言ってるだろが!」
( ´_ゝ`)「婚約してるのに男遊びとか、浮気や不倫と違わないじゃん。
自業自得の靴紐女なのに、シメ出してあげないでどうすんの」
(´<_` )「だーかーら、許可取ってるんだってーの。
何回言わすんだよ。いい加減分かれや」
( ´_ゝ`)「誰の親の許可?」
(´<_` )「あいつのだろ」
( ´_ゝ`)「婚約者の親? 便器の製造者?」
(´<_`# )「もうテメェが黙ってろ! さっきから何やりてぇんだよマジで!」
( ´_ゝ`)「さあ……んー、何だろ。やりたい事がやれそうで、
テンション上がって少し混乱して、迷走してんのかも」
自分でも、今言われるまで目的を忘れかけていた。
やりたい事をやる対象に教えてもらったのは癪だが、一応感謝。
だけれど、デデーン。弟者、アウトー。
声が大きくなったので、もう一度布団を顔に敷いて乗り上げる。
129:名も無きAAのようです:2013/04/28(日) 05:06:18 ID:akNJvbro0
先程よりも抵抗が激しいが、隙だらけの腹を殴ったら大人しくなった。
釣られてなのか、メス豚さんも少し大人しくなっている。いい事だ。
( ´_ゝ`)「さっきの質問だけど、誰の親の許可?」
ノハ;゚⊿゚)「婚約者の……両親だ」
( ´_ゝ`)「へえ、よく他の男と寝るのを許したねえ」
ノハ;゚⊿゚)「ピルは飲んだし、ゴムはつけたよ?」
( ´_ゝ`)「市販のピルは事前に飲んだぐらいじゃ避妊効果はねぇよ。
ゴムだって100パー妊娠防いでくれる訳じゃないんだよ?」
ノハ;゚⊿゚)「ええっ!?」
ヤリチンとヤリマンは、よく勘違いしてるんだよねコレ。
即効性のピルは、レイプされた女性に警察が渡すものぐらいだよ。
多分、病院でもそういうのは出してくれるかもしれないが……。
そんな体にヤバい薬、市販にはねーよ。
普通に考えりゃ分かると思いますけど。
ノパ⊿゚)「そんな……」
身から出た錆で埋もれて死ね。
139:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:12:20 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「婚約者も程度が知れるな。そんな許可出す親持ちとか」
ノハ;゚⊿゚)「そんな、悪く言わないでくれ。普段は優しいんだ」
( ´_ゝ`)「その優しさに付け込んで男遊びかい、メス豚ちゃん?
風俗行けよ。金払って相手してくれる奴がごまんといるぜ。
ここまで怒るなんて思ってなかったのか? ナメてたな」
ノハ;゚⊿゚)「違う! 誤解なんだ!」
何が違うのか、どこが誤解なのか全く分からない。
ビッチの思考回路が理解し兼ねるのもある。
こんな冬の真っ只中で足丸出し、タイツも股引も履いてないなんて。
「私は凍傷準備中です」とバカを宣伝しながら歩いてるようなもんだ。
SIBUYAやGINZAに行けば、これが普通の服装なのかもしれない。
けど、こんな北の田舎でそんな格好をしても浮いてしまうだけだ。
街中を堂々と歩くコスプレイヤーや、下手なゴスロリより痛い。
( ´_ゝ`)「どの辺が誤解? お前の存在?」
ノハ;゚⊿゚)「私は彼と、彼の御両親の前でちゃんと言ったんだよ。
『結婚したら遊べなくなるから、する前に遊びまくる』って」
皮肉はスルーされた。
140:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:13:46 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「親の前でそれ、ねぇ」
普通に、家事をしたり、子育てすると忙しくなるから、
今の内に外で遊んでおくと捉えたんじゃないのかね。
誰だって、結婚控えた女性が最後に男遊びに耽るとか考えないだろ。
……考えない、よな? 俺の考えは、別におかしくないよな?
自分の回路が障害として診断されてから、偶に自信が持てなくなる。
( ´_ゝ`)「ちゃんと、他の男に股開いて来ますって言った?」
ノハ#゚⊿゚)「ま、股って」
ハンドバッグから何かを取り出そうとしたので、松葉杖で叩き落とす。
固まっている間に、やたらテカテカしている紫のバッグは取り上げた。
何故ビッチは蛍光色を好むのだろうと思い、顔を近付けたのは失敗だった。
バッグの中から、ドギツい甘さの香水がむわんと匂う。酷いトラップだ。
(il;´_ゝ`)「うっげぇ、クッサ」
ノハ#゚⊿゚)「臭くなんかない!」
141:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:16:39 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「ああ話逸らしてごめん、言った?」
ノパ⊿゚)「え?」
( ´_ゝ`)「さっき『結婚したら遊べなくなる』って言ったのは分かった。
でも、それじゃ圧倒的に足りない言葉があるだろう?
男遊びしてきます、浮気もどきしてきますって言った?」
ノハ;゚⊿゚)「……言ってないよ」
( ´_ゝ`)「だろうねぇ。だったら、相手が勘違いしたんじゃなくて、
お前の言葉と頭が足りないから怒った。分かるよな?」
ノハ;゚⊿゚)「う……」
( ´_ゝ`)「切れられるとか考えないのかよ。この糞ビッチが」
また松葉杖に突っ込んで来てくれるかと期待して、目の前で軽く揺らす。
( ´_ゝ`)「結婚前に他の男との子供ができたら、普通は婚約解消ですよ?
許してくれると思った? そこまでヘタレな野郎だと思い込んでた?
『可愛ければ何しても許される』ってネットの妄言に踊らされでもした?
それかスリルが欲しかった? どれにしろざまぁないね。残念でしたぁ」
女は激昂する様子も見せず、固まっていた。
142:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:18:36 ID:X4lDBbSE0
ノハ;゚⊿゚)「悪気はないんだ!」
第一声がそれか。悪気しか見えない。あとは頭の悪さ。
ノパ⊿゚)「あいつが好きで、結婚しようって決めたんだし、
結婚したらあいつだけを大切にするつもりだもん」
浮気や不倫、一度あるものは三度あると聞きますが。
ノパ⊿゚)「あいつのことは、ちゃんと愛してるよ」
どの口がほざく。何事も言葉より行動が語るものだ。
ノパ⊿゚)「カンチガいされても仕方ないって、思うけど……」
なら何故ここに来た。何故、他の男の下へ行く。
(´<_` )「おい糞フェミ、ビッチにも優しくしてやれよ」
この最低の移動型便器の行動は、何一つ理に適っちゃいない。
何もかも同情できない。共感できない。不愉快さしか感じない。
143:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:22:59 ID:X4lDBbSE0
病室のドアを開けて、廊下にバッグの中身をばら撒いた。
メス豚さんは鳴き声をあげて、散らばったものを集め始める。
最低限の灯りしかないのに、ミニスカのせいでパンツが全開だ。
欲情も糞もない。むしろ不快。嫌な黒色を見てしまった。
ムカついたので、側面についてるチャックも開けて中身を散らす。
ノハ;゚⊿゚)「返せぇえええええ!」
流石に、鞄を取り返したほうがいいと判断したようだ。
でも残念。俺はまだ杖を装備中です。
女はまた腹にオウンゴールしてくれた。
これは腹パン好きの自慰が激しくなる。
ノハ; ⊿ )「えほっ、けっほ」
学習能力がないと言うより、目の前が見えてないのか。
視力がかなり弱いとしても、都合の良さに変わりはない。
144:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:24:49 ID:X4lDBbSE0
これだけ騒いでいたら、別の病室の誰かが起きて、
ナースコールを押して通報されそうなものだけど。
( ´_ゝ`)「誰も来ねぇな」
みんな爆睡してるのか、幽霊だと思っているのか。
もうちょっと、女に声をあげさせてみようか。
誰も押さなかったら、自分でナースコールを押そう。
床に座り込んで物を集める女の腹に蹴りを入れようとして、
うっかり顔面キックになった。てへぺろは流石にできない。
俺の足元に落ちた物を取ろうとした女のタイミングの悪さよ。
オウンゴールどころじゃない。洒落にならない自殺者です。
蹴られたいなら、俺の前じゃなく馬の後ろに待機してくれ。
145:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:28:42 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「んん、何だこれ」
にしても、顔の骨の感触に足が痺れる。
痛みではなく、精神的な痺れがある。これは何だろう。快感?
床に倒れた糞ビッチを見ると、目に涙が浮かんでいる。
ノハ;⊿;)「う、う、うぅ~ぁうう~~うあぁ」
あらやだ背中がゾクゾクしてきた。ED治りそう。ふふ。
まだ見ていたい気持ちを抑えて、ドアを閉める。
(´<_`; )「おい、追ってる男が来たらどうすんだ!」
それもそうか。念の為、鍵もかけさせていただいた。
(´<_`; )「っちょ!?」
( ´_ゝ`)「その男に、動けないお前がボコボコにされるのを、
部屋の隅から見物するのもいいんだけどねぇ」
(´<_` )「それは嫌だ」
146:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:33:03 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「だろ? 感謝して今までの金返せ」
(´<_` )「無理だろ……母さんに聞いたら、
一千万近いって言ってたし、無理」
( ´_ゝ`)「ですよねぇ」
返せる当てがないなら、今までやった全てと、
これからやる全てを受け入れて欲しいものだ。
(´<_`; )「兄者、あいつ中に入れてやれよ。
マジでその男がヤバいんだって」
確かに、ドアがガンガン叩かれている。が、知ったこっちゃない。
一応、録音中の携帯をドアの近くに置いてから、ベッドに近付く。
(´<_`; )「ちょ! 兄者」
( ´_ゝ`)「なんでお前はあの女を庇ったんだ。
どう聞いてもビッチが悪いよなあ?」
147:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:36:01 ID:X4lDBbSE0
(´<_`; )「いや、だってさあ! あいつ女なんだぞ?!」
( ´_ゝ`)「女だから何だ? 女だからって何かあるのか?
不倫や浮気は性別関係なく、したほうが悪いんだ。
それでもお前はあいつを庇うのか? 女だからか?」
(´<_`; )「女が男に力で勝てるワケないだろ。
あいつ、あのままだと殴り殺されるぞ」
( ´_ゝ`)「便所にノりまくってるお前のようなクズの目から見ても、
あのビッチは殴り殺されるような事をヤリまくったんだろ?」
(´<_` )「そりゃあ」
( ´_ゝ`)「自業自得だ。因果応報だ。そして俺達には何の関係もない。
お前は関係あるかもしれないが、俺には何の関係もない」
(´<_`; )「助けてってお願いされたら、誰だって断れないだろ」
話が通じないな。舌打ちをして、少し不快感を追い出す。
148:名も無きAAのようです:2013/04/29(月) 04:38:26 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「俺は断るね。だからお前の言葉は俺に関係ない」
(´<_` )「なんでだよ。女が金以外で困ってるんだぜ?
今回のは別に、そんな面倒くさい事じゃないだろ」
( ´_ゝ`)「面倒くさいよ。充分に面倒くさいし、とてつもなく不愉快だ。
あいつを庇って、それからお前はどうするつもりだったんだ?
お礼として、股でも開いてもらうつもりだったのか?」
(´<_`; )「それは、確かに、考えなくもないけど……」
( ´_ゝ`)「なら諦めろ。面倒だ。あの女が他の男まで頼りに行って、
相手を激情させるような方法を取りながらも庇護を求める。
そんな事までしないと自分の身の安全を守れないような、
危険な怒り方をする男なんだろ? 面倒だ。物凄く、な」
(´<_` )「ここの病室に閉じ籠って、鍵かけときゃいいじゃん」
( ´_ゝ`)「扉を蹴破られたらどうするんだ? 火でもつけられたら?
あの女がここに来た時点である程度の騒動は諦めてるけど、
お前は何を思って鍵かけとけばいいなんてほざいたんだ?
その男が明日の朝まで扉の前で待機してた時はどうする?
ナースステーションから勝手に鍵を持って来て開けた場合は?」
(´<_`; )「え、そんなの」
( ´_ゝ`)「答えろよ。答えなきゃお前を殴るからな」
プロフィール
ブーン系エアー作者〆
Twitterはブログ更新通知用centipede02
リンク
ブログ内検索